ヤモリと台風の記憶

この土地に住んで初めて、ヤモリを見た。
子供の頃に引っ越してきて、進学や就職で何度も離れた。でも一応、ホームタウンとして何十年も過ごしている。

すぐそこに山も川もあり、掛け値なしの田舎だけれど(市内でも“田舎の地域”とされていた)、自然は意外と単調というか、貧しい印象があった。子供の頃には、図鑑に載っている「里山の生き物」や「用水路の水生生物」や「身近な魚たち」が、まるで見つけられなかった。ただのメダカが、ゲンゴロウが、ホウネンエビが、いない。いやもちろん「いるところには沢山いるが、そうでなければ全然捕まえられない」類の生物が多いことも知っている。例えばカブトムシなんて、どこにでもいる虫ではない。

大学生の時に他県に住んで、そこも完璧な田舎だったが、やたらと生物が豊富なのに驚いたものだ。
そして少し前まで済んでいた三重県四日市市、それによく遊びに行っていた隣の菰野町。小川を覗く、あるいは遊んでいる子供達のバケツを見せてもらう、それだけで沢山の(図鑑に載っていたような)生き物がいる。

でも最近、自分の住んでいる静岡県中部でも、子供の頃に出会えなかった生物をよく見かけるようになった。最近、ではないがコウモリがそれにあたる。野鳥の種類も増えた。そして今日、ヤモリである。

ヤモリ、とても可愛い。
うっかり部屋に入りそうになっていて、慌てて外に逃がした。写真は撮り忘れた。
あまり長距離移動をしないは虫類と聞いている。だからまだ、その辺にいるだろう。どうか末永くこの地で栄えてほしい。

これは人によってはまるで理解してもらえないのだが、雑草にもトレンドがあると思う。子供の頃は、色々なところでオジギソウを見かけた。今は珍しい。豆科の名前を忘れた小さな草は、最近増えたように思える。ベンケイソウの仲間が増えたのは、流行もあるだろう。
エノコログサだけは昔と変わらない。あれは今のうちに穂だけでも抜くと、来年の茂りかたが違う。草を抜く暇がなくとも、とりあえず緑色の穂だけは抜いている。

 

えーと、台風の記憶については、何を書くか忘れました。思い出したら、いつか書く。

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