諸事情あってトヨタの営業所に行ってきた。
地元では最も大きなカーディーラー。父が車を買った店ということで、僕も何度か訪れたことがある。
半導体不足などの影響で、車がほとんど無い。外には試乗車と売約済み車が1台ずつあった。
ショールームには車が1台も置いてなくて、代わりに臼と杵が飾ってあった*1。
全体的に明るくてナチュラル感があって開放的で、まるで子供向け体験学習施設か、あるいは高級な老人介護マンションといった雰囲気。しかしBGMは昨年のヒットソングで、ここがカーディーラーなのだと主張している。
そんな店内は、とてものんびりしたものだった。
営業担当者達は「会議室で新年の打ち合わせ会議をしている」とのことで、ずいぶんと人を待たせる。
ちなみに見積もりを作ってもらった車の納期は「9月以降」だった。
ぜんぶプーチンとウイルスが悪い。
今日が初売り、ということで、変える前には福引抽選機(ガラポン)を回させてくれた。完全な冷やかしであるのに、米や菓子をいただいてしまった。
さらに店を出るときには、担当者さん以下4人がずらりと並んで見送ってくれて、とても気恥ずかしかった。
何も買っていないときは、さりげなく無視してくれたほうが助かるのだが。
ところで今朝お弁当を作る時間が無かったため、昼食は外食で済ませた。
適当に入ったラーメン屋では、全員がビールを飲んでいた。
ラーメンと炒飯(ハーフサイズ)のセットにビール、あるいはラーメンと餃子とビール。おじいさんもおばあさんも、スーツ姿の青年もビールを飲んでいる。
もちろん自分はビールなんて飲めない。酒は苦手だし、そもそも車で移動中なのだ。
だから醤油ラーメンのビール抜きを注文した。
ほんの少しどきどきしていたが、僕より後に着席した親子連ればビールを注文していなかったから、店の流儀に反したわけではないようだ。正直ほっとした。
今はこの本を読んでいる。
近代の食、とてもとても興味深い。
俗説が多い分野なので、資料と繋がった明快な文章がとても楽しいのだった。
*1:土日には新春初売りフェアを開催するとのこと。