本を売り手袋を買う

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午後から休暇の日。
夕方から本の片付けをした。今回はかなり思い切って紙の本を処分する。実家に1年近く保管していた書籍がダンボール数箱分あって、1年放置して特に不都合無かったので、もう手放す事にしたのだ。

街の古本屋で売るものと、BOOKOFFで売るものとを雑に仕分けてから、今日はBOOKOFFに行ってきた。

売値は約14000円と、1400円分の商品券(香川県内のBOOKOFFで有効)。部屋の片付けの報酬としてはまずまずではないか。
古い本も多いからもっと安くなるかと思った。

何冊かは不本意な値付けだったが、面倒なので手放した。
まだ新しい、ちょっと高めの雑誌が10円や5円だったので持ち帰る。たぶん読み返す事も無いだろうが、興味のある知人に譲ることができそうなので。

しかしBOOKOFF、衰退しているとは聞いていたが、本当に雰囲気が暗かった。古本屋ではない本のリサイクルショップとしては最大手で、昔は独特の雰囲気があったものだが、今日のお店は“安いだけの中古品店”そのものだった。
ちょっとおかしな暇人がいるのは昔から変わらない。しかし本や漫画が好きな人(子供も含めて)が全くいない。大学も近いのに、金は無いが暇はある本好きの大学生も見当たらない。
言い方は悪いが、「経済弱者のお店」であることが明確過ぎて、なんだか疲れてしまった。

 

しあわせの理由

しあわせの理由

 

 

紙の本が売れないから買取りも少なくなって、売値も高くしないと成り立たない、そんな悪循環も棚からは見てとれる。
少し前のベストセラーばかり並んでいて、欲しいと思う本がまるで無かったのも辛い。「年末年始フェア」の紹介文が「暇つぶしに試しに読んでみたら好きになるかも!!」だったのも、ちょっとしんどかった。そういう理由で、定価の7割の古本を買いたくなる人がいるのだろうか。
自分としては既に紙の本は理由が無ければ買わなくなっている。
電子書籍の割合が増えているし、四国に引っ越してからは図書館通いも再開した*1。安いから試しに買ってみよう、とBOOKOFFの100円コーナーで買うことが無くなっても、読書量は増えている。

 

 

ACCA13区監察課(6)(完) (ビッグガンガンコミックススーパー)
 

 

 

本を売ったお金で、というわけではないのだが*2新しく手袋を買った。
あちこち見てまわったのだが、結局はユニクロの手袋にした。
安くて、防風性能があって、見た目が普通で、申し分ない。
大昔、ユニクロがまだ英字新聞柄のシャツを売っていた時代に、やはり手袋を買った。その手袋はまだ手元にあるけれど、プラスチック製の連結コネクタ(1双にまとめておける)等はほとんど変わらない。

素材は進歩しているし、細部を比較すると極限まで簡素になっているが、並べてみるとユニクロらしい雰囲気は変わらない。ファストファッションは服より小物類にメーカーの特徴が出ると思う。

 

講談社の名作絵本 てぶくろをかいに

講談社の名作絵本 てぶくろをかいに

 

 

*1:県庁所在地ということもあり図書館の選択肢も多く、またコンパクトな街なので通いやすい。いつ行っても空いているのも良い。

*2:本を売って現金が手に入り、手袋は電子マネーで支払ったので。

明日は平成の日

普通の日曜日、普通の休日。

手袋を買いに外出した以外は、ほとんどアパートで過ごした。
やることは沢山あるが、まるで進まず。
図書館で借りた本*1と、Amazon電子書籍を交互に読んでいるだけで時間がどんどん過ぎていく。

外は雨、そして寒い。昼間で10℃以下はちょっとめずらしい。
こんなに寒いのならば、どこか暖かいお店でコーヒーでも飲みながら読書をすれば良かった。部屋ではどうしても、居眠りもするし、室温調整に気を取られる。

 

クリスマスが近いせいか、ここ数日は肉類が安い。
安いというか、塊肉が多く売られていて、選択肢が増えている。だから今から、いくつか肉料理を作る。それで今日はおしまい。

今週を乗り切れば冬休み。
明日が祝日だったら良いのに。平成天皇(現在の上皇)の誕生日だったから昨年までは休日だった。二重権威を防ぐために祝日から外した、とのことだがよくわからない。12/23の休日は権威によって保障されていたのだろうか。
つくづく天皇制とは厄介なものである。おそらく、庶民の素朴な支持とは関係のない部分で、持ち上げられたり落とされたりしている。歴史のあちこちに顔を出す血統の方々は総じて扱いが難しいのは世の必然ではあるけれど。そして厄介だからこそ面白い。

 

国民主権と天皇制 (講談社学術文庫)

国民主権と天皇制 (講談社学術文庫)

 
国民の天皇―戦後日本の民主主義と天皇制 (岩波現代文庫)

国民の天皇―戦後日本の民主主義と天皇制 (岩波現代文庫)

 

 

コーヒーといえば、昨日は自転車屋兼カフェの「Marks」に行ったのだった。

コーヒーは好みの味。量がたっぷりなのも嬉しい。
ガトーショコラは、ほんの少し塩気がある独特の味だった。有塩バターだろうか。
本格的な自転車店が併設されている小さなお店で、お客さんは自転車趣味の人ばかり。正直なところ、僕のようなのんびりサイクリングの人間は肩身が狭いのだが、それはそれとして居心地は良い。

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*1:『三体』を読み始めた。とてもおもしろい。

注文の多い理髪店

高松市の古いアーケード街の端に、美容院と床屋がある。同じ建物で中も繋がっていて、看板には「理髪・美容」と掲げられている。
とても素敵な古びかたをしていて、装飾された窓も、ペパーミントグリーンのタイルも可愛らしい。
少し前まではお年寄り専門の雰囲気があったが、今はどうやら若い人が後を継いだようなので、行ってみた。

 

外から見える古い美容院部分はダミーというか飾りのようなもので、現在は、奥が改装されて床屋になっている。美容院部門は廃業したようだ。

その美容院だったレトロな部屋は待合室になっていて、色々と注意書きが書かれている。
「髪は洗ったままが望ましい」
「整髪料で形を整えている場合、正しく髪型を捉えることができない場合がある。つまり仕上がりに悪影響がある」
「汚れた髪もまた、仕上がりへの影響が大きいため避けるべきだ」
「コンディションの悪すぎる髪はお断りすることもある」
「カメラやスマホでの撮影は禁止。調髪中は絶対に駄目だ」
「染めた直後の散髪は望ましくない。よって不出来な場合のクレームは受け付けない」

こういうメッセージが、赤みがかった黄土色の大きな短冊に書かれ、あちこちに貼ってあった。

嫌な予感がする。
漢方薬局や無農薬カフェや無国籍料理店兼雑貨屋(消費社会を考え直すきっかけが云々)では珍しくない、張り紙だらけの店*1。しかし自分の身体の一部を切ってもらうにあたり、この種の“街のおかしな人のお店”を選ぶのは、どう考えてもまずい。

ちなみに「食券機」で、まず料金を支払う。といってもボタンは「大人」「子供」「老人割引」程度。「パーマや染髪は応相談」と、これまた貼り紙がある。そんなに客の多そうな店ではないのだから、普通にレジを導入したほうが安上がりだと思うのだが、よくわからない。

本当は回れ右して帰りたい気分だったが、食券機(券売機)で支払った後ではそうもいかない。
でも僕の危惧とは裏腹に、というと変な話だが、髪は普通に切ってもらった。

特にお洒落でもない30代後半の店主が、ひたすら喋りながらざくざくと切っていく。ショッピングモールにある安い床屋よりは丁寧だが、街の普通の床屋さんよりは雑。
切るスピード(cps:Cut per second)が妙に遅いのが気になる。そのせいか、丁寧な店と同じくらいの時間を使ったわりには細部の調整ができていない。というか、切った後に確認して修正する、という作業がほとんど無かった。

幸いな事に、変なシャンプーやクリスタルを売りつけられることは無い。というか僕の出す髪の注文や、僕の髪質には何の興味も無いようだった。

髪を切りながら聞いた話をまとめると、こんな感じ。

  • 店主が祖父母から引き継いだ。
  • 資格は取ったが、本当は髪なんか切りたくない。雑貨屋か古着屋をやりたいが、音楽に興味が持てないので挫折した。
  • 普通の理髪店では先が見えないので、サブカル雑貨屋的な特徴を持たせたい。
  • 客にも髪のことを理解してもらいたい。そのほうが良い結果を出せるので。
  • 新しい事を続けていかないと駄目な時代である。そのために試行錯誤しているが、どうにも上手くいかない。
  • 本当はクールな雰囲気に改装したいが、嫁や母や娘がレトロ趣味なので、古い内装を活かしている。
  • 古い建物好きの連中が来るのが面白くない。彼らは常連にはならない。写真を散々撮って、次からはキラキラした美容院に行く。
  • しかし髪を切ることで客をハッピーにする意識はどの店にも負けていない。
  • 美容も理容も最低な連中ばかりだ。髪の事しか考えていない。
  • 意識、意識、意識が大切なんだよ。

なるほど、色々と難しそうだ。
こういう人は、仕事で何度も遭遇している。
熱意が空回りするタイプの、「意識が高い人」だ。

ミリ単位の精度で部品を作る仕事があるとする。その時に、普通の人は10分の1ミリ単位くらいまでは気にして仕事を進める。そのほうが結局は上手くいくからだ。

でも「意識が高い人」は、千分の1ミリ単位までこだわる。ここで問題になるのが、彼が千分の1ミリ単位での測定ができない事。いくら頑張っても、測定の精度が低ければ、仕上がりの確認は“お気持ち次第”となってしまう。本人は視野狭窄に気づかず、10分の1ミリまでしか測れない測定器で、うんうんと唸りながら長さを確認しようとする。そして、1ミリ単位の精度で合格とし、次の仕事に移る同僚を「意識が低い」と非難する。
仕事だったら上司が止めることができる。「それは、趣味だ」と言えばいい。
飲食店ならば、3ヶ月もすれば否が応でもこんな“こだわり”はできなくなる。仕入れコストに耐えられなくなるので。
でも、始めから流行っていない、でも店構えに惹かれて若い客も稀に来るような床屋では、なかなか歯止めが効かないと思う。

 

「意識高い系」の研究 (文春新書)

「意識高い系」の研究 (文春新書)

 

 

そんなに料金も高くないし、こちらからは何も話さずに済むし*2、個性的だが悪い店だとは思わない。でも僕はたぶん、特に理由がなければこの店には行かない。
意識が高いのは結構だが、彼が見ているのは僕の髪ではなく、もっと崇高な何かだ。そういう人に髪を切ってもらうのは怖い。何かしらの事故が発生する確率が高い気がする。
彼の自己実現の為に、わざわざ街まで行って、お金を払って、髪をお願いする気分にはなれない。

 

ちゃらちゃらした美容院で、似非科学的なトリートメントやシャンプーを勧められ、マイナスイオンからダイエット法を語られるよりはマシかもしれない*3。しかし、「どちらがマシか」という視点で酷い場所を選ぶ義理も無いだろう。

 

注文の多い料理店 (新潮文庫)

注文の多い料理店 (新潮文庫)

  • 作者:宮沢 賢治
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1990/05/29
  • メディア: 文庫
 
注文の多い料理店

注文の多い料理店

 

 

ところで今日のお昼ごはんはカレーを食べた。
高松市の郊外、木太町というところで見つけたカレーと洋食のお店。特に何も考えずに選んだ店だったが、ちょっと変わったカレーで印象に残っている。

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メニューには「イエローカレー定食」とあった。でも見た目は白い。
そして味は、タイカレー。ココナツミルクと唐辛子の、あのタイのスープ感が強いカレーだ。それが、洋食的なカレーライスになっている。
普通に美味しいし、面白い。たぶん店主は面白さを求めてこのスタイルにたどり着いた訳ではないと思う。でもそれで良い。
これで「どうだい面白いだろう?」と、“貼り紙”がされていたら、僕はこの店の事を嫌いになっていただろう。味だけの問題ではないのだ。

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お題「ひとりの時間の過ごし方」

 

*1:この種のメッセージ性の強すぎる貼り紙は、大抵が「奇妙な色の、奇妙な縦横比の紙」で作られている。実に不思議な事だ。ああいう紙は何処で売っているのか。JIS規格の紙をどう切ればあんな寸法になるのか。

*2:とても大切な要素だ。美容院でも床屋でも、髪を切られている間は黙っていたい。安全な全身麻酔が開発されたら、理容・美容分野にも適用していただきたい。

*3:総じて美容師は科学と医学に疎い。
この事を友人の美容師に伝えたところ「当然ではないか。勉強が得意な奴は、美容師の道を選ばない。知識が増えても体系的に学んだ訳ではないから、科学でも医学でもない話しかできないのだ。
ソフトバンク・ショップの店員は携帯電話の料金体系を理解しているわけでも、周辺技術を学んだわけでもなく、販売マニュアルを覚えているだけ。それと同じだ。」と言っていた。なんというか、容赦が無い。

ホットサンドメーカーとホットサンド

友人からホットサンドメーカーが届いた。
以前、購入を迷っていた金網製のもの。

Amazon欲しいものリストに載せておいたら、買ってくれたのだ。ありがたい*1

 

軽くて扱いが楽、オーブントースターでささっと作ることができる。
これは良いものだ。本当に便利。皆も買えばいい。

実家には鋳鉄製のホットサンドメーカーがある。
キャンプ用の、いわゆるバウルーで、柄は長いし重い。なぜか防災用品のコンテナに仕舞ってある。独り暮らしの台所では持て余すサイズだ。

網製だと、焼いたら数分で冷めるのも便利。周囲の太い金属線はそれなりに熱を持つけれど、コンパクトなこともあり置き場所に気を遣うこともない。
それでいて頑丈。考えてみれば、ホットサンドはそれなりの力をかけて作るから、枠は頑丈にしなくてはならない。
似たようなものをスーパーマーケット(というかイオン)の台所用品コーナーでも見つけたが、安いぶん強度に不安があるつくりだった。高木金属なら安心だろう。


今日はお弁当もホットサンドで済ませてしまった。

https://www.instagram.com/p/B6R1IqzAfV0/

  • ホットサンド(ソーセージ,チーズ,じゃがいも,パセリ)
  • プチトマト
  • 根菜と大根葉の黒酢マリネ
  • 金時人参ラディッシュのマリネ
  • さつまいものレモン煮

 

耳を切り落としてチーズや薄切りにしたソーセージや蒸したジャガイモを乗せて、胡椒をふって挟んで焼くだけ。今回は焼き時間が短すぎた。全体がきつね色になる位が丁度いい。

最近は食パンも小さくなっていて、特にスーパーのプライベートブランドの安いものは、標準より少し小さい。
そして、四国では8枚切り食パンが本当に少ない。6枚切りの寡占状態なのだ*2。パンが厚ければ位置決めが難しくなるため、金網製で位置の確認ができる点は便利。これは買ってみなければわからなかった。6枚切りで、耳をつけたままでもホットサンドにできるけれど*3、ちょっと窮屈。
出来上がってから切って完成。お弁当用に半分に切ってみた。

 

朝の準備としては、米のご飯のお弁当よりは煩雑だった。おかずを作り置きしていない状況ならば、サンドイッチやホットサンドのほうが速い。ご飯は冷凍、おかずは冷蔵が当たり前の生活で、起床してからお弁当の支度までがルーチン化されている事もあり、いつもの“ごはんのお弁当”が最速ではある。といっても、付け合せの野菜類まで用意しない、ホットサンドだけならば、手軽で速いはずだ。

自宅での食事でも何度か試している。作業の合間の食事には良いのだが、やはり6枚切りパンを2枚は多すぎる。かといって半分だけ食べて残りは保存というのも寂しい。次は10枚切りパンで試そう。

 

うん、これは良い買い物だった。こんどクリスマス会に参加するのだが、交換用のプレゼントに買おうかな。

 

お題「愛用しているもの」

お題「今日の出来事」

お題「ひとりの時間の過ごし方」

 

*1:面識のない方からヒヨコ豆も届いた。ありがとうございます。乾物が多い暮らしは良いものです。安心感。

*2:8枚切り派としては由々しき事態である。

*3:パンの柔らかい部分は潰れるし伸びるため、具材が多くパンが厚くてもなんとかなる。

小豆は煮るし、お米は炊くし。

今日のお弁当はこんな感じ。

https://www.instagram.com/p/B6PZn1ZAybx/

  • 小豆の炊き込みご飯
  • 鶏唐揚げ
  • 小松菜のおひたし(唐揚げの下)
  • さつまいものレモン煮
  • ラディッシュ金時人参のマリネ

小豆は別に煮ておいたもの。地元のスーパーマーケットでお正月用に売られている古豆は少し高くて、イオンのプライベートブランドの棚にあった新豆のほうが安い。質はともかく値段ではイオンが強い。

煮るのは楽。茹でこぼしを1回してから、真空断熱調理鍋で火を通す。こういうものはまとめて茹でて冷凍しておくと便利。

 

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

  • 作者:宮口 幸治
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/07/12
  • メディア: 新書
 

 

煮汁と、豆を少し使って、普通の米で炊き込みご飯を作ってみた。
写真は色合いが悪いが、ほぼ赤飯の色になった。砂糖を少し入れると冷めてもしっとりしている。これは他の“炊くおこわ系ごはん”にも使える技術。とはいえ、温め直したほうが美味しい。
炊く時には隠し味程度に塩も入れる。
素朴な小豆の風味が楽しめる炊き込みご飯。もち米のそれとは違う味。

 

Iの悲劇

Iの悲劇

 
巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)

巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)

 

 

 

https://www.instagram.com/p/B6QHsSEg9e-/

 

ちなみに夕食はつけ麺を食べてきた。
街で前職の知り合いに再会して、風邪が治ったばかりだと伝えたら、じゃあつけ麺を食べに行くべきだと誘われたのだ。何が「じゃあ」なのかよくわからないけれど、夕食を作るのも面倒なのでアドバイスに従う。

この店は全体に量が多い。野菜の量が調整できる(1倍〜8倍?くらい)、脂やスープの濃さも選択できるあたり、東京の「ラーメン二郎」と似たスタイルだ。

写真ではわかりづらいけれど、野菜(8割はもやし)は通常の4倍、かなりの山盛りだった。野菜ならいくらでも食べられる。でも「半分は持ち帰りたい」と僕の中の主夫が叫ぶ。野菜よりも麺がお腹に溜まった。写真では量がわかりづらいけれど、玉子が小さく見えるのは他の全てが大きいから。他のお客さんは、おかわり可能なごはんを丼に盛っていたので、炭水化物中毒者の店だったのかもしれない。知人も「全粒粉だから野菜」と言って、大盛りを平らげていた。

 

 

 

たぶん明日の朝食は不要だろう。それくらいにお腹が苦しい。思わず病み上がりだというのに自転車で遠回りしてから帰宅した。
昼の地味な*1ごはんを地帳消しにする、ジャンクばんごはんだった。

 

日々が大切 (集英社文庫)

日々が大切 (集英社文庫)

  • 作者:大橋 歩
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/11/19
  • メディア: 文庫
 

 

お題「愛用しているもの」

*1:ほっこりした書籍では“滋味な”と表記する。

あるはずのものがあるべき場所にないよくあること

真冬用の手袋が見つからない。
自転車に乗る時に布の手袋ではちょっと寒い。ただそれだけなので、不便ではあるが生活に支障は無い。
ただの地味な、防風機能がある安物の手袋。ユニクロなら1000円程度、コンビニでも売っている。
でも、捨てるわけはないし、探せばどこかにあるはずなのだ。

 

ついでに書くと、マフラーもひとつ、見つかっていない。
こちらは先日、同じものがアウトレットの棚にあった。買い直しても1000円以下、新モデルでも大した出費にはならない。
でも、捨てるわけはないし、探せばどこかにある。

少し前まで仕舞ってあった真冬用の服の周辺には無かった。
あるとしたら冬服の収納箱のはずだが、どこを探しても見つからない。

こういう状況は珍しくない。
自分の場合は、基本のルールを逸脱した場合に発生する。

たぶん春の片付けの時に、僕はこう考えたのだ。
「セーターと一緒にしまうのが良いだろう。
でも、他の置き場所のほうが便利じゃないか。例えば…」
そして、コートのハンガーの内側とか、冬向けのかばんの中とか、車のダッシュボードにしまい込んだ。
もちろん、半年も経てば忘れてしまう工夫は、単なるイレギュラーだ。

単なる事故、例えばクローゼットの奥のほうに落ちてしまっている可能性だって大きい。

 

はしれ!  こうそくどうろ (パタパタえほん)

はしれ! こうそくどうろ (パタパタえほん)

 

 

どちらにしろ、きちんと探さなければ。
マフラーについては、色違いならば買ってもいいかな、と思っている。でも新しいものを買った後に、無くしたものを見つけたら面白くない。だからまだ少しだけ頑張ってみる。
だって、捨てるわけがないし、探せばどこかにあるはずだから。

 

 

パタパタ絵本ぐるーりすいぞくかん

パタパタ絵本ぐるーりすいぞくかん

 

 

令和と風邪とさつまいも

令和の終わり

風邪薬を買いに入ったドラッグストアで、「令和はもうすぐ終わり」と言っていた。親王派の人達には許せない発言ではないだろうか。

風邪

風邪薬は特設コーナーに山積みだったが、現金の持ち合わせが少ないので買わなかった*1

放っておいても風邪は治りそう。でも念の為に、そして安価な風邪薬セットを手に入れるために病院へ行くことにした。

香川県に住む前、出張を繰り返していた時期にお世話になった病院を、今もかかりつけにしている。アパートから近かったのは偶然だが、悪い病院ではないし、なにより空いている。

この病院の先生は、もうすぐ引退しそうな老人だ。
診察はいいかげんで、先生の後ろに立つ婦長さんらしき人が診察以外の全てを進める*2
内科と心療内科と消化器科の看板を掲げているが、消化器系の病気は積極的に大病院に紹介する所存である、と言っていた。

ちなみに風邪については、診察前に細長い注文伝票みたいな紙に記された「咳」や「喉の痛み」といった項目にマルを付けておくと、それに対応した薬が用意される仕組みだ。僕が書いた「症状伝票」と同じマス目の「風邪薬対照表」があって、並べることで処方する薬がわかるのだ。僕ならエクセルで作るだろう。

そんな感じで、先生不在でもなんとかなってしまいそうな気もするが、今のところ誤診もないし、なにより心療内科を掲げているせいか風邪の人達で溢れかえっていることもなくて、軽い気持ちで利用するには良い病院だ。

心療内科が主の医院ということもあり、「ちょっと寝付けないことがある」と言えば軽い睡眠薬を出してくれることも有り難い。
普段は使わないが、どうしても寝付けない時や、旅行の時のために、少しだけ確保しておきたい。
市販の「ドリエル」などは、夜に飲んでも翌日ぼうっとしてしまうし、効きが悪い。

ぼうっとしたお爺さん先生ではあるけれど、瀬戸内の島々への往診もこなし、自衛隊海上保安庁との関係もありそうなので(感謝状や記念パネルが飾ってある)、いいかげんに見えて実際的ではある。風邪や胃潰瘍程度は、さっさと薬を与えて自分達で治しなさい、と考えている節がある。

 

この病院の待合室には、漫画がたくさんある。大昔の「ドラえもん」など、とてもおもしろい。でも上述の如く患者さんが少ないため、漫画を読む時間が少ないのが難点だ。それと、待合室のBGMが「遠き山に日は落ちて ピアノソロバージョン」や「蛍の光 アイルランド民謡」といった選曲なので落ち着かない。有線か何かの「待合室用BGM集」にしては、ちょっとおかしい。

 

ドラえもん 0巻 (0巻) (てんとう虫コミックス)

ドラえもん 0巻 (0巻) (てんとう虫コミックス)

 

 

今日のお弁当

https://www.instagram.com/p/B6KhCkQAo_h/

  • 梅紫蘇ごはん
  • ソーセージ入りオムレツ
  • さつまいもと胡麻のきんぴら
  • にんじんと大根の中華風和え物

細く切ったさつまいもとすり胡麻ゴマ油で炒めて、砂糖と少量の塩で味付けすると、不思議な味と食感のきんぴらになる。うっかり火を通し過ぎると、大学芋の代用品じみたものに変化する。今日は後者だった。

オムレツにはケチャップを使った。普段は料理にケチャップを使わないため、お弁当用の小分け品(ミニパック)を一箱買ってある。ちょうど1年前の12月に買った筈。まだ半分も減っていない。計算上、4年は保つはずだ。

 風邪をひいていても、まず起きたらお弁当を作る。
お弁当と平行してお茶を淹れたり、朝食を用意する。そのあたりでようやく身体の調子がはっきりとわかる。
だから風邪で休んでも、お昼ごはんにお弁当を食べることになる。
こういう時こそ、お昼に讃岐うどんを食べるべきだろう。安いし早い。でもなかなか食べる機会が無いものだ。生活の上で必要ではない、休日の趣味的な外食では食べるのだが。

 

母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記

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恐るべき旅路 -火星探査機「のぞみ」のたどった12年-

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*1:現金払いのみに限定し、販売価格を下げる戦略のお店だった。薬も扱うディスカウントストアなのかもしれない。

*2:処方薬は彼女が決める。次の診察日の決定や、他の医院への連絡も行うし、「次は聴診器を当てる」など診察の順番も看護婦さんが決めているようだ。

夜のおやつをミカンに

夜のおやつをミカンに変えてみた。

スナック菓子の類は滅多に買わないが、クラッカーやチョコレートは常備している。基本的には休日のお楽しみだが、平日の寝る前や夜ふかし中に何か食べたくなるときにも少しずつ口にしている。
稀に、あるいは頻繁に、1袋を一度に空けてしまうこともあるので、健康には良くない。

というわけでみかんの大袋を買って、夜にお腹が空いた時にはこれを食べることにした。キットカットや黒糖かりんとうよりはヘルシーだろう、たぶん。

 

レモンのお菓子 -レモンケーキ、マフィン、タルト、プディング…甘酸っぱくておいしい45レシピ-
 

 

 

香川県は柑橘類の名産地だ。
高松市でも山のほうに行けばミカンだらけの山がある。西のほうは、もっとすごい。
当然、スーパーマーケットでも沢山のミカンが売られている。
普通のミカンだけでなく、種類が多いのも特徴的。

実家がある静岡県もまた柑橘類の栽培が盛んだった。
小学校の裏山は山頂までミカンが植えられていたし、親戚は柑橘類の試験・研究所に勤めていた。ミカンの缶詰工場は社会見学の定番だった。

静岡では「無人販売」なる信頼と実績のシステムが稼働していたが、ここ高松市ではあまり見かけない。主な産地が市外にあるからかもしれない。生産者や老人が商店街で農産品を直接販売しているし、自転車やリヤカーで野菜やミカンを売る老婆もいるから、無人販売の必要が無いのかもしれない。あれは、誰も盗まず、かつ1日である程度の量が売れないと成立しない販売方法なので。

というわけで、今回はスーパーマーケットで大袋入りのものを買った。こういう品はイオンよりもローカルなスーパーマーケットのほうが安い。どこでも箱入りが売られているが、さすがに多すぎる。5kg入りの袋ですら、年末年始の帰省までに食べ切れるのか不安だった(3kg入りを購入)。

おやつにしてはまとまった金額ではある(といっても千円以下)。でも全てのおやつをミカンに置き換えるとすると、おそろしくリーズナブルな買い物となる。節約は二次的な目的だが、上手くいけば冬の嗜好品マネジメントの効率化が達成できる筈だ*1

 

くだものさん (PETIT POOKA) 0~3歳児向け 絵本

くだものさん (PETIT POOKA) 0~3歳児向け 絵本

  • 作者:tupera tupera
  • 出版社/メーカー: 学研プラス
  • 発売日: 2010/07/20
  • メディア: 単行本
 

 

僕は馬鹿なので、こういう重い品を、自転車で出かけた時に買ってしまう。10kg程度の自転車に3kgのミカンを括り付けると、見た目も重量もバランスが最悪だ。しかも今日は風が強かった。

 

レモンのお菓子

レモンのお菓子

 

 

ちなみに風邪は概ね治った。とはいえ、まだ万全ではない。
今日も早めに寝る。ミカンはもう食べた。

お題「今日のおやつ」

*1:大人を長く続けていると「効率化」や「達成」の使い方に長けてくる。

ココアとミルクと唐辛子

風邪ひいた。なので今から寝る。

昼間はそれなりに元気だった。外出は控えたが、家の中では普通に過ごせていた。掃除の時にくしゃみをしたり、ベランダに出た時に寒気がした程度。でも夕方から「咳・喉の違和感・節々の痛み」が生じて、夜には熱も出てきた。

とりあえず薬は飲んだ。
あとは寝るだけ、他にできることはない。

 

 

ところで最近はココアをよく飲む。カフェインを取りたくない時間に温かい飲み物が欲しい時の第1選択がハーブティー、第2選択がココアだ。砂糖を使わず、仕上げに胡椒か唐辛子を加えている。
特に唐辛子入りがお気に入り。身体が温まる*1
業務スーパー」で買ったキムチ用の粉唐辛子が、辛味が控えめで味の調節がしやすい。ごく少量、ココアの味を邪魔しないくらいで十分。
最近はクリーミングパウダーか牛乳も使うようになった。
製菓用の安いココアパウダーは苦味がきつくて、「ブラック」だと少し飲みづらい。

 

 

今日は夕食もほとんど食べなかったし、風邪で栄養も欲しいので砂糖を入れてみた。スティックシュガーを1/3本ほどだが、びっくりするくらいに美味しい。ココアに砂糖を入れないのは単なる手抜きなのだが(牛乳を使わないのも面倒だから)、きちんと作ると美味しい飲み物なのだと再認識した。
普段飲んでいるものは、立ち位置も味も「代用コーヒー」だから、美味しくなくても気にしていなかった。簡単に作れて、熱くて苦ければそれで十分、量だってココアにしては薄い。500mLの保温カップにたっぷり作ってがぶがぶ飲むから、あまり濃くは作らない。

 

この「さほど美味しくないものを常用する」ことを友人に説明したら、大変に嫌な顔をされたことがある。間違った生活をしている悪趣味独身中年と見做されてしまった。「腐れサブカルを生活に持ち込んでいる」くらいに思われているはずだ。
この件に関しては申し訳なく思う。でも、自分としては既に半ばあきらめているし、それでかまわないとすら考えている。
今の僕はかなり“閉じた“独り暮らしをしていて、来客も何もない。いきおい、手間と質のバランスだけを考えて暮らすことになる。他の要素は後回しになる。夜の飲み物の場合は、手間を減らして飽きずに飲むことができればそれで十分なのだ。

そういうなかで、唐辛子入りココアは自分としては“丁寧な暮らし”だと評価している。それに下手物じゃない。エクアドルの空港でも売っていた*2

 

<タバスコ> スパイシー・ダークチョコレート 50g×12個

<タバスコ> スパイシー・ダークチョコレート 50g×12個

  • 発売日: 2012/10/25
  • メディア: 食品&飲料
 

 

*1:寝る前ならば、ラム酒を大さじ1杯ほど加える

*2:しっかり甘かった

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