牡蠣にあたる ─Oyster poisoning─

牡蠣にあたった。
夕方に、父の知人が蒸し牡蠣を届けてくれたのだ。
父は用事で早めに夕食を済ませていたので、牡蠣はすべて僕が食べた。

夕食の皿洗いを終えたあたりで、猛烈な痛みが胃にやって来た。
冷汗が出るようなおそろしい痛み。
微熱が出て頭がぼうっとして、胃が気持ちわるい。幸いなことにお腹を下してはいないようだ。

とりあえず海外旅行中に買った「食中毒・食あたりに効く薬」を半分だけ飲んでみた。エクアドルのガイドさんが「普通の日本人には強すぎるので半分でよろしい」と言っていたのだ。

確かに、痛みはすうっと消えた。
ちょっと怖くなるくらいに楽になった。
寄生虫にもアレルギーにも効く、とにかく胃腸を正常に戻す…という効能を持つ、新興国を旅する時には便利な薬ではあるが、日本で使うことになるとは予想外。

さらに落ち着いてからは(これもガイドさんの受け売りで)活性炭の粉末を詰めたカプセルを10個飲んだ。こちらはAmazonでも同等品が買える、一般的な食中毒用のサプリメントだ。「毒出し」みたいな感覚で定期的に飲む人もいるらしい。似たようなものは、子供の頃に熱帯魚のフィルターに使っていた。

活性炭が効いているのかどうかはわからない。
ただ、先ほどから吐き気もずいぶんとおさまっている。

まだ微熱とぼんやりした感じは続いているし、蕁麻疹の時のような肌の腫れた感覚(でも腫れていない)もある。

とりあえずこれで危機は脱したと判断する。
今回は「あっヤバい」と思った直後に行動できて良かった。
強い薬とはいえ、症状が出てから抑えるのと、その前段階で止めるのとでは身体の辛さが全く違うはずだ。

ああ怖い。
牡蠣にあたったのは人生初だが、この痛みや吐き気が数時間続いたら、たぶん次から牡蠣は苦手になる。ほんの短時間の"症状"ではあったが、そういう予想ができる辛さだった。

ではお風呂に入ってから寝ます。
薬のせいで、ぼうっとする。たぶん、すぐに眠ることができるだろう。

 

お題「わたしの癒やし」

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