家族の知り合いが届けてくれた魚の干物を食べたら、ものすごい食あたりになった。
まずお腹が痛い。そして吐き気がする。
さらに蕁麻疹のような熱を持った発疹が、どういうわけか右腕にだけ発生した。
こりゃあまずい、と海外旅行中に買った「食あたり・感染症・胃もたれの薬」を飲む。
南米エクアドルでガイドさんに教えてもらった薬で「西洋人なら2錠を、慣れない日本人は半錠から1錠で何にでも効く」という、鎮痛消炎剤と抗菌剤と抗ヒスタミン剤と胃薬のミックスみたいな巨大な錠剤。
これはこれで胃が辛そうな気がするし、実際に慣れない頭痛薬を飲んだ時のような「胃に負担がかかっている感」がするけれど、でも冗談みたいによく効いた。
「旅行中に胃腸のトラブルに遭ったら、これも飲むとよろしい」と勧められ買っておいた炭*1のタブレットも飲んでおく。
とりあえず薬を飲んで1時間で、発疹以外は治まった。
なるほど発展途上国や自然の多い国に行く時に必要とされる薬である。ありがとう、あのときのガイドさん。
幸いなことに、家族はこの干物を食べていない。
自宅療養中の家族がいるので、こういった手作りの貰い物は、まず自分が食べることにしているのだ。免疫が落ちていて外出さえ気を遣いながら暮らしている人には、かなり危ない食べ物だった。
右腕は、まだかゆい。
涼しいような暑いような不思議な天気のため、気温の調整が難しい。なので、じわじわとかゆくなる時もあれば、大して気にならないときもある。
外は大雨で外出する機会はなく、読書とパソコン作業と自宅デジタル仕事を進めていたのだけれど、とにかく集中できなくて困ってしまった。というか、かなりの時間を唸りながら寝込んで過ごした*2。
しかし酷い干物だった。
味は良かった。生干し状態とはいえ、冷凍して届けてくれて、変な匂いもなかった。うっかり焦げるくらいまで焼いたから、火が通っていないというわけでもない。
ともあれ南米旅行で買った薬が役に立ってよかった。
子供の頃、ファンタジーRPGでは「完全回復薬(非売品)」はなかなか使えなかった。このエクアドルで買ったアメリカ製の薬だって、ずっと旅行用ポーチに入れて使わずにいたのだ。
今回は良いタイミングで飲むことができた。ちなみにあと11回分ある。