栗のパンケーキ

 文化果てる地である静岡県中部における唯一かつ最大の文化的イベント、大道芸ワールドカップが昨日より開催されている。僕はこのイベントが大好きで、ずいぶん前から楽しみにしていた。
 しかし今年は初日から雨が続いている。街中を練り歩く芸も、大掛かりな設備を使った芸も、中止や縮小するものが多いらしい。ピエロやパントマイマーだって、雨ならばメイクが崩れてしまう。
 もちろん観客の数も少ないだろう。大道芸人さん達には気の毒なことである。

 

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 なにしろ雨で、おまけに昨日までの激務で疲れも溜まっているので、今日はこの大道芸ワールドカップには行かずに、地元で英気を養っていた。具体的にいうと、ファミリーレストランデニーズ」で、本を読みながらコーヒーを飲み、パンケーキを食べて過ごした。

 家の近くに気の利いた店があれば良いのだが、読書をするだけならばデニーズも悪くない。少しだけ騒がしいけれど、たまに面白いメニューもあるし、コーヒーはおかわりできる。
 今日は季節メニューの「栗のパンケーキ」を食べた。パンケーキが3枚と、栗の甘露煮を砕いたもの、栗ペースト、アイスクリーム、生クリーム、小豆餡などが盛られている。かなり雑然とした見た目であり、味も、なんだか「おせち料理の余り物の中から甘い品だけ適当に口に放り込んだ」ような感じだった。僕は大歓迎の味だったけれど、和風かつ甘みの強い食べ物が苦手な人には、ちょっときついかもしれない。

 

人類が知っていることすべての短い歴史(上) (新潮文庫) 人類が知っていることすべての短い歴史(下) (新潮文庫)


 ところで今日も書店に行った。最近は読書の時間がとれない傾向にあり、だんだん未読本が溜まりつつある。でもやっぱり書店は楽しい。
 数ヶ月前に読んで、ものすごく楽しめた「人類が知っていることすべての短い歴史」が文庫本で並んでいた。寝ながら読むには文庫のほうが便利なので、購入した。

こちら、郵政省特別配達課(2) (新潮文庫)

 それから、大好きな作家「小川一水」氏の古い小説(こちら郵政省特配課)が改稿のうえ新潮文庫の新レーベルで出ていたから、それも購入。ちらりと読んでみたが、ずいぶん手が入っている感じ。いちばん最初に、改稿にあたり追加された1章を読んでしまった。東日本大震災の被災地が舞台のお話。自分には珍しく、少し涙腺を刺激されてしまい、戸惑っている。あまり“震災関係”の小説で感動する事は無いのだけれど、なんなのだろう、小川氏の作品に描かれる人の業と希望には、いつも心が震える。

 

人類が知っていることすべての短い歴史(上) (新潮文庫)

人類が知っていることすべての短い歴史(上) (新潮文庫)

 
人類が知っていることすべての短い歴史(下) (新潮文庫)

人類が知っていることすべての短い歴史(下) (新潮文庫)

 

 

こちら、郵政省特別配達課(2) (新潮文庫)

こちら、郵政省特別配達課(2) (新潮文庫)

 

 

 

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