たっぷり残業してから帰路につく。帰り道の車中で、あらかじめカバンに忍ばせていた「ミルクケーキ」を食べた。
ミルクケーキ、子供の頃にはじめて食べた時は衝撃を受けた。近所の幼馴染が長野土産としてくれた品。まるで練乳を固めたような味と風味には大変驚いた。しかし当時は何処でも買えるようなものでは無かったから、手に入った時は本当に大切に、味わって食べた思い出がある。
今日のミルクケーキは、コーヒー味。
食べたら元気が出るかな、と期待したのだが、有り体に言って飴だった。ミルクとコーヒー味の飴。肉体的にも心理的にも、特別な効果は感じない。
味覚が変わったのだろうか。あるいはコーヒー味という選択が間違っていたのだろうか。よくわからないけれど、とにかく今は疲れている。
明日は休日。なんとなく明日に響きそうな疲れ方をしている。それではつまらないから、今からゆっくりお風呂に入り、身体に良さそうなことを片っ端から試して、そして寝ようと思う。すでに眠い。