渋滞抜けて

西の灯台に行こうとして朝から渋滞に出会い、東の山でも混んでいそうで断念し、結局のところあまり遠出が出来ない一日だった。


代わりに、地元の港町やサーファーしか行かない海岸をぶらついたり、いつものように静岡の街中を自転車で廻ってみた。
天気も良かったし、のんびりした休日を過ごせた。

最近、カメラを首から下げるようになったせいか、時々声をかけられる。
今日も知らない人からレンズ・フードについて教わってしまった。


映画館で“バベル”か“ハンニバル・ライジング”か何かを観ようと思っていたけれども、午前中から恐ろしいくらいに混雑していたのでこれも止めた。いつもこれくらい映画が売れていれば良いのに、といった意味のことを映画館街の人達が言っていた。
実家のある藤枝市にもシネコンができるらしい。
しかし、こうも混んでいると、何処にも行く気が無くなってしまう。

caféBikiniに行ったり(パンプキンパイと紅茶とチーズ・ベーコン・マフィン)、街のギャラリーで個展を見て午後を過ごす。
老人ホームの祖父を見舞ったり、甥に会ったりもした。

顔馴染みになった古本屋で、本を売った。
クウネルのバックナンバー(古いものはそれなりに価値があるらしい)やArne、気に入っていた本数冊を処分した。
本来はこの店で引き取る種類の本では無いので値段はとても安い。
でも無理をして引き取ってもらったので、とても有り難い。
店頭で均一本になるのだろうが、自分が良いと思った書籍は、やはり気に入った古本屋に置いてもらって、世の中に拡散していってほしい。
売れない本じゃない(店主談)ので、本好きの間に流通してほしい、といったことを店主と話した。

しばらくの間、休暇で静岡に戻れなくなる。
来週末も静岡には滞在するが、仕事だから遊ぶ暇は無いと思う。
少し離れていると、どんどん街が変わっている。
街を離れるのが、なんとなく寂しい。こういう気分になるのは稀なので、我ながら少し驚いている。


 

夕食は久し振りに両親と外食。
自分では行かないような高級な寿司屋に行った。
古い店なので、食後にメロンなどは出ない。
握り寿司と茶だけだが、とても美味しい。
土産に稲荷寿司も作ってもらう。昔ながらの作り方なので、甘くて濃い味付けで、日持ちがする。

後で聞いたら、ちょっとびっくりする値段だった。
退職した両親に払わせるのも悪いので自分が全額支払ったが、もしかすると今月は出費が多いかもしれない。
細々した出費に鈍感になっている。
明日から節約を心がけたい。

 

今から四日市に向けて出発する。
渋滞も解消したようだし、さっきまで仮眠も取っていたので疲れも無い。
昔の友人に会ってから、静岡を発つ。

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