ここしばらく、週末になると映画ばかり観ている。
とても楽しいし、まだ観ておきたい作品が2つばかりある。でも映画館やシネコンに行って、映画鑑賞して、ついでに食事やお茶をして、せっかく街に来たのだからと買い物などをしていると、あっという間に時が経ってしまうのも確かなのだ。
そんなわけで、週末に片付けておきたい諸々が溜まりつつある状況を打破すべく、今日は映画館には行かなかった。
では懸案事項が片付いたのかというと、当初の目論見の半分くらいしか終わっていない。こうしてブログを書いている後ろには、例えば整理を待つ書籍や、夏物衣料や、もうちょっと何とかしたい細々とした日常の道具類が、かなり中途半端な状態で並んでいる。並べたのは自分で、今日はこれを終わらせてから寝る、明日以降の禍根を断つという決意がここには込められている。立派な心がけだが、実に面倒くさい。あと少し、ほんの少し整理整頓が済めば、この取り散らかった状況も収束する、そんな予感がする。でも正直なところ、今日はもう「電池切れ」の気分。えいやっと部屋の隅に固めて、次の週末に手がけたい気分。
そういう日曜日だが、昼はきちんと“いいもの”を食べてきた。
静岡市の「つきさむ」の、「5月のごはん」は、とても美味しかった。
ごはん、味噌汁、雑穀のつくね、にんじんの和え物、蒸したかぼちゃ、サラダ、マカロニサラダ、その他細々したもの。食後には紅茶のロールケーキと、コーヒー。
特に、にんじんの和え物が良かった。
マリネっぽい品で、不思議な甘みがある。細切りにしたオレンジ色の、なめらかな果実が少しだけ混ぜてある。なますに干し柿の細切りを入れるとか、白和えに柿を入れる、そんな感じ。
なんの果実だろう、と食べながら考える。なにしろ細切りなので、よくわからない。おそらくはマンゴーではないか、と推測している。枇杷、という可能性も、少しだけ考えた。
この果実の甘みが、実に面白い。
家でも真似できそうな、でも少量のマンゴーをわざわざ用意するのも大変かもしれないので、やはり外食の楽しみとして記憶しておくものなのかもしれない。
と考えたところで、ドライマンゴーを千切りにして使えば良いのでは、と気がついた。
にんじんサラダにレーズンは合う。オレンジも合う。ドライマンゴーがサラダの水気で柔らかくなったら、きっと美味しいだろう。
この「つきさむ」は、ごく普通の品でも、こういう少しの工夫があって嬉しい。
蒸しかぼちゃにはスパイシーな肉味噌が添えられ、雑穀のつくねにはピーマンかシシトウか、そういう青臭い野菜が入っていた。
明日から6月。6月には「6月のごはん」を食べに行きたい。
例によって夏季は長期休業に入るらしいので(山小屋で働くとのこと)それまでにごはんとコーヒーと甘いものをできるかぎり楽しんでいくつもり。
では寝る。いや、寝るまえに部屋の片付けと工作と、パソコン作業をする。ああ面倒だ。近いうちに有給休暇を使って、思う存分に家事雑事を済ませ、読書に集中する、そんな「立て直しの日」を設定したほうが良いかもしれない。世間一般の人達が、週休二日制でやりくりできているのが信じられない。僕は週休四日制くらいでも全然構わないのだけれど。