久しぶりにかばんを買った。
今回はハンドメイドのマーケットサイト「Creema」で見つけた、「ラミーリネンキャンバスショルダーバッグ」という品。色は青を選択。「3LDK」という作家さんの作品。
この種のハンドメイドのサイトはレザークラフトの参考にするために眺めるだけだった(楽しい)。買うならばクラフトイベントで実物を見なければ、と考えていたのだが、このかばんに関しては「ずっと欲しかったかたちと素材」だったため、検討と逡巡の後に購入決定。
さてこのかばん、先週末に使ってみたところ、文句なく良い品だと判明したので、ここで威張りながら紹介したい。僕が威張る要素は皆無なのだが、でも良いものは良いのだ。
ラミーリネンキャンバスショルダーバッグ、カタカナで書くと長いが、物としてはシンプル。解説も簡単。分解して説明する。
ラミーリネンキャンバス
いわゆる麻の布。ヘンプではなくラミー。
しゃりっとしているが柔らかで、ちくちくはしない。滑らかで、いわゆる「シャリ感」がある。
色は青色。写真では鮮やかに補正されているが、実物は落ち着いている。色としては明るいが、派手な感じがまるでしない。
裏地はコットン。ハンドメイドイベントやフリーマーケットでよく見かけるナチュラルな風合いのもの。
全体に薄手なキャンバス地で、でも表地と裏地があるので、丈夫な感じがする。ラミーの素材感からして、長く使えると思う。
ちなみに縫い目はとても綺麗。ミシン縫いでこんなに違うものなのか、とびっくりした。
ショルダー
ショルダーベルトは、デフォルトで66cm。たぶん自分の体格では、この長さで問題無い。今回は75cmにカスタマイズしてもらった。
かばんの本体から繋がるように幅広のベルトが付いている。というか、全体でひとつのかばんなので、調整などはできない。
75cmだと、自転車に乗った時に(メッセンジャーバッグ的に)身体にぴったり、とまではいかない。しかし、くたっとしたかばんだから身体に沿ってちょうどいい。さらにベルト幅が広いから、1日使っても肩が痛くならなかった。実際以上に軽く感じるのだ。
このフィット感と軽さだけでも、このかばんを選んだ甲斐がある。
バッグ
かばんの“袋”の部分は、とても大きい。
本が2冊、コンパクトカメラ、Amazon Kindle、ティッシュやハンカチ、財布とスマートフォン、小さい手拭い、ドーナツ4つ、水筒、その他細々したものが入っても、まだ余裕がある。マザーズバッグ的な運用も可能だろう。
底は角をかなり丸めた長方形。物を入れると、全体的に丸くなる。
内部には小さなポケットがひとつ。
残念ながら僕の大きなスマホははみ出るが、iPhoneなどは余裕で入る。
マグネット式のホックが1組。別に注文すれば、ジッパー式にもできるらしい。
外側の、ショルダーベルトの付け根にあたる部分には、それぞれポケットと金属製のリングが1つずつ。
肩にかけた時に前後にポケットがある。どの向きで使っても同じ場所に同じ機能がある、という親切設計。
このポケットには、僕の大きなスマホもいちおう収まる。ただし先端が飛び出る。移動中に少し放り込んでおく、といった使用法になるだろう。または使用頻度の高いものを入れる使い方も良い。デザインのアクセントにもなっている。
最初に乗せた画像は、Webサイトのものをリンクしてある。
自分の服とともにハンガーにかけたものが、下の画像。
何も入っていない状態で、このかたち。色はWebサイトのほうが正しい。
同じ形状の革製の立派なかばんを愛用している。
大昔にGentenという店で買った。もう10年以上使っていて、今も常用する素晴らしい品だが、革なのでやや重く、かつ夏に使う雰囲気ではない。
この「ラミーリ(略)ダーバッグ」の良いところがもうひとつ。
くるくるっと丸めると、かなり小さくなる。
旅行用のかばんに放り込んで(あるいはくくりつけて)、旅先での散策用バッグに使うつもり。つまり今週末の九州旅行に使うつもり。
軽くて丈夫で肩が楽、色んな服に合わせやすい、容量が大きい、そして畳める。この、旅用かばんとしての適合性の高さは、予想外。嬉しい誤算。
というわけで、布製かばんのルーキーとして迎え入れた「3LDK」のラミ(略)バッグ、想像以上に良い品だった。
大きな肩掛けかばんを探している人には男女問わずおすすめできる。
うん、良い買い物だった。