高松市 N1806号室

朝早くに静岡を出て、無事に四国へ到着した。

昼間は、昔の職場に顔を出したり、自転車で市内を散策して過ごした。
何もかもが懐かしい。
観光客として訪問しているのに、商店街の八百屋で安いものがあるとつい反応してしまう。スーパーマーケットで四国ならではの野菜や食材があると試しに買ってしまいたくなる。数年間住んだだけで、そういった生活感みたいなものが急に蘇るのだ。
なんとなく、学生時代に住んだ町を再訪したような感じがする。

職場も小さくて会社っぽくない雰囲気だから、なおさらのこと。
四国を去るときは、わりとバタバタとしていたので、今日はきちんと話せて良かった。

高松市に住んでいて、気軽に行ける場所は概ね訪れている。
だから今日あらためて行くような場所は、ほとんどない。ふと思い立って足を止めて(自転車から降りて)寄り道をするだけで、午後の時間は過ぎていく。

栗林公園の周囲をぐるりと回った。
大好きな書店「ルヌガンガ」で本や絵葉書を買った。
和菓子屋の喫茶コーナーで抹茶と和菓子をいただいた。
住んでいた時に通っていたスーパーマーケットに立ち寄った。
もちろん、うどんも食べた。高松を訪れたら必ず行くつもりだった「ふるかわうどん」で、”ぶっかけの冷”を食べることができた。
高松港で、ぼうっと過ごし、夕暮れを堪能した。

今回の旅では、今までの愛車であるTyrell FXを友人(元同僚)に託し、そのかわりに自分は新しい折りたたみ自転車を受領したのだった。その試運転も兼ねた市内散策は、とても楽しいものだった。自転車の件は、また後日きちんと書くつもりだ。

今はホテルの部屋で落ち着いている。
観光シーズン(瀬戸芸シーズン)を外れたからか、おそろしく安いビジネスホテルに泊まっているのだが、なぜか部屋番号がとても大きい。鍵にも扉にもN1876とあるが、Nの意味がわからないし*1、8階にあるとしても、"18"の意味がわからない。
ずらりと並ぶ客室のドアに、ときどき部屋番号表示が無いところがあるのも気になる。

でも静かで、とても居心地が良い部屋ではある。
もうお風呂も入ったし、明日の準備も済んだ。あとは寝るだけ、という状況になって、なんとも不思議な気持ちになっている。センチメンタルというかナイーブな、懐かしい土地に帰ってきた気分と、香川県という面白い土地を楽しむ気分が混ざっている。

まあいいや、今日はもう寝よう。こういう感傷は、帰路の車内(5.5時間以上は運転する)で反芻すればいい。今はまだ、旅の途中だ。

 

 


今回はノートパソコンを持ってきていて、昼には少し書類作りなども行ったのだが、なんと充電器を忘れてしまった。正確には汎用のUSB充電器を持参したのだが、パソコンには出力が足りなかった。

というわけで、今夜はこれでパソコンを閉じる。
まだバッテリー容量は十分だが、明日のことを考えると節約はしておきたい。明日は直島か小豆島に渡るつもりだが、それらの島々に45W以上の出力をするUSB充電器が売られているとは限らないのだ。島のことを調べようと思ったけれど、たぶんなんとかなるだろう。

 

 

*1:北館や南館や新館があるわけではない、街のありふれたホテルだ。

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