フェールラーベン社の代表作、たぶん子供用のリュックサックが源流にありそうな四角いかばん、カンケン。
大昔、まだ個人輸入みたいな形でしか買えなかった時代に、ずいぶん高いお金を出して買った。高校生にしては無茶をしたと思うし、今となっては恥ずかしい頑張り具合である。
そのカンケンを(長い長い時を経て)また買ってみた。
機能性を満たしたバックパックはいくつか持っている。ただし、ちょっと肩の力を抜いたかばんをひとつ、欲しかったのだ。
たまたま、この日記の広告収入や、その他の諸々が重なって、買うのに都合が良いアブク銭(というかAmazonのポイント)を持っていたことも後押しした。
調べてみると、なにやらカンケン、少し前に流行したという。
そうなると、ちょっと買うのに抵抗がある。そもそも、目立つメーカー・ロゴをつけた品は、苦手だ。
というわけで、落ち着いた色合いの、ロゴも革でできた、限定版的なタイプを選んだ。
つい無印良品的な色ばかり選んでしまう自分としては、これは(落ち着いているとはいえ)思い切った選択。
肩紐は細いし、ポケットだって少ない。背のパッドは、ただのウレタンマットだ(外すと座布団になるという。フェスで使うのか?)。生地だって、今の基準では厚くて重い。
今はただ、「機能で選んだんじゃないんだから」と自分に言い聞かせ、糸の端を処理したり、肩紐の調整をしている。
風合いは悪くない。狙い通り。
自分の持つカジュアルウェアには、きっと合うだろう。冬場なら通勤にも使えそう。
自転車に乗る時には便利な気がする。
ずっと肩掛け鞄ばかり使ってきたから、しばらくは強制的にこれをメインにして、慣れていこうと思う。
不具合が無ければ、春先に予定している「瀬戸内国際芸術祭」でのメインバッグにする目論見。島を巡る輪行旅行ということもあり、荷物は最小限にしたい。16リットルの内容量は厳しいが、ともかく工夫はして使いこなしたい。