数日前の直島アート巡り&自転車周遊

一昨日は朝から直島に行っていた。
宿は高松の中心街にあるホテル。8時過ぎのフェリーに間に合うように出発し、途中で讃岐うどんを食べ、港に到着。このあたりは数年前に住んでいた土地だから、全く問題無い。

直島行きのフェリー乗り場も、何度か参加した瀬戸内国際芸術祭で把握していた。

 

今回は折り畳み自転車を島に持ち込んだ。
自転車は、きちんと畳んで輪行用のバッグに入れれば手荷物となり、追加料金はかからない。
ただ、今回は手持ちの輪行用バッグが新しい自転車に合うのか不明、かつ20kgある重い自転車を客席まで運ぶ苦労を考えて、自転車料金*1を払った。
自分としては、とても贅沢な決断ではある。

 

フェリーは安くて快適。
芸術祭も終わり、観光客の数はそれほど多くない。好きな席に座ることができるし、屋上(?)の展望デッキも空いていた。

 

フェリーを使ったときの問題は帰路だ。
直島と高松を結ぶ四国汽船のフェリーの場合、14:20発の便を逃すと、次に直島を発つのは17:00まで待たなければならない。そして直島だけを効率よく巡ると、朝から17:00までは、いささか時間が余る。少なくとも、何度も直島を楽しんでいる身としては、ちょっと待ち時間が長い*2

かといって、直島を存分に楽しんだ後に他の島に渡るとなると、途端に忙しくなる。

ならば14:20の船を狙うことになるが、その場合も時間配分がシビアになってしまう。特に島の3割以上を占めるベネッセアートサイトのエリアは、自転車の乗り入れが禁止されている。無料バスの時間をきちんと把握し、徒歩も織り交ぜて美術館や見所を巡らないと、最後には船着き場まで走る羽目になる。
自転車があれば多少は余裕ができるけれど、バス移動に囚われない分、時計を自分でチェックする必要があって、それもなかなか面倒なのだ。
特に美術館では時間を忘れてしまうから、今回はアートサイト内の全行程を、バスを待たず歩く羽目になった。

 



ベネッセアートサイト内での徒歩区間は、それぞれの作品や施設間で10分や20分程度と短い。でも坂道の連続だから、やはりバスが来れば乗ったほうがいい。今回は頑張りすぎて、翌々日まで足が痛かった。

とはいえ、直島の風景は最高だ。
フェリーから見る瀬戸内海の島々から始まり、島の集落から山の自然、小さな溜池、そして海。
こんなにも繰り返し訪れているのに、まだ楽しい。いつも眺める駿河湾遠州灘とは違う魅力がある。

 

もちろん、ベネッセアートサイトの美術館や芸術作品も素晴らしかった。
個人的現代アート美術館ベスト5に入る地中美術館は、何度行ってもすばらしい。モネの睡蓮を見るだけでも、来た甲斐があるというもの。



他の作品も堪能したし、今回はミュージアムカフェでランチ*3も楽しんでしまった。
ありがとう安藤忠雄とベネッセの会長!

 

地中美術館のあとは、自転車で島をぐるりと巡りながら、ベネッセアートサイトのミュージアムへ。
好きな建物と作品群だが、ここは休憩場所としても良い場所なのだ。良いソファに座り、現代アートを眺めて足を休ませる。

今回は李禹煥美術館はパスして、新しくできたヴァレーギャラリーには立ち寄った。
ヴァレーギャラリーは瀬戸内国際芸術祭の展示くらいにこぢんまりとした作品群だったが、どれも素晴らしい。草間彌生「ナルシスの庭」は、非日常が過ぎる。"この場に行かないと体験できない感情"を味わうことができた。そういう場所は、なかなか無い。

 

 

ただし、先に書いたように、ここまで歩くのはいささか足がつらい。ひたすら坂道が続くのだ。
風景が素晴らしいし、たぶん自分も前日の疲れが無ければ全く問題なく歩けたはずなのだが、それでも普段の不摂生と、やけに暑い瀬戸内の11月を恨むくらいに疲れてしまった。

美術館や屋外展示の作品をのんびり見て13:30。
再び自転車に乗り、ゆっくりと直島の集落や港を堪能しつつ、再び港に戻って14:00。コーヒー店やコンビニ*4で飲み物やおやつを買って、無事に14:20の船に乗ることができた。

この日は、高松港に着いてから、人に会う用事があった。
足が変な具合に痛かったが、時間通りに全てが進んで結果的に良かった。
折りたたみ自転車の電動アシストが疲れた足にはとても優しい。今回の旅で、島巡りには電動アシストが必須の身体になってしまった。もう戻れない。

 

お題「わたしの癒やし」

 

*1:310円/片道

*2:オフシーズンの平日は、閉まっている飲食店も多い。

*3:ステーキの乗ったピラフ。数量限定だった。

*4:島に1店だけのコンビニエンスストア

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