大雨の予感がする風、そして湿度のなか自転車で山のほうを走ってきた。
緑色の栗がたくさん落ちている場所があって、なんと彼岸花の芽も出ていた。まだまだ暑いが秋の兆しは少しずつ見えてきている。
そういえば今日は立秋。旧暦の日付だから実際の気候とは違うかもしれないけれど面白い符合ではある。
そういえば、自転車のシートポストを交換したのだった。
ホームセンターのレジ横で投げ売りされていた(賞味期限が近かったのかもしれない)安物に替えてみた。前から興味があったサスペンション機能付きのシートポスト。
実はこのTyrell FXは少し前に純正のサスペンション付きポストとハンドル・ステムが販売されている。なにしろ「ロードバイクのようにかちっとしたフレーム」が売りの折りたたみ自転車に小さなタイヤの組み合わせは、路面の凸凹をよく拾う。手も腰も、余計な振動を抑える労力がすごい。僕のようなお散歩サイクリングでも違いがわかるし、前に遭遇した日本一周中の人は明確に「Tyrell FXの弱点」と指摘していた。
最近は硬くて細いタイヤで頑張るよりも、こういった振動抑制などの「人に優しい」工夫のほうが効率向上に役立つというのが常識になってきた。
とはいえ公式版は高い。取り寄せて交換する手間と時間も惜しい。
もしこの数千円のシートポストが気に入ったらメーカー純正品に買い換えようと思う。いわばお試し版である。
でもこのお試し版が、なかなか具合が良かった。嬉しい誤算、といえる。
僕の住む田舎の道をのんびり走る分にはこれで十分。ちょっとした凸凹を気にしなくて良くなったから、腰だけでなく膝も楽な気がする。
見た目はあまり良くない。
なんだかよくわからないロゴは仕方がないとして(いずれ隠す)、サスペンションの可動部分がクロームメッキで目立つ。
なので革でブーツを作って隠してみた。レザークラフト趣味者は、あらゆる問題を革で解決するのだ。昭和のおばさんがキルトでドアノブや電話をカバーしたように、である。これくらいなら8分で作れる*1。
自分のTyrell FXは、ダークグレーと黒を主体に、生成りの革の茶色が差し色、末端に銀色を少し、というカラースキームで整えているので、今回も革で隠すのがちょうどいい。
可動には何の問題もないし、いずれ日焼けして色も馴染むだろう。手作り革サドルとも調和するはずだ。
今はサドルバッグを新たに作っているところ。
前に作ったものは知り合いにあげてしまった。今は型紙を(パソコン上で)書いているところ。梅雨時に作るつもりだったのが延々と先延ばしになっている。
「真夏の自粛期間」の課題として、そろそろ作り始めなければ。
*1:測ってみた。