おとむらいのじゅんび

身体は使っていない。
頭だってほとんど使わない。説明を受けて答えるだけ。悩むようなこともない。

だけど疲れた。
なるほど、これが葬儀社との打ち合わせか。
今日は、親の葬式について具体的な打ち合わせをしてきたのだった。

 

なんとなく、結婚式の打ち合わせに似ていた。
スタッフの言葉使いが必要以上に丁寧で、カタログは多いが全てが必要なわけでなく、何を決めるのかすら、こちらはきちんと把握していない。

僕は結婚の経験は無いけれども、女友達に頼まれてブライダルフェアに行ったことがあるのだ。しかも人生で2回も。ケーキの試食があると聞いていたのだがケーキは見るだけだったこと、見るだけならば男性の衣装よりも女性のドレスのほうが楽しかったことを覚えている。

 

ともあれ、故人の要望と、新型コロナ蔓延下という状況を考えて、かなり簡素な式となるはずだ。
ケーキの試食は無かった。というか、葬式では"甘いもの"の出番が無いようだ。残念なことだ。

 

 

 

長い闘病生活と看護の後ということもあり、深い悲しみに囚われるようなことはない。
だから今日の打ち合わせも、興味深く楽しむことができた。
普段ほとんど接点の無い仕事を覗き見る、社会見学的な楽しみがある。

 

 

それはそうと、先ほどから強い雨がふりはじめた。
今日は九州が大変なことになっている。台湾の地震も心配だ。

荷物(病院・介護施設から引き上げてきた品々)の片付けや、溜まっている読書やネットサーフィンをしても良いのだが、こういう日こそ寝るに限る。
たぶん疲れているのは脳だから。肩こりも酷いが、気にしなければならないのは脳。その次が心で、肩まで面倒を見る余裕はない。
というわけで寝ます。
おやすみなさい。

お題「わたしの癒やし」

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