帰国


昨日の夜8時頃にホーチミン市の空港からハノイ空港まで行き(直通便とか昼間に飛ぶ便は無いので)、真夜中発の名古屋行きに乗り換えて中部国際空港に向かう。到着は朝6時。
夕食も朝食も機内食。変な時刻に食べたので、なんだか空腹なのか満腹なのかわからなくなった。
ベトナム航空の機内食は「ご馳走ではないが、なんとか食べられる」というレベルだった。まあ標準的なエコノミークラスの食事だろう。パンとご飯と麺が一緒に入っていたのは、乗客側に選択の幅を与える為だろうか。全部食べると、炭水化物が多すぎる。フルーツが多めだったのは、さすが南国の航空会社だと思った。マンゴーとメロンとドラゴンフルーツが入っていた。
しかしベトナム航空に限った事ではないけれど、機内食というのはもう少し美味しくできないものだろうか。ベトナム国内ではシンプルで美味しい青菜炒めがあるのに、機内食では同じ野菜がくたくたに煮込まれている。市内のお弁当屋さんでも、もう少し良いものが作れると思う。学校給食でも、もっと美味しい気がする。飛行機に乗る度に、食事の質と、回数の多さに違和感を抱く。




早朝の中部国際空港は、なかなか賑やか。到着便が多いので、外国人や帰国者がたくさんいる。
熱帯の国から帰国したため、ちょっと寒く感じた。用意したカーディガンを着こんで、駐車場を目指して歩く。



空港から自宅までは車。
真夜中に飛行機に乗って、朝5時に朝食の為に起こされたため、少し睡眠不足。途中で休憩をしながら、慎重に高速道路を走る。
ベトナムはほとんどの道が舗装されていたが、凸凹が多いうえに混雑が酷くて、運転手さんが頑張っている割にはスピードが出なかった。舗装も日本と違う感じで、ガタガタとよく揺れた。
カンボジアは中央幹線から外れると赤土の未舗装道路で、さらに道路事情は悪い。どちらの国も、車の性能不足もあるのかもしれないが、とにかく移動に時間がかかって、大変に疲れた。
それに慣れてしまったので、日本の高速道路の滑らかさが異様に感じた。アクセルを踏み込むだけで楽に時速100km出せるし、歩行者や牛やバイクの横断も無い。道に穴も開いていない。特にプリウスがモーターだけで走っている時の静かさは凄いと思った(自分の車だけれど)。







帰宅して、かなり疲れていたが、へたり込んだら何も片付かないまま寝てしまいそうだったため、頑張って荷物の整理を済ませた。
かばんの中身を空にして、使ったものはしまう。洗濯やお土産の仕分けも行った。
たいしてお土産を配る必要が無いから、仕分けはすぐに終わった。
事前に旅行会社から渡されたパンフレットに「病気は怖い。歯ブラシやカミソリやその他色々が無いホテルもあるから、全部持参するように」と書かれていたので、こまごました荷物が多かった。でも実際は、全然そんな事はなくて、しっかりしたリゾートホテルに泊まる事ができて(日本ではまず入らない高級なホテルだった)、ほとんどの小物は使わなかった。
街での買い食いと、飲み水(水道水で歯磨きも駄目)だけは注意したが、お腹を壊すこともなく、快適な旅だった。




さきほど、ちょっとした買い物に、近所のスーパーマーケットとホームセンターに行った。
ホームセンターの安っぽい(99円均一セールの)お皿やお椀に、またはプラスチックの一体成型の座椅子に、ベトナムカンボジアを感じてしまう。
賑やかな店内放送とかも、東南アジア的に思えて仕方がない。
水田の脇で、派手なTシャツを着てトラクターに乗った、日に焼けたおじいさんを見た。その時も、ベトナム(またはカンボジア)的だと思った。
ちょっと長い旅をすると、どうしてもその土地の風俗が頭から離れなくなる。清里でも伊豆でも沖縄でも同じ。不思議と、東京に行った後はそういう事は無い。
おそらく、この”ベトナムカンボジア脳”状態は、しばらく続くだろう。
今回の旅では、書店には行かなかった。欧米のペーパーバックと雑誌の専門店がホーチミン市にあったが、普通の本屋は見つけられなかった。それだけが(ほんの少し)心残り。











今回の旅に持参した本。実際は、旅行会社のパンフレットが詳しかったので、それほど活用しなかった。この「ことりっぷ」シリーズは、海外旅行慣れした買い物好きの若い女性向きのつくり。現地人のガイドさんに見せたら「治安が悪いストリートや質の悪い店が沢山載ってるから、あまりオススメできない。逆に高すぎるお店も多いね」と言われてしまった。確かにちょっと楽天的すぎるし、「地球の歩き方」ほどに実用的でもなかった。薄くて見やすくて、表紙がなかなか綺麗なのだが。

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