ふと思いついて富士市にまで行ってきた。
目的地は「富士中央公園」、今日は「ふじのくにアートクラフトフェア」を開催中。富士市は遠いが、行って良かったイベントだった。
天気は快晴。富士山がくっきりと見える。
この中央公園では池に逆さ富士ができていた。
フード系のブースには珍しい店も、見馴れた店もある。
自分の居住する静岡県中部ではなかなか出会えない、東部や伊豆のお店が多い。
知っている店としては、かつて静岡市でCafeを営んでいたCapu*1がエスニック風オリジナル料理や飲み物を売っている。
このCapuでチャイを買った。
浜松の「キュッヒェ」というお店ではザワークラウトとソーセージの煮込みを購入。
この組み合わせ、なんだかとてもケッタイな感じだが、落ち葉がはらはら落ちる公園のベンチで食べるのは最高の組み合わせだった。
チャイはしっかりスパイシー(Capuの味!)で、でも優しい味。
ザワークラウトと肉とソーセージだから塩っぱいことは確かなのだが、とろっとした脂の肉がたっぷりで、加えてハーブが利いたソーセージだから全然ジャンクな感じがしない。
このキュッヒェの煮込みだけでも、今日の収穫だった気がしている。
収穫といえば、イベントの「クラフト」の部分、つまりテントを立てて“クラフト作家さん”達が自分の作品を売るコーナーも、とても充実していて、つい細々とした雑貨を買ってしまったのだった。
ちょうど新しい勤め先で働き始めたばかりなので、どうしても欲しいものは「これから先、仕事で要るかも」と考えれば脳内稟議が通ってしまう。
古道具店で買ったデッドストックの錠前は、解錠番号がわからない事に後で気付いたが、ジャンク品みたいなものだからこれはこれで気にしない。
革製品や工作に関して、プロの仕事を見て、目を肥やすのがこの種のイベントに行く個人的な主目的。さすがに全国を巡っているような人達のものは面白い。今日も手作りのかばんを使っていて、何人かから声をかけられた。
イベントのアート方面、最初はあまりアートっぽく無い印象だったが、それでも公園のあちこちを歩いていると、さりげなくオブジェが置いてあったり、半ば遊具としての作品があったりと、きちんとアートクラフトフェアになっていて感心した。
クラフトにせよアートにせよ、就学前の子供が楽しめるものが多い。またがって遊べる動物達(なぜかマグロやシーラカンスも!)や、簡単なクラフト体験講座が人気だった。
近隣の博物館などが出張してブースを設けていて、例えば奇石博物館は珍しい石の取り放題をしていたし、乗馬クラブはポニーに乗れるコーナーを作っていた。
穏やかな秋の終わり、明るい公園で、老人からちびっ子までにこにこと散策し楽しむ、規模も雰囲気もちょうどよい感じのイベントでした。明日も開催するはず。行ける人は行くといいです。街中だから、買い物のついでに少し遊ぶ、みたいな楽しみ方もできます。
静岡県中部に戻ってからは、先日のスーツを受け取りに紳士服店に行ったり、文具や年賀状の類を買ったり、一箱古本市を冷やかしたりと、いかにも休日らしい過ごし方をしていた。
帰宅前に郊外の「Atelier petit*Calin」でお茶とおやつを。今日は「フラン」を食べた。
プレーンなフランは人生初かもしれない。
乳製品と卵の美味しさだけで勝負したような、とびきり優しい、まろやかな食べ物だった。プリン、カスタードクリーム、チーズが好きな人にはたまらないだろう。タルト台部分の美味しさも引き立つ、絶妙なバランス。たっぷり添えられたフルーツと生クリームも嬉しい。
帰りがけに、もうひとつお店に寄った。
最近、なかなか行けなかった「Cafe Bikini」で、栗のタルトを1つ。
これは夜のおやつにした。人生の節目で良いことがあったら、Bikiniの何かを食べたくなる。そういうことになっているので。
そんな感じの休日。自転車も少し乗ることができた。
明日はのんびりする。今日だって120%のんびりしていたが、明日は“遠出しない”という方針でのんびりしたい。今はもう自分でも危ういと思うくらいに、自分を甘やかしている。困ったものだ。