出社したら、設備のトラブルで自分の仕事がほとんどできない状態だった。
まあ、やることはたくさんあるから、デスクワークを片っ端から終わらせていく。そのうち、建物全体を停電させて設備点検云々といったややこしい事態になり、いよいよできる仕事が減ってきてしまう。
別にそれでも僕としては構わなかった(暇な日があっても罰は当たらないくらいには普段から頑張っています)。
大掃除をして来週からの仕事に備えるのも良いし、書類整理だってできる。
が、主な業務ができない人間を掃除や整理整頓で“遊ばせて”おくのは怪しからん等と他部署の偉い人は言い出すし、上司は早々に帰宅するつもりだし、上司が不在で僕ら下っ端だけ残るのも良くないらしいし、そもそも今日は出張や法事などで元から人が少なかった。
というわけで、上司にそれとなく頼まれたこともあり、僕も午後から休暇を取ることに。1つの部署全員が一斉に帰宅という、ちょっと変わった状況となった。ところで、こういう会社都合っぽい有給休暇って、労働法的にどうなんだろう。
まあとにかく、こうしてぽっかりと空いた時間ができた。
社員食堂というのも味気ない、せっかくなので静岡市まで行き、「つきさむ」で昼食を。「5月のごはん」は、だいたいこんな感じ。
物足りなさを感じない「おからハンバーグ」は珍しいかもしれない。ハンバーグ自体は軽く優しく、上に盛られたカレー風味のカボチャ・ラタトゥイユみたいなものがボリューム感を増している。他の料理も美味しかった。嫌いなブロッコリーですら、味付けに感心したくらい。
食後にはコーヒーとロールケーキが供される。
休日にはあっという間に満席、客の出入りが数サイクルで品切れになってしまう店だが、平日はのんびり。とはいえ、客は絶えず、店主さんは忙しそうだった。
帰宅前に寄り道をして、イチゴパフェを食べた。
ここは苺農園がやっているお店。夏場の苺かき氷が有名。
イチゴパフェは、うんまあ美味しかったな、くらいの感想しか書けない。
上に載ったイチゴは見事だ。
その下の生クリーム層は、生クリーム味だ。コーンフレークはさくさく。
イチゴシャーベットは酸っぱくて美味しい。
最後に鮮やかなイチゴのソースが楽しめる。
贅沢だ。おしまい。
色々な要素がほとんど混ざらずに、上から順繰りに楽しめる。そして、自分で混ぜても、混ぜなくても、単なる「素敵なものの層構造」でしかない。不思議なことに、全体でケミストリーなり創発なり、あるいはハーモニーが生まれないパフェだった。相乗効果が全く働かないパフェに、どれほどの意味があるのだろう。
パフェとはそもそも何だ?と考えさせられるイチゴパフェ。パフェのカタチをした別のもの、という可能性まで考えてしまう。
でも繰り返すが、イチゴは立派だった。
では、ホタル見物に行ってきます。雨も止んだ。風も穏やかになった。