お手伝いのお礼に、スターバックスのギフトカードを貰った。
いわゆる「何もしていないのに壊れた」というパソコンを、遠方から修繕したのだった。
スターバックス・コーヒーならばどこに行ってもあるし、コーヒーは日常的に飲んでいる。だから、こういう小さなお礼はとても嬉しい。
とはいえ、いつものように「今日のおすすめコーヒー」を飲むのもつまらない。
曾祖母の教えである「タダ飯では冒険せよ」を実行すべく、今日はホットコーヒー以外の"ビバレッジ"を注文することにした。
といっても、スタバの飲み物には全く詳しくない。
友人夫婦とその子供に聞いてみたところ、はじめは「ダークモカチップフラペチーノ」あるいは「ダークモカチップクリームフラペチーノ」を注文するのがよろしい、とのこと。前者はコーヒー感があり、後者はコーヒーを全く使っていない。
さらに、その「ダーク（略）チーノ」のホイップクリームを増量することを、強くおすすめするのだと言う。生クリームの増量ができるなんてすばらしい。あまり知られていないが、僕は生クリームが大好きなのだ。
というわけで、出かけた先で見つけたスターバックス・コーヒーで「ダークモカチップフラペチーノ」を注文してみた。甘くてもコーヒー味のものが好きなので、今回は「ダークモカチップクリームフラペチーノ」は選ばない。
こちらがサイズでもごもごしていたら、「ホイップの増量もしますか?」と店員さん*1が声をかけてくれたので、ありがたくお願いする。
ちなみにこの追加のホイップクリームは無料なのだと教えてくれた。
もしかすると「おいおい氷河期中年が無料の乳脂肪に喜んでるよ。はしたないなあ」と思っていたのかもしれないが、彼女はプロなので顔にも声にも出さない。元気よく「ホイップいいですよね。わたしもダークモカチップフラペチーノでは絶対に増やしちゃいます!」と元気よく伝えてくれる。
世の中はどんどん優しくなっていると思う。
ともあれ、こうして手に入れた「ダークモカチップフラペチーノ・ホイップクリーム増量」は、なかなかおいしかった*2。
砕いた氷が使われていると聞いたが、かなり細かくてストローで飲めてしまう。
生クリームとチョコレート・チップの組み合わせも良い。
ただし、この"ビバレッジ"は、とてもコーヒーが飲みたくなる。
熱い、たっぷりとしたコーヒーを飲みながら、この「ダー（略）ペチーノ」を楽しんだらどんなにかおいしいだろうと想像してしまうのだ。
おそらくこれは、静岡県葵区鷹匠に残る喫茶メニューが原因だろう。
あの辺りの古い喫茶店には、生クリームを浮かべた甘いアイスコーヒーを、ホットコーヒーと組み合わせるメニューがある。
もう数店しか残っていないが、あれはなかなか良いものだ。飲み物というよりも、コーヒーゼリーを食べながらコーヒーを楽しむような、「ケーキは重いが、コーヒーは甘いものと楽しみたい」派のためのメニューなのだと思う。
スターバックス・コーヒーなのだから追加のコーヒーを注文しても良いはずだ。
でも席を立ってカウンターに向かうのは面倒だし、見る限り複数のカップをテーブルに並べている人はいない。それにトールサイズの「ダークモカチップフラペチーノ+ホイップクリーム増量」は、それだけでお腹いっぱいになる量だった。
打ち合わせや雑談では当たり前に使っている”無難な店”であるスターバックス・コーヒー。たまに行くと面白いものである。
今日は雨ということもあって、夕方はとても空いていた。スタバといえば混んでいて騒がしい印象があるので、これは嬉しい誤算。
そんな月曜日。
ちょっとだけ充実した、普段とは違うオヤツの時間を過ごすことができた。
