春にプランターで育て、葉を何度も収穫し活用していたレタスが、庭の隅で復活していた。
家族が夏野菜を育てるために、レタスは引き抜いて、そのまま「落ち葉とか枝とか、いらないものを積んでおくエリア」に放置してあったもの。
また根を張り、葉を延ばしていた。
でもこのレタスっぽい力強い何か、かなり苦い。
親戚の子供は食べられなかった。
しかし僕は、こういう苦い葉野菜は平気だ。むしろ好きかもしれない。
食材図鑑に「日本では苦みが敬遠され出荷量は少なかったが、近年はレストラン向けに栽培される事も増えた」とか書かれていそうな感じもする。
どうやって食べようか、と考えて数日経つ。
ふと思いつき、コンビーフと合わせてみた。そのために、今日は寄り道して、安いコンビーフを買ってきたのだった。
料理、という程のものでもない。
家族が出かけていたこともあり、簡単な夕食として、10分かけずに作った。
コンビーフに胡椒をたくさん振るのが工夫といえばそうかもしれない。あとは、パン、コンビーフ、レタス、マスタード、パセリ、コンビーフ、パン、という感じで重ねただけ。
他にはにんじんサラダを作った。
なかなか美味しくできた、とは思う。
でもなんとなく寂しい夕食。何が足りないのか。花でも飾れば良かったのか。