へちま文庫。防刃手袋の必要と、もう眠るしかない夜に。

へちま文庫

高松市は古本屋が(街の規模に比べて)多い気がする。
勤め先の周囲にも何店舗かあるし、郊外にもある。
昔ながらの古書肆ではない、若い人達のカルチャー(サブカル)スペースとしての古本屋さん、カフェや雑貨もあるそれが身近にあるのは素直に嬉しい。

 

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今日はそのなかの一つ、「へちま文庫」に行ってきた*1

 

 

広い作業場みたいなところをこざっぱりとした(天然生活的な“リーン”な)雰囲気に改装してあるお店。古い文芸本から子供の本までカテゴリーは雑多で、でも特定の思想の本ばかり選んでいるわけではないのは感じが良い*2

そういえばここはカレーなどが食べられるようだが、今日は食事に関する表示も雰囲気も皆無だった。今度尋ねてみよう。

 

廃材や古い本ばかりだとありきたりなお店になってしまうところ*3、この店はテーブルや棚や椅子がきちんとした新品になっていて、居心地の良さが際立っていた。新品だろうか、細めの角材を組み合わせた家具は見ていて惚れ惚れしてしまう。

 

この素敵な椅子とテーブルで、売り物の本を読みながらコーヒーやお茶を飲むことができる。
今日はカフェラテを頼んでみた。
ストーブの近くの席、ちょっと離れているところでは店主さんが静かに仕事をしている、そして美味しいカフェラテ。申し分のない休日。

 

https://www.instagram.com/p/BtaFaErgn9H/

ずいぶん迷って、本は1冊購入した。

 

丸本淑生のシステム料理学、大昔に読んだ記憶がある。
確か親の書棚にあった。
当時としてはラジカルな料理本だった、らしい。
今となっては科学的に間違っている部分もあるけれど、この本の理屈っぽいところは当時も今も自分の性に合っている。
というか、自分の発想の根を育てた一冊なのかもしれない。大判にして、翻訳調の文章とバタ臭い表現にすれば「maker's」な人達向けの(あるいはギーグ向けの)料理本になりそう。

チューブ生姜適量ではなくて1cmがいい人の理系の料理

チューブ生姜適量ではなくて1cmがいい人の理系の料理

 
Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)

Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)

 

 

防刃手袋とニンジン

日曜日の夕方はお弁当の仕込みをする。
ご飯を3合炊いて、何種類もおかずを作り、合間につまみ食いをする。切れ端や味見で色々と口にするから、夕食は不要となる。

今日は全ての仕込みが終わった後に、ふとニンジンを千切りにすることを思いついた。お弁当には不要だが(赤色で野菜のおかずは他にある)、冷蔵庫に放置していたニンジンをそろそろ食べてしまいたかったのだ。

というわけでスライサーでざくざくと千切りを作っていく。
8割ほどのニンジンをマッチ棒より細く切ったあたりで、右手の小指をざくっと切ってしまった。3mm×3mmほどの面積で、皮が綺麗に切れている。それほどえぐれていないので出血は少量、とはいえ作業を続けるのは難しい。
とりあえずカットしたペーパータオルでぐるぐる巻きにした後に、手元にあったマスキングテープで固定して止血とした。
そしてニンジンサラダ(未完成)は塩を振ったあとに密閉容器に移し、冷蔵庫に移した。
2割ほどの未カット部分はその場でぼりぼりと食べてしまう。
最後に左手のみでざっと洗い物をして、今日の作業はおしまい。

 

キーボード操作はできる。でもうっかり小指の先を使ってしまうと、声が出るほど痛い。
絆創膏をどこに収納したのか明確でない点は独り暮らし開始直後の問題点として挙げられるだろう。部屋は十分に片付いているけれど、本来は1箇所にまとまっている筈の救急・ヘルスケア用品が2箇所以上に散在しているのだ。
とにかく今から絆創膏を探す*4。明日からの仕事にも悪影響がありそう。
今日はAdobe illustratorを使うつもりだったが、小指を庇っていては作業が滞るので、もう寝ることにした。

 ちなみにこの文章は音声入力をキーボードで修正している。最近の音声入力はなかなか優秀だ。

 

バンド・エイド (字幕版)

バンド・エイド (字幕版)

 

 

 

寝る前に、防刃手袋を買わなければ。
野菜スライサーを4回ほど使って2回も怪我をしている。1回目はかすり傷、でも今回はしっかり生活に影響するトラブルとなった。
毎回、何かしらの保護具が必要だとは考えていたのだ。
忘れぬうちにケブラー手袋を買おう。
保護具で得られる安全ならば躊躇せず採用する、というのは前々職までに身についた習慣*5で、本来はもっと前に買っておくべきだったのだ。

 

 

まあいいや、指の先を削った程度で済んだのだ。
全体としては平和な日曜日だった。
外は雨、部屋は暖かく、そして空気は湿っている(洗濯物を室内干ししている)。
指の傷は寝ているあいだに乾くだろう。明日は早起きして、illustratorで引っ越し通知を書くのだ。年末年始と色々忙しくて、不義理をしている。それに年賀状を出しそびれた今、何か描きたい欲が出てきている。

 

ひっこしました (祥伝社黄金文庫)

ひっこしました (祥伝社黄金文庫)

 

 

 

*1:駐車場があるのはGoogleのナビが示す地点の反対側。学校の脇、熊野神社の参道っぽいところから行ける。

*2:雑な反原発本やシュタイナー教育やブードゥーサイエンスの本が目立つ店が多いのです、この界隈。サブカルとしてメタな視点で並べるのではなくて、良いものとして提示しちゃうのは困る。

*3:手作り感満載の什器と傷みが激しい名作椅子、ジャンクな収納家具を採用するお店はあちこちにあるけれど、建物も家具も古いと凡庸に見えてしまう。貧乏臭くてもかまわないが凡庸はいけません。

*4:ところで四国における絆創膏の呼称は「バンドエイド」だろうか、それとも「救急バン」か「カットバン」か。こんど職場で聞いてみよう。

*5:書いていて気づいた。保護具、という言葉は一般生活では使われていない。僕は掃除や日工作レベルでもかなり真面目に手袋などの防具を着ける。工場や研究所で働いていて身についた習慣。

映画と小説とAランチ

午前中は映画館に行った。
高松市の街にあるミニシアター「ソレイユ2」で「ア・ゴースト・ストーリー」を観てきた。

 


 

期待以上に素晴らしい映画だった。
たぶん予告編だけで「観たほうが良い人」とそうでない人を峻別できる。前者にはおすすめ。

最近は以前のように、映画を片っ端から観る習慣が無い*1。そのせいか、最初はいかにもミニシアターっぽいこの静謐でゆっくりしたペースの作品に集中できなかった。エンターテインメント性溢れるハリウッド映画ほどには、意識のスイッチを「映画鑑賞モード」に切り替え難い。

でもいつの間にか、スクリーンの向こうの世界に夢中になっていた。
登場人物が極めて少ない、寂しい夜空のような作品。
ただのシーツ姿の亡霊が佇む世界にどうしようもなく惹きつけられてしまう。愛の話だがラブストーリーではない。
心を残す、という意味では僕だって映画のゴースト(C氏)も僕も変わりは無い。違うのは、僕達は長く残れないこと、魂が浄化されてすぱっと終わることができないこと。

 

映画館を出てから、特大のため息が出た。
こういう感情はどこに持っていけば良いのだろう。

 

 

 

 

ところで今日は特段に寒かった。
四国に住んでから初めての、手や足の先が痛くなるような冷えかた。冷蔵庫の中にいるような、外を移動するのに制限時間がある気温だった。
正直なところ、自転車で娯楽の一環として街を探検する陽気ではない。でもせっかくなので街の周辺域を散策した。

 

お昼は瓦町駅の静かな側にある、老舗の洋食屋さん「アガペ」でAランチを食べた。Aランチというのはこのお店の基本セットなのだと思う。
アーモンド型で整えたご飯と、スープ。ハンバーグとエビフライとトマト味のスパゲティ、サラダというか生野菜。

どれも洋食屋さんらしいしっかりした味わいで、日常の贅沢といった感じ。食べていてにこにこする食事。
ここは、何を食べても美味しいだろう。そういう確信が持てる店を教えてくれた仕事の知り合いに感謝したい。

 

 

引っ越してから何度も行っているティールーム「スリール」でチョコレートのタルトと紅茶を楽しむ。
ここはケーキが抜群に美味しいし、紅茶をポットで頼むことができる。
特に今日は小説を集中して読みたかったので、ポットの美味しい紅茶は有難い。結果的にはケーキに夢中で小説はそれほど進まなかったけれど、これはこれで良しとする。

 

 

 

読みたかった小説「天冥の標Ⅹ 青葉よ、豊かなれ PART2」は、結局夕方から今までかけて読破してしまった。ページ数はそれほどではないけれど(318ページ)、自分にとっては1日で読み終えるつもりはなくて、その衝動に驚いている。
完結まで残り1冊。なるほど風呂敷がするすると巻き込みはじめ、そしておそろしく気になるところで次の巻に続いている。2月後半発売の最終刊が待ち遠しい。思えば10年はこのシリーズを読んでいる。

 

 

 

こういう1日だったから、家事の類は最低限しか行っていない。
食料品の買い出しは済んだ。床に物は置いていない。いま部屋は暖かく、あとは寝るだけ。

夕食だって食べていない。お昼が充実していたので、今まで気にならなかった。

思えばこういう休日は久しぶりだ。仕事か何かに気を取られて、100%自分の娯楽に使う休みが無かった。うん、満喫した。

 

 

お題「最近見た映画」

お題「今日の出来事」

お題「行きたい場所」

 

 

 

 

*1:静岡の「シネギャラリー」の年間パスポートはあと2回の無料鑑賞権が残ったままだ。

量産・天丼・ばれた・お風呂・書籍

量産

数日前に作った「磁石+ボトルケージ」の量産体制に入った。
仕事の知り合いから“発注”があった。
友人知人ならば材料費+100円で制作を承ります。

 

 

天丼

お昼ごはんを食べ損ねてカロリーメイト的なもので済ませたのが15時の少し前。仕事を終えてから買い物やゴミ捨てなどを済ませていたら食事を作る元気が無くなったので、気になっていた小さな天丼専門店へ。
味は普通に天丼。好物なのでとても美味しくいただけた。
価格が330円というのは破格に過ぎないだろうか。讃岐うどんのセルフサービスと同様に、食べ終えた器は返却口に返すかたち、メニューは天丼数種類と天ぷら定食のみと限定、それ以外にも色々と簡素にしていたけれど、それにしてもこれは天丼の価格ではない。
ご飯の量が少なくて、自分としては都合が良い。

 

 

ばれた

日常生活における雑談、もっと言うと雑談のネタがブログの内容と“かぶる”事がある。当然なのだけれど、世界は広いので基本的にブログから本人特定に至ることはあまりない。例外として、ケーキ屋のカフェスペースや個人経営のカフェを訪れていて、かつその事をブログに書いていると、何度めかの訪問で「あの、ひょっとして」と声をかけられることがある。食べたものの写真なども載せているから、これはもう仕方がない。

今日は仕事で3回くらいしか会っていない人から、突然にスマホを突きつけられた。僕のブログ(このブログです)が表示されていた。
転居その他の境遇から“たぶんコイツ”と疑っていたら、ブログで言っているような事を話していたので、特定に至ったとのこと。
職場や関係者には秘密にしてくれるとのこと。ご配慮、感謝する。

しかしこういう“特定”は心臓に悪いので、基本的には黙っていてくれると助かる。十中八九このメガネ中年だろうな、と心の中で笑ってくれればいい。

とはいえ、僕が実は女性という可能性もあるので四国でメガネ中年ばかり探しても無意味だと(あえて)進言する。文章ならばいくらでも嘘が書ける。

 

平気でうそをつく人たち:虚偽と邪悪の心理学

平気でうそをつく人たち:虚偽と邪悪の心理学

 

 

お風呂

久しぶりにお風呂に入った。
と書くとずいぶん不潔な人間みたいだ。基本的にシャワーで済ませているので、自宅でお風呂は珍しい。
深い理由はない。ただ今日はちょっと疲れたため、たまにはこういうのもいいかな、と思ったのだ。周囲がインフルエンザや風邪に溢れているので自分なりの体調管理を試みたわけだ。
しかし防水性能を持つデジタルデバイスを一つも持っていないし、水に濡れてもいい本も無いので、お風呂に入っていても暇で困ってしまう。防水ノートと鉛筆でレザークラフトのアイデアを書くなどして30分ほど湯に浸かった。

 

オキナ プロジェクト耐水メモ オレンジ PW2569

オキナ プロジェクト耐水メモ オレンジ PW2569

 
オキナ プロジェクト耐水メモ B7 PWB7

オキナ プロジェクト耐水メモ B7 PWB7

 

 

書籍

まとめ買いした。紙の本を買うこと自体、久しぶり。
高松の田町商店街近くの格好良い本屋さん(ルヌガンガ)に注文していたのだ。素敵なお店なので、微力ながら「買い支え」をしていきたい所存。

 

四国懐菓子88

四国懐菓子88

 
ILLUSTRATION MAKING & VISUAL BOOK 丸紅 茜

ILLUSTRATION MAKING & VISUAL BOOK 丸紅 茜

 

 

お題「今日の出来事」

今週のお題「冬の体調管理」

後回しの土曜日(けんちん蕎麦)

待ちに待った休日、でも何もしていない。
レザークラフトも、年賀状改め引っ越し通知も、それから書棚作りも。

 

海のほうを自転車で散策して、宮脇書店に行って(なかなか面白い書店なので、いつかきちんと書きたい)、帰りにスーパーマーケットで食品を買った、それだけの日。

あとは部屋で寝転がりながら読書をして、昼寝して、また読書をして、いつの間にかこんな時間。YouTubeをうっかり眺める、なんて時間は身体における贅肉みたいなものだからここには書かない。

読書もまあ、最後まで読んだけれど面白くなかったので、特に書かない。感情移入も没入もできない推理小説がこんなに辛いとは。

 

 

という感じで、書くべきことの少ない1日。
でも昨日までこつこつと家事の類を進めてきたから、それほど悲惨な雰囲気ではない。ただ平和で孤独で静謐な、何も残らない休日だった。

こういう日もある。今からAmazonで映画を観ようか、それともさっさと寝て明日を有意義に過ごそうか、どちらの選択が良いのかちょっと迷っている。迷った時は寝る、という基本ルールからすると後者なのだけれど、なんというか人生は寝てばかりで良いのだろうかと考える今日この頃ではあるのだ。

 

さよならガールフレンド (FEEL COMICS swing)

さよならガールフレンド (FEEL COMICS swing)

 

 

 

あ、お昼に食べた「けんちん蕎麦」は美味しかった。
海沿いの宮脇書店(動かない観覧車がある)から徒歩2分の有名店。
ここはうどんの太さの蕎麦がある。
注文すると、ザルに入った蕎麦を渡されるので通路の湯煎槽にあるお湯で数秒間温める。その蕎麦を丼に入れると、店員さんが根菜の煮物っぽい「けんちん汁の基本要素」が流し込んでくれる。さらに通路の先にある蛇口から暖かい「かけうどんの汁」を自分で注ぎ入れることで完成する、それがけんちん蕎麦。
「けんちんうどん」は香川の郷土食らしいが、けんちん蕎麦は静岡の蕎麦屋でも何回か食べた。うどんよりも鄙びた風味が良い。しかしこの店の蕎麦は“蕎麦粉混合のうどん”っぽい味と食感なので、素直にけんちんうどんで良かった気もする。
生姜(無料)を効かせると完成する美味しさ。
さつまいもの天ぷらは、フリッターあるいはアメリカンドッグ的な衣が不思議な一品。
ともかくこの蕎麦でお腹いっぱいで、夕食は野菜ジュースとヨーグルトとリンゴで済んでしまった。全体として経済的ではある。

 

お寺のおいしい精進ごはん ~四季のかんたん100品

お寺のおいしい精進ごはん ~四季のかんたん100品

 

 

風邪と薬と未来の話。

風邪をひいている。
今日は仕事を休んで闘病中。明日は休めない日なのだ。

「休めない日」なんて書くとブラック企業じみているが、これは個人的な意気込みの話。社史に載るくらいの大きなイベントが明日から始まって、そもそも僕はこの大波を乗り切る増員として期待され、雇用された面もあるので。どちらかといえば遠足や修学旅行に近い「休めない日」。

 

幸い、インフルエンザでは無かった。処方された薬と、薬局で買った漢方薬を飲んで寝ている。

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先ほどから頭痛が酷い。
前職の同僚達が強く薦める鎮痛剤*1を飲んでみたら、頭がぐわんぐわんと変な感じだ。大友克洋の「AKIRA」の後半、鉄雄君がこんな症状だった。

そういえばもうすぐ東京オリンピックが始まる。
フライングプラットホームもネオ東京も無い未来に僕達は来てしまった。でも、当時は自分が四国に住むなんて考えてもみなかった。あれもこれも予測不能な世界だ。

 

AKIRA(1) (KCデラックス)

AKIRA(1) (KCデラックス)

 
AKIRA 全6巻完結セット(KCデラックス)

AKIRA 全6巻完結セット(KCデラックス)

 

 

 

熱は下がったが、喉が痛い。
部屋の湿度を上げまくって、寝ます。

 

 

お題「今日の出来事」

*1:女性は鎮痛剤について一家言持つ人が多い。効く効かないとあれこれ教えてくれるが、僕はどんな薬でもしっかり効く。

ホットケーキ・室内干し・天冥の標

午前中、少しだけ職場に顔を出した。
仕事ともいえない小さな作業をする。近所に住んでいて、一人で身軽に動けて、もちろんその作業を理解している人間として、僕が適任だったのだ。お駄賃代わりに駐車場代は経費にしてもらう。いつもは自転車で行き来しているけれど、今日は雨のため車を使ったのだ。
せっかくなので有料駐車場の1時間分は街を散歩して過ごす。街で買って、車で持って帰らなければならないものを物色する(特に無かった)。

 

 

帰宅のために車に乗ったが、少し寄り道をする。近日中に行くと決めていた牟礼の喫茶店でおやつを食べる。職場とはずいぶん遠いが、外出したからにはどこかに寄りたい、せっかくの休日なのだから。
というわけで、地元の名店だという「アンデルセン」にまで行ってきた。

確かにここは良い店で、まだ1回しか訪れていなかったが、気に入っている。

今日の目的はホットケーキ。45分かかる、と言う*1
自分としては大歓迎、なにしろ今日はホットケーキの喫食だけではなく、読書も目的なのだ。

 

 

 

昨日からページを開いた「天冥の標」の最新刊、とても良い。
昨晩に3割を読破、このアンデルセンでも夢中になって読んだ。

もちろんコーヒーも、それからホットケーキも抜群に美味しかった。
型で焼くホットケーキ、味そのものは普通のそれとあまり変わらないはずだが、やはり嬉しくなってしまう。好物ってそういうもの。

この店のホットケーキはべたべたと甘くない。だからこそバターやシロップが活きる。量が多いから、バターやメイプルシロップの有無を色々と試せるのも良い。

 

和平フレイズ グリドリッチ厚焼きパンケーキプレート 1ヶ焼 GR-6912

和平フレイズ グリドリッチ厚焼きパンケーキプレート 1ヶ焼 GR-6912

 

 

しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)

しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)

 

 

夕方には読書を終えた。
いま、2回目の読み返し中。良い小説。年明けには続刊(最終刊)が出る。もう予約してある。

 

 

今日は午前中に家を出る時に、シーツやまくらカバーの洗濯をしたのだった。部屋着や厚手の服も洗った。
外出直前に雨が降り始めたので夕方になっても乾かない。
いま家にある器具と機器*2を駆使して部屋干し体制を構築、寝る前には乾燥を終了した。

引っ越しの時には布団カバー類を1つずつしか用意しなかった。高松で買えばいいよね、と考えて、そのまま忘れてしまっていた*3。それほど高いものではないけれど、喫緊の課題ではないので忘れてしまう。カバーを買い足しても洗濯物が乾かないけれど、とりあえず寝ることはできる。というわけで近いうちに買う。

 

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

 

 

ベッドがある部屋にはソファもこたつも無い。1人暮らしの1Kにしては広大な空間が拡がっている。工作や家事の際にとても役立つ。質感は嫌いな木目調クッションフロアだけれど、きちんと掃除をすれば床に様々なものを(一時的に)直置き可能なことも便利。畳の部屋のように使える。

さて寝よう。その前に少し料理の仕込みをしたい。
来週は仕事もあるけれど週末には帰省する。食材の在庫管理をきちんとしなければ。

 

*1:もちろん45分もかからない。得てして長めに言うものなのだ。

*2:部屋干しアルミ台、半円形のピンチハンガー、デロンギのオイルヒーター、エアコン、送風機能付き空気清浄機

*3:夏布団用のものは使えるが、雰囲気が合わないし、そもそも奥に収納されていて出すのが面倒。

その先に何が待つのか少しもわからなかったけれど、道はあると信じていた。

午前中は仕事。
午後から自由の身となり、食事をしたり買い物をしたり、主に高松市の中心街で過ごす。

 

https://www.instagram.com/p/BrrdzxRgsxD/

 

「ぬくもり」という小さな居酒屋(24時間営業という噂)で遅めの昼食をとる。ここのランチは500円からある。お刺身や揚げ物、焼き魚など主菜を選び、白飯か寿司(今日はばら寿司、ばってらの日もある)か炊き込みご飯を選び、ケースにあるお惣菜または茶碗蒸しを副菜として1つ選び、さらに味噌汁とお茶がついて500円。破格といっていい。刺身もきちんと厚みのある美味しいものだった。
なんとなく「孤独のグルメ:漫画版」の趣きがある時間だった。

 

孤独のグルメ 【新装版】

孤独のグルメ 【新装版】

 
孤独のグルメ 2 (SPA!コミックス)

孤独のグルメ 2 (SPA!コミックス)

 

 

 

高松市美術館で開催されている「スペースノットブランク 高松アーティスト・イン・レジデンス2018 成果発表展「原風景」」に行ってみた。

www.nicetown.co.jp

高松市美術館公式サイト

 

スペースノットブランク、という2人のユニットが進める芸術イベント、と説明すれば良いのか。その演劇というか公演、なんとも説明のつかない気持ちにさせられる素晴らしいイベント。今も心がざわざわしている。演劇とか好きな人はこういう気持ちになるのか、だとしたらとても羨ましい。なんだこれは、と最初から最後まで驚き、そして今も余韻が残っている。

上手く説明できないし、それに今日は全てを放り出して取り組むべき読書があるので、日記はもう書かない。

 

ずっと待っていたSF小説、「天冥の標」の最新刊を今から読み始める。日記のタイトルは、その1ページ目に書いてあった言葉。
今日はもう、夜更かしだってするし、明日も予定を完全に明けてある。家事も概ね済ませた。寝ながら読書して、そのまま寝るのだ。

というわけでおやすみなさい。歯を磨いたら、小説を開く。
楽しみだー。

 

 

 

お題「好きな作家」

丸亀と高松と。

昨日は丸亀市に行ってみた。
たまたま見つけたイベントのフライヤーに惹かれての訪問。
このイベント自体はそれほど楽しめなかった(いわゆるマルシェの類)のだけれど、自転車でのんびりと駅前からお城の周辺を散策した時間がとても良かった。今、思い返しても素敵な休日だった。

 

 

自分の住んでいるところから有料道路を使わずに50分程度。
道は広く、交通量は少なく、とても走りやすい。静岡での日常感覚からすれば、この往復路は「思い立ったら迷わず車を出す」距離感と所要時間。渋滞も無く、 のんびり走ることができる。途中で風光明媚なところも走るし、ロードサイドのチェーン店が連なるところもある。

さて丸亀市に着いてまず向かったのがうどん屋さんの「喰うかい」*1


名前とは裏腹にとても地味なお店。お年寄り夫婦が切り盛りしている。
有名なお店らしく、お客さんは絶えない。
うどんを食べるつもりだったけれど、中華麺(と、ラーメン)がある、しかも「牛すじ中華」や「かしわ天中華」があると知って、動揺のあまりその「牛すじ中華」を注文してしまった。

牛すじ肉の煮込みが乗ったラーメン、なかなか美味しい。さっぱりしたスープに肉が妙に合う。食べ応えもある。隣のテーブルの人達はうどんを注文していて、そちらは揚げ物がかなり大きかった様子。次はうどんを食べたい。というか「かしわ天」を食べたい*2

 

丸亀の駅前には「猪熊弦一郎美術館」がある。
僕はこの建物が好きで(猪熊氏の作品はあまり興味が無い)、瀬戸内国際芸術祭の時にも訪れている。今回はどういうわけか喫茶室で無料のお茶が振る舞われていて、しかも郷土菓子の「おいり」も付けてくれた。紙のお椀に1杯、1人では多すぎるくらいの量で、でもとても嬉しい。

丸亀ではお城を見たり、別のうどん屋(お休みだった)やカフェ(イベントに出ていて臨時休業中)を訪れたり、なんとなく港のほうを散策したりと、のんびり自転車探検を楽しんだ。

丸亀、不思議な街だ。
駅周辺はしっかりと宅地があるし、公園も多い。
でも、人がまるでいない。
たまに見かけるのは、働いている人だけ。灯油の移動販売とか電気工事の人とはすれ違うが、住人がとても少ない。公園など、夢に出てきそうなくらいに無人で、でも整っている。
祝日だというのにみんな何処に行ったのだろう。

 

ともかくそれが丸亀の街。
車で到着した時、あの瀬戸内国際芸術祭2016で訪れたフェリー乗り場が見えて、なんだかとても感情が揺さぶられた。別に船に乗らないのにフェリー乗り場に立ち寄ってしまった*3。島に行こうと思えば行けるのだな、と考えると不思議な気持ちになる。四国に引っ越したことそのものが、不思議に思えてくるのだ。

 

 

朝の遅い時間に出て、あちこち走って、午後には高松市に戻ってきた。
遅めの昼食と、中心街で開催中の古本イベントのために商店街に行く。

古本を数冊購入。主に関西圏の有名な古本屋が何店か来ていて、とても賑やか。今風のサブカルじみた古本屋や手芸作家さんが並んでいてずいぶんと楽しそう。自分の生活圏および職場とも近いこともあり、こうして“文化的なイベント”が開催される事はとても嬉しい。大きな街でもイベントは全然やらない、というところも多いので*4
古本イベントの主催者なのか、会場の近くにあった古書肆兼カフェにも人が集まっていた。トークイベントは残念ながら満員、自分は四国と瀬戸内関連の書籍やZINEを数冊買った。紙の本は滅多に買わなくなってしまったけれども、ガイド本というか土地の情報収集には電源が不要で個別に持ち歩けるローカル書籍が便利なのだ。

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ああそれからもう一つ、人生初の「餡餅入りのお雑煮」を食べたのだった。
商店街の和食喫茶にあった。
名物として観光用にメニューに載せているのか、それとも普通に食べるのかはわからない。
白味噌の雑煮(これも人生初)には和人参と大根が入っていた。
餡餅は1つ、柔らかく煮てある。
餡があるから美味いとか、逆に違和感があるということも無い。アクセントというには渾然一体で、いわゆる“普通に美味しい”料理だった。僕はこの味、好きだ。
好みで青海苔を入れる。最後に加えてみたけれど、僕は無いほうが好きかもしれない。
昼食を食べ逃していたこともあり、なかなかに充実したおやつとなった。

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他にも色々と遊んで過ごしている。
ひたすら部屋を整えて過ごしていた段階を過ぎ、こうして外を探検する事ができたことがとても嬉しい。視界が開けたというのだろうか、意識して猫背を伸ばした時みたいな爽快感がある。

今日は水族館に行ってきた。
しかしこれは明日に書く。まだ通信環境にトラブルがあるのだ。写真の整理もままならない。

 

 

*1: cimacox id:cimacox ) さんのブログを参考にしました。ブログでのみ知っている人の住む土地に行く、というのはなんとなく特別な体験です。

cimacox.hatenablog.com

*2:あいのせ、とは何なのだろう?気になる。

*3:トイレを借りた。近くにはショッピングモールもあって、ホームセンターで板や生活用品も買った。旅行では本当に街の一部しか見ることができない。

*4:例えば静岡市の中心街がそれです。

海外旅行で役に立ったもの #ガラパゴス旅行記 #ガラパゴス諸島

忘れないうちに書いておく。
先月末に行ってきたガラパゴス諸島への旅で、自分なりに工夫して、実際に役に立った品々についてメモを残しておく。いつか役に立つかもしれない。

 

この旅は、人生初の太平洋横断(飛行機内での宿泊)と1人での南米旅行ということで、自分としては普段よりも荷物が多かった。
大抵の旅は19Lのハードキャリーで済ませる。あるいは大きめのリュックサックとかボストンバッグを使う。今回は家族に借りた35Lのものと、ちょっと大きめのデイパックを選択した。

 

[ジャックウルフスキン] リュック バークレー W0025300 0060(ブラック)
 

 


しかし当地に着いてから、世の中の多くの人(特に西洋人)は離島に行くのに35Lなんて中途半端なサイズのスーツケースは使わず、80Lとか100Lのものを場合によっては複数持ち歩くのだと知った。確かに僕の35Lでは、かなり工夫をしないと旅ができない。ビーチサンダルは当地の宿に寄贈したし、服は洗濯の便を考えたものを選んだ。お土産スペースだって足りなくて、帰りはポケッタブルのボストンバッグを引っ張り出して使うことになった。
別に追加料金がかかるわけじゃないのだから、もう少し大きな荷物でも良かったのだ。まあ、1回の旅にわざわざスーツケースを買うのも不経済だが。

 

 

 

ともかく荷物について。
飛行機内で、行きも帰りも2泊する旅だった。
なので機内持ち込みのデイパックに、「宿泊用」と「健康管理・暇つぶし用」の小さなバッグを用意しておいた。それぞれモンベルの薄いサコッシュやスタッフバッグを使った。
なお、財布やパスポート、カメラ、航空券の類は別のサコッシュを活用。
パソコンも機内に持ち込むので、セキュリティチェックの際にはすぐにさっと出せるようにしておく。とはいえパソコンは機内で使う機会は少なく、飛行機の出発待ちの時に活用していた。

いわゆるウルトラライトな素材のアウトドアグッズがあると荷物はずいぶん軽くなる。普段はお散歩用バッグとして使うサコッシュは洗面用具を小分けしたり、上述の機内用小分け袋としてもとても便利だった。

 

 

「宿泊用」の袋には、あらかじめ買っておいたアイマスクやネックピローを入れた。耳栓も忘れずに。
一応、席にも備え付けてあるけれど、無い場合や合わない場合もあるので。

 

 

友人が貸してくれた、吊り下げ式のフットレストが今回の旅で最も疲労軽減に役立った気がする。
テーブルの支柱に引っ掛けて使う。足を休めるためにスリッパや薄い靴を持ち込む人は多いけれど、この“足の裏を浮かせる”ことはできない。長時間フライトはもちろん、数時間でも全然違う。
Amazonでは何種類も売られている。荷を軽くするためにも、シンプルな、つまり安いものが良いと考える。
このフットレストは次の旅(未定)の為に、自分用に購入した。
席に着いたら、まず靴を脱いでメッシュ素材の薄い靴(バブーシュみたいなやつ。どこで買ったのかは忘れてしまった)に履き替えて、とにかく足を楽にしておく。
アジア旅行と違って、靴を脱ぐ人は少ない様子だった。 

 

 

そしてマスク。乾燥対策に、それ用のマスクをドラッグストアで用意した。濡れたフィルタみたいなものを挿入すると、一晩くらいは湿度が保てる品。こういうものは包装を解いて往路と復路で小分けする。箱のままでは嵩張ってしまう。
小分けといえば、今回はIKEAで購入したチャック付きポリ袋があちこちで役に立っている。丈夫で安く、余計な日付欄などが無いところも気に入っている。

 

 

 

「健康管理・暇つぶし」袋には、Kindle paperwhiteとミントタブレット、乳酸菌タブレットなどを入れておく。ドラッグストアに行くと、「特別な乳酸菌の作用で虫歯にならないキシリトール入りタブレット」や「食物繊維が摂れるグミ」などが売られている。こういうものを気休めとして持ち込む*1
携帯用の歯ブラシとコップ(無印良品のものがお気に入り)、ウエットティッシュも入れる。
それから汗拭きシート。これはお風呂に入れないから、さっぱりするため。
ビタミン剤の類も持ち込む。意外と嵩張るから、ホテル滞在中と帰路の分はスーツケースに。睡眠薬は以前、風邪で病院に行った時に適当な事を言って処方してもらった。

 

 

 

と、飛行機に持ち込む荷物のことを書いていたらもう寝る時間。他の荷物については後日書く、かもしれない。


今回は旅先が自然溢れる島だったから、余計に移動中の健康管理には気を遣っていた。元気でなければ楽しめないから。
実際、ここまで過剰に準備して、意識的に睡眠サイクルを調整したせいか、想像以上に移動中の疲労は無く現地に到着できた。空港内を歩き回る事が多く慣れない環境で気疲れしていたこともあり、飛行機の移動が“休憩時間”となったのは幸いだった。

行きも帰りもエクアドルの国内線ではエマージェンシー・ドアの席に座れた。少し古い飛行機だと、前の席との間隔が本当に狭い。だからこれは幸運だった。
夜の便がほとんどで、通路側の席、かつ隣が空席ばかりだったことも運が良かったといえる。帰路の成田行きでは横の席のカップルが突然にヨガを始めたのはびっくりしたけれど。ベジタリアンでヨガで都会暮らしのアメリカ人、ちょっと身勝手なところも含めて映画みたいだった。

 

 

 ああそうだった、手荷物には下着類と靴下も念の為に入れておいたのだった。スーツケースはひたすら預けることになるので、機会を見つけて着替えるため。意外と綺麗だったのがエクアドルの空港で、アメリカの空港はトイレで着替える気にはなれなかった。

 

そして空港のセキュリティチェックの時に、このベルトを褒められた。全部で4回くらい褒めてもらえた。総プラスチック製で、金属探知機に引っかからない。
軍用のものが元で(確か自衛隊員の知人も持っていた)、僕は前々職で必要になり購入したが、普段は使わない。見た目が無骨過ぎる。でも国際線の乗り継ぎが多い時はとても便利です。

 

 

 

 

 

 

 

*1:ホームセンター「CAINZ」にあるビタミンや食物繊維が摂れるグミはなかなか美味しい。2種類買って、ひとつのパッケージにまとめて持ち込んだ。

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