柿のへた

 
 
東京都知事石原慎太郎氏がどうも苦手だ。だからという訳ではないが、彼の作品を、ほとんど読んだことが無かった。
しかし普段の言動と作品世界ではぜんぜん違うかもしれないし、そうだったら大変に面白い体験ができるのではないかと期待して、試しに短めの作品を読んでみた。 
結論から言うと、全然肌に合わなかった。途中は流し読みして、なんとか最後まで読んだ。
意外なことに(そして幸いなことに)、読んでいる間は石原氏の顔や声は浮かばなかった。でも読みやすい文章ではない。
厳格な老人が、裏では厳格さはそのままで理屈っぽく変態行為をしているところを見てしまったような気分。
図書館の本で良かった。買っていたら、きっと落ち込んでいただろう。




インスタント・コーヒーを買いに、薬局へ行った。
なんとなく棚を見ていたところ、「しゃっくりの薬」を見つけた。
「ネオカキックス」という漢方製剤。柿のへた、クローブ、生姜が薬効成分。
しゃっくりを薬でなんとかするという発想に驚く。色々な病(?)を人類は制圧しているのだな、と感心した。
自分が生きている間に、超長寿命化はなされるかもしれない。はじめは宇宙旅行のように限られた人が、そしていつかは先進国の人間がその技術の恩恵に与る。
たまたま、今読んでいる本が、ウイルス(遺伝子操作されたヘルペスウイルス)によって癌細胞や肝臓疾患を治療するという内容なので、つい未来のことを考えてしまう。



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