乾物みたいなおやつを食べて

おやつ保管庫が、ほとんど空になった。
あえて補充しないよう心がけていたのだけれど、それでも飴やインスタント生姜湯しか無いのは寂しい。

特に、疲弊して帰宅して、とびきりおいしいコーヒーを淹れた時に、少しでいいからおやつが欲しくなる。

そういえば先日貰った「雪の宿」があった。
冷凍庫と冷蔵庫には、それぞれ自作の干し柿とスイートスプリング・ピールもある。

とりあえずこの3種を皿に並べてみた。
限界集落の老人宅で出されるお茶請けみたいな写真が撮れた。

味は悪くない。
ピールは目論見通りの味となっているし、硬めに仕上がった干し柿は和風のそれというよりドライフルーツのようでコーヒーに合う。
雪の宿は当然ながらおいしい。
華は無いのだけれど、自分専用のおやつだから大丈夫。
ただし食べる順番が問われる組み合わせではあった。干し柿、ピール、そして雪の宿で正解だった。

 

 

ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50

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そして今日のお昼ごはんはこんな感じ。

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  • 五穀米ごはん
  • 高野豆腐と根菜の煮物
  • 鶏ささみと新ジャガのローズマリー焼き
  • 根菜とレモンのマリネ
  • さつまいもレモン煮

観光地の古民家カフェで、こういうランチを食べた記憶がある。瓦みたいな皿に少しずつ盛り付けてあって、少し癖のある味噌汁やぬか漬け*1があって、デザートは赤紫蘇ゼリーだ。素朴なのも嫌いではないけれど、良い店ならばプラスアルファの華があるんだよなあ…と釈然としないまま昼食を終えるパターン。レジのところで「水素水」のラベルや「電磁波吸収サボテン」を見つけて(あるいは奇妙な自然派育児サークルのチラシを見つけて)ああ失敗したと後悔するパターンでもある。

 

Cooking for Geeks 第2版 ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)

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そういえば、10年前には当たり前に語られていた似非医療情報の「夏野菜は身体を冷やす」説は、その後どうなったのだろう。ここ数年であまり聞かなくなった*2。水分の多い(比熱の大きい)食品を冷たいまま食べたらその分だけ一時的にほんの少しだけ体温は下がるだろうが、特定の成分で体温を下げる事ができたとしたら、ノーベル医学賞ものである。
ああいう「昔の人は本質をわかっていたのですねえ」みたいな話は、実に気持ちが悪いと思う。大多数の人の琴線に触れる嘘は、悪気が無く広まるから質が悪い。

 

メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書)

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  • 作者:松永 和紀
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/04/17
  • メディア: 新書
 

お題「どうしても言いたい!」

お題「ひとりの時間の過ごし方」

*1:本物には癖がある、といった説明がメニューの後半に書いてある。

*2:おそらく酵素などの、より過激な信仰に人々の興味が移ったのだと推測している。

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