掘り返された休耕田のにおい

暑い。
出先で書類整理&パソコン作業&おやつ休憩のつもりで入ったファミリーレストランで、お茶やコーヒーを4杯も飲んでしまった。涼しい場所と水分からは離れたくないと身体が叫んでいるようだ。

そんな猛暑の午後3時、交差点で倒れたバイク乗りに遭遇した。
赤信号で停車した時にペットボトルを取り出したのに、上手く持てずに取り落し、そのままゆっくり横に倒れた。
見た目からして、高齢者のツーリングだろう。
お仲間が対応していたので一命は取り留めたと思う。
足元にはエンジン、頭の上には太陽。周辺気温は37℃と体温よりも高い。
ツーリングには向かない天気だと思う。

夕方には高校生が「異常気象は、かなり異常」と騒いでいた。
元気でなにより。僕も今年の暑さは異常だと思う。

 

 

ところで我が家の隣の休耕田(耕作放棄地?)に今日から重機が入った。
この数年間、雑草が生い茂って大変なことになっていたのだ。
春には雑草の綿毛のせいで洗濯物が干せなくなり、土地の持ち主が慌てて草刈りをした。持ち主は高齢で、かなり長い時間をかけて草を刈ったが、1ヶ月も待たず新しい草が生えてきた。夏になれば虫も大発生して、たぶん苦情を訴える近隣住民もいるだろう。

さすがにこの暑さでは草刈りは無理と判断したのか、今日は小さなパワーショベルで草ごと土を耕していた。作業をしていたのは近所の中年男性だったから、地主に頼まれたのかもしれない。
半日の作業で、草だらけの土地の半分が、掘り返した黒々とした土に覆われた。

これがもう、とても臭い。
草が腐った臭いならば、すぐに慣れる。否かに暮らしていれば、当たり前の臭いだ。
だけど、今日のそれは、ドブというか、管理の悪い沼のような臭い。
昼は留守にしていたし、夕方からはエアコンを使っていたから気にならなかったが、先ほど夜の散歩に出たら、なかなかひどいことになっていた。
小学生の頃の、亀の飼育当番を思い出させる。

 

明日もまた晴れる。
この高熱と日差しで、腐敗臭の成分が揮発すると良いのだが。

 

ところでこの休耕田は、この後にどうするのだろうか。
隣接する土地に家が建つよりは、たとえ虫が湧いても、たまに今日のように臭くなっても、休耕田のほうがいい。僕が願っても詮無きことではあるが、蒸し暑い夜にそんなことを思ったのだった。

さて、明日の洗濯物はどこに干そう?

 

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お題「わたしの癒やし」

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