楽で驚いた1時間

出社時刻が普通の会社より遅い今の勤め先、でも1月は仕事が多くて*1基本的に1時間ほど早く出勤していた。
それでも一般的なオフィスワークと同程度、工場などはもっと早くに始業時間がある。それにくらべればのんびりした通勤だ。
僕の場合、通勤時間が短く、かつ混雑も渋滞も無いので、この“早出残業”を特に負担には感じていなかった。
1時間早く出勤するつもりで準備をして、何か用事がある時や家事に時間がかかった時には少し遅れて30分ほどの早出となる。それでもかつての勤め先に比べれば楽なもの、誰もいないオフィスでのんびり仕事をスタートするのが当たり前となっていた。溜まっていく仕事を片付けるというより、オフィスを使いやすくするための改良や小さな電気工事や大工仕事を、この1時間に行っていた。

仕事量が原因だから、1時間早く出勤したからといって1時間早く帰るわけにはいかない。こと1月に限っては(普通に出勤した際の)退勤時刻に仕事を終わらせるのが限界で、それより早く帰れたことはほとんどない。つまり、毎日1時間程度の残業をしていたわけだ。

 

残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか? (光文社新書)

残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか? (光文社新書)

 

 

月が変わり、ばたばたした仕事もようやく落ち着いてきた。
私生活においては独り暮らしの基本スタイルも定まり、もう少し家のことに時間を使いたいと思い始めたのが先週末。
出勤時刻が遅ければ退勤時刻も遅くなり、うっかりすると睡眠時間が削られてしまう。だから早く寝て、早く起きて家事や趣味をする体制に移行しようと考えたのだった。

というわけで今日から基本的に朝は定時出社をする。
試してみたら、これが本当に楽なのだ。
お弁当だってのんびり作れる。洗濯も干せたし、多肉植物の植え替えもできた。タイマーを駆使すれば、簡単な木工くらいできるのではないか。

元々、1時間早く出社したら1時間早く退勤、2時間の早出なら2時間早く退勤する、というざっくりとしたルールの会社ではある*2。なので、用事がある時はこれからも早く出勤するだろう。
僕が入社する前の実績でいえば、毎日1時間の残業は「ちょっと多い」水準だという。基本的に、残業がほとんど無い職場なのだ。「残業して効率を落とすより、まだ見ぬ明日に先送り」という気概に満ちている会社ともいえる。
たぶんこの1月度は“狂騒の1月”として社史に記されるであろう。それくらいの異常事態だった。

いや、僕だって今まで働いてきた会社で、2時間とか3時間の残業も当たり前にしてきたのだが(毎日ではないが珍しくもなかった)、でもたとえ残業手当が多くとも、あれは心身を消耗する。
いまこうして定時退社が当たりまえの環境になって、ずいぶんとほっとしている。たとえ朝に1時間余分に働いていたとしても、それでも「だいたい予定していた時刻に帰る」というのは大切なことだ。

 

さて、今日のお弁当はこんな感じだった。

https://www.instagram.com/p/BtfD7dCAcQm/

先日書いた文旦を白菜の浅漬けに加えた品、本当に美味しい。白菜の白くて厚いところが特に良い。文旦の酸味と苦味がこれほど浅漬けに合うとは。輪切りの唐辛子は最小限にして、昆布なども使っていない。かなり薄塩、ほとんどサラダ状態にしてみたが、これだけを延々と食べることができる。たくさん作ったけれど、たぶん週末には無くなる。また作ろう。

 

 

柑橘料理の本

柑橘料理の本

 
まるごと柑橘レシピ

まるごと柑橘レシピ

 

お題「起きて最初にすること」

 

*1:新しい事務所を立ち上げて、ほとんどゼロから職場環境を整える必要があった。もちろん通常業務と併行しての作業だ。

*2:やることをやれば場所と時間は問わない。ただし会社なので一応は定時と勤務時間を定めている、そういうポリシーなのだ。

餅が主食

やや風邪気味、ということで大事をとって自宅勤務。
集中するのが難しいけれど、それでも快適さと気楽さは職場の比ではない。
それに、通勤時間がゼロというのも嬉しい。通勤は自転車で20分足らず、往復で30分と少しくらいだろうか。それでも何かしらの準備や寄り道はするし、寒ければ帰宅してからすぐに家事に取りかかれるわけではない。純粋な無駄、とは言い切れないけれど無ければ無いほうが良い時間だ。

仕事も(顔を合わせたほうが手っ取り早い仕事も多いけれど)溜まったタスクを片付ける日と決めてしまえば、雑音が無い環境はとても有難い。集中せずともだらだらと働ける、それがそれなりの成果になるという不思議。

 

世界の祝祭日とお菓子

世界の祝祭日とお菓子

 

 

ちなみに昼には風邪っぽさも消えて、健康になった。とはいえあちこちで風邪やインフルエンザが流行っている昨今、大事を取るのも配慮のひとつ。

 

ときめく和菓子図鑑 (ときめく図鑑)

ときめく和菓子図鑑 (ときめく図鑑)

 

 

実家から切り餅を貰ってきた。そして自分でもスーパーマーケットで丸餅を買って、それぞれ備蓄している。どちらも個包装の、いわゆる「サトウの切り餅」系の品だ。日持ちするし、料理も簡単。しばらくお弁当はご飯を、家で簡単に済ませる食事は餅を主食(炭水化物源)としていくつもり。

スパゲティや米に比べればコストは高いが、グラノーラやパンよりは安い。とりあえず料理を作れば、餅と組み合わせて一応の食事ができる。汁物に入れれば雑煮になる。鍋に入れてもいいし、普通に焼いてもいい。手間まで考えればコストパフォーマンスの高い主食だと思う。
今日は胡麻油で揚げ焼きにしたものを、白菜やモヤシやニンジンを炒めてあんかけにしたもの*1と合わせてみた。
そういえば大昔(平成の初め頃)に買ったオレンジページ・ムックには「麻婆餅」のレシピがあったのだった。なんでそんなつまらないことを覚えていなければならないのか、まこと人も脳も不思議である。

 

 

世界一美味しい煮卵の作り方?家メシ食堂 ひとりぶん100レシピ? (光文社新書)

世界一美味しい煮卵の作り方?家メシ食堂 ひとりぶん100レシピ? (光文社新書)

 

 

 

餅のコストについてはいちど真面目に計算しなければならない。そう考えてもうすぐ2ヶ月が経つ。ご飯1杯がいくらなのか、それすら自分は把握していない。

コストで思い出した。
四国で独り暮らしを始めて驚いたのが、食費の安さだ。
これは香川県の(主に食材の)物価の低さだけが原因ではない。学生時代にスーパーマーケットで1回に支払う額と、今のそれが、ほとんど変わらないのだ。カゴの寸法が同じ、買う人間も変わらない、なのに今の買い物のほうが安い時すらある。
なにしろ日本は貧しくなった。景気が回復したなんて嘘だ。食べ物がこんなに安いのに賃金が上がるわけがないのだ。
そういえばCDアルバムの値段も大昔から据え置きで、これもまた日本の停滞を示す証拠(?)だろう。

 

ところで餅は丸餅が好きだ。
香川県は丸餅が売られていて嬉しい。静岡は角餅が9割以上だった。丸餅が好きな理由は、可愛いからです。

 

米粉で作る うれしい和のおやつ (料理の本棚)

米粉で作る うれしい和のおやつ (料理の本棚)

 
聞き書・ふるさとの家庭料理〈5〉もち・雑煮

聞き書・ふるさとの家庭料理〈5〉もち・雑煮

 

 

 

 

*1:貧相な八宝菜

へちま文庫。防刃手袋の必要と、もう眠るしかない夜に。

へちま文庫

高松市は古本屋が(街の規模に比べて)多い気がする。
勤め先の周囲にも何店舗かあるし、郊外にもある。
昔ながらの古書肆ではない、若い人達のカルチャー(サブカル)スペースとしての古本屋さん、カフェや雑貨もあるそれが身近にあるのは素直に嬉しい。

 

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今日はそのなかの一つ、「へちま文庫」に行ってきた*1

 

 

広い作業場みたいなところをこざっぱりとした(天然生活的な“リーン”な)雰囲気に改装してあるお店。古い文芸本から子供の本までカテゴリーは雑多で、でも特定の思想の本ばかり選んでいるわけではないのは感じが良い*2

そういえばここはカレーなどが食べられるようだが、今日は食事に関する表示も雰囲気も皆無だった。今度尋ねてみよう。

 

廃材や古い本ばかりだとありきたりなお店になってしまうところ*3、この店はテーブルや棚や椅子がきちんとした新品になっていて、居心地の良さが際立っていた。新品だろうか、細めの角材を組み合わせた家具は見ていて惚れ惚れしてしまう。

 

この素敵な椅子とテーブルで、売り物の本を読みながらコーヒーやお茶を飲むことができる。
今日はカフェラテを頼んでみた。
ストーブの近くの席、ちょっと離れているところでは店主さんが静かに仕事をしている、そして美味しいカフェラテ。申し分のない休日。

 

https://www.instagram.com/p/BtaFaErgn9H/

ずいぶん迷って、本は1冊購入した。

 

丸本淑生のシステム料理学、大昔に読んだ記憶がある。
確か親の書棚にあった。
当時としてはラジカルな料理本だった、らしい。
今となっては科学的に間違っている部分もあるけれど、この本の理屈っぽいところは当時も今も自分の性に合っている。
というか、自分の発想の根を育てた一冊なのかもしれない。大判にして、翻訳調の文章とバタ臭い表現にすれば「maker's」な人達向けの(あるいはギーグ向けの)料理本になりそう。

チューブ生姜適量ではなくて1cmがいい人の理系の料理

チューブ生姜適量ではなくて1cmがいい人の理系の料理

 
Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)

Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)

 

 

防刃手袋とニンジン

日曜日の夕方はお弁当の仕込みをする。
ご飯を3合炊いて、何種類もおかずを作り、合間につまみ食いをする。切れ端や味見で色々と口にするから、夕食は不要となる。

今日は全ての仕込みが終わった後に、ふとニンジンを千切りにすることを思いついた。お弁当には不要だが(赤色で野菜のおかずは他にある)、冷蔵庫に放置していたニンジンをそろそろ食べてしまいたかったのだ。

というわけでスライサーでざくざくと千切りを作っていく。
8割ほどのニンジンをマッチ棒より細く切ったあたりで、右手の小指をざくっと切ってしまった。3mm×3mmほどの面積で、皮が綺麗に切れている。それほどえぐれていないので出血は少量、とはいえ作業を続けるのは難しい。
とりあえずカットしたペーパータオルでぐるぐる巻きにした後に、手元にあったマスキングテープで固定して止血とした。
そしてニンジンサラダ(未完成)は塩を振ったあとに密閉容器に移し、冷蔵庫に移した。
2割ほどの未カット部分はその場でぼりぼりと食べてしまう。
最後に左手のみでざっと洗い物をして、今日の作業はおしまい。

 

キーボード操作はできる。でもうっかり小指の先を使ってしまうと、声が出るほど痛い。
絆創膏をどこに収納したのか明確でない点は独り暮らし開始直後の問題点として挙げられるだろう。部屋は十分に片付いているけれど、本来は1箇所にまとまっている筈の救急・ヘルスケア用品が2箇所以上に散在しているのだ。
とにかく今から絆創膏を探す*4。明日からの仕事にも悪影響がありそう。
今日はAdobe illustratorを使うつもりだったが、小指を庇っていては作業が滞るので、もう寝ることにした。

 ちなみにこの文章は音声入力をキーボードで修正している。最近の音声入力はなかなか優秀だ。

 

バンド・エイド (字幕版)

バンド・エイド (字幕版)

 

 

 

寝る前に、防刃手袋を買わなければ。
野菜スライサーを4回ほど使って2回も怪我をしている。1回目はかすり傷、でも今回はしっかり生活に影響するトラブルとなった。
毎回、何かしらの保護具が必要だとは考えていたのだ。
忘れぬうちにケブラー手袋を買おう。
保護具で得られる安全ならば躊躇せず採用する、というのは前々職までに身についた習慣*5で、本来はもっと前に買っておくべきだったのだ。

 

 

まあいいや、指の先を削った程度で済んだのだ。
全体としては平和な日曜日だった。
外は雨、部屋は暖かく、そして空気は湿っている(洗濯物を室内干ししている)。
指の傷は寝ているあいだに乾くだろう。明日は早起きして、illustratorで引っ越し通知を書くのだ。年末年始と色々忙しくて、不義理をしている。それに年賀状を出しそびれた今、何か描きたい欲が出てきている。

 

ひっこしました (祥伝社黄金文庫)

ひっこしました (祥伝社黄金文庫)

 

 

 

*1:駐車場があるのはGoogleのナビが示す地点の反対側。学校の脇、熊野神社の参道っぽいところから行ける。

*2:雑な反原発本やシュタイナー教育やブードゥーサイエンスの本が目立つ店が多いのです、この界隈。サブカルとしてメタな視点で並べるのではなくて、良いものとして提示しちゃうのは困る。

*3:手作り感満載の什器と傷みが激しい名作椅子、ジャンクな収納家具を採用するお店はあちこちにあるけれど、建物も家具も古いと凡庸に見えてしまう。貧乏臭くてもかまわないが凡庸はいけません。

*4:ところで四国における絆創膏の呼称は「バンドエイド」だろうか、それとも「救急バン」か「カットバン」か。こんど職場で聞いてみよう。

*5:書いていて気づいた。保護具、という言葉は一般生活では使われていない。僕は掃除や日工作レベルでもかなり真面目に手袋などの防具を着ける。工場や研究所で働いていて身についた習慣。

コーヒーとナイフと文旦と。

生産性の高いことは一切しない、のんびりとした休日でした。
仕事で名刺を交換した人が勧めてくれたカフェに行ってコーヒーを飲んだ以外は、ホームセンターで買い物をしたくらい。

https://www.instagram.com/p/BtXULdWg240/

 

この辺りでは、コーヒーをこういう保温性のポットにいれて提供する店が多いですね。温かいコーヒーが2杯飲めます。「ポット入り」というメニューも別にあるので(少し高い)、はじめは間違えて注文が伝わってしまったのかと焦りました。

コーヒーは好きな味でした。
外でコーヒー、となると読書もセットなのでこのポット形式は有難いです。
悪くないお店ですが、ちょっと乱雑でセンスが合わないのが残念でした。フィルムカメラとアンティークな看板とレトロ趣味とサブカル精神世界本と自己啓発本と漫画と古い映画のポスター、そういう「店主の好きなもの」を整理せずにどんどん詰め込んでいくと、結果的に「どこにでもある無個性なカフェ」になってしまう現象には名前を付けられると思います。今日は見つけていないけれど、探せばナウシカAKIRAがありそうです。
それにしても年齢層が高いお店でした。置いてあるものは90年代から連綿と続くサブカル風味のカフェっぽいのに、メニューと客層は「街の喫茶店」、なるほど関西の喫茶文化です。あるいは我々が高齢化したのでしょう。

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先日、静岡の友人からチョコレート菓子とナイフが届きました。お菓子はバレンタインデーのプレゼント兼お誕生日プレゼントとのことです。しかし僕の誕生日は夏なのでした。この友人、毎年間違えています*1。しかし有難いことです。ありがとうございます。

自分で言うのも変な話ですが、僕へのバレンタイン・プレゼントはかなり“利率”が良いのです。友人もそれを期待していると言っています。
少なくとも今までの勤め先ではわりと喜ばれていました。職場のお菓子好きな人達(マニアと言ってよい)から「仲間」として認められたきっかけになることが多々あって、ある種の真剣勝負の場になっていた思い出があります。茶道の先生にも褒められました。
なにしろ甘党中年紳士としては、お菓子を贈られたとなれば、そのお返しには全力を傾けざるを得ないわけです。義理とか友とか本命とか関係無く、それぞれの個々人に対して甘党力(アマトウ-ヂカラ)100%で挑むことになるわけで、結果として割の良い投資になっています。特にお薦めはしませんしお願いするわけでもありませんが、でも貰えるのなら今年も頑張ります。

ナイフのほうは、フランス旅行のお土産でした。
オピネルのNo.9サイズ、ステンレスの刃。
これは「覚えていたら買ってきて」とお願いしていたものです。価格は日本よりちょっと安いくらいかと推測します。いや、日本で買っても2000円程度と、安いナイフではあるのですが。

 フランスの肥後守、なんて言われていますが確かに使いやすいのです。以前愛用していたものは鋼製の刃で手入れが面倒なので、今は防災用品として保管しています。

OPINEL(オピネル) ステンレススチール #9 41439 【国内正規商品】

OPINEL(オピネル) ステンレススチール #9 41439 【国内正規商品】

 

 

まずは木工用のオイルを含浸させて、拭き上げて、それからワックスを塗り込みます。
どういうわけかネットの情報では、わざわざ分解して、一晩くらい乾性油(エゴマ油や亜麻仁油)に漬け込むことが一般的になっています。これは職人が省力化のために行う「どぶ浸け」が、素人の「油が木の奥の奥まで染みこむだろう」という推測により曲がって解釈され、検索で見つかる基本情報として拡散していったのだと思います。
実際には乾性油はそれほど深くまで浸透しないし、多めに塗れば隅々まで行き渡るので、わざわざどっぷり浸けるなんてことはほとんど気持ちの問題でしかありません。浸けこむのならば乾いて表面皮膜を作らないオリーブオイルや椿油を使うべきでしょうが、それだって浸透するのは限定的です。
そもそもの目的である防水性や耐水性の付与、そしてナイフのハンドルという機能を考えると、たっぷり乾性油を塗り込んでしばらく置き、染みこまずに浮いてきた分を綺麗に拭って、軽く紙やすりで磨いてまた塗って拭いて乾燥、その程度で十分だと僕は考えます。ロック金具などはそれぞれの作業の後に丁寧に拭けば、固まって動かなくなるようなことはありません。心配ならば薄くシリコンオイルでも塗っておけばよろしいでしょう。
僕が最後にワックスを塗り込んだのは、ただ色合いを変えたかったから。機能的な意味はありませんし、たぶん何度か洗えば落ちてしまいます。

 

日清アマニ油 145g

日清アマニ油 145g

 
シマモト 桐油 400ML

シマモト 桐油 400ML

 

 

 

このナイフは折り畳み機構があるけれども、僕は畳まずに台所でペティナイフとして使います。刃渡り9cm程度の小さなナイフ、あると便利なのです。
丁寧に研ぐとすぱすぱ切れます。自分の使い方だと、しっかり砥石で研ぐよりも、頻繁に包丁研ぎ器(スリットを通すタイプ)を使うほうが合っているはず*2。というわけで今日からさっそく果物を切るなど活躍しています。

 

果物といえば、四国に移住してから、文旦をよく買っています。
この大きな柑橘、静岡では贈答品向けの高いものしか売っていませんでした。香川ではグレープフルーツよりは少し高いくらいのものがスーパーマーケットで気軽に買えます。
皮が厚くて可食部が少ない点は悲しいけれど、さっぱりしたとても美味しい果物です。さくさくした実がナイフや包丁で扱いやすい点も嬉しい感じ。夏蜜柑やスウィーティーではこうはいかないですね。
夏蜜柑のように日持ちがするのも独り暮らしとしては嬉しい限り。果物があっても平日には食べる時間がとれないまま数日、ということもよくあるので。

この厚い皮をなんとか食べられないか、と今日は白菜の塩漬けに少しだけ加えてみました。表皮も白い部分も薄切りにして少し加えると、白菜に少しの苦みとさわやかな風味が加わってなかなか面白い味になります。表皮のみ削いで柚子のように仕上げに使って彩りとしました。
生ごみを減らすほどの量ではありません。でもこういう工夫は楽しいです。

 

 


ここ高松市では、晩白柚もなぜか安いので、今度買ってみます。
しかし文旦も晩白柚も、なぜ安いのでしょう。静岡における甘夏のように農家の庭で取れるのでしょうか。
表面に傷などがあって、商品用に育てている感じではないものが安いのですが、それでも十分に美味しいので、ここしばらくは安くて大きい柑橘類を買い続ける所存です。

 

名前がわかる! フルーツ&ベジタブル図鑑

名前がわかる! フルーツ&ベジタブル図鑑

 

 

 

*1:何度か説明をしたが、説明しても夏に誕生日プレゼントを貰ったこともないので、おそらく男友達にはバレンタインでの一括贈与をしているのだと推測する。

*2:切れ味が長持ちしないので、手間をかけて研ぐより簡便な研ぎ器のほうが便利。なんとなく西洋のステンレスナイフは雑に使うほうが合っている気がします。

ふぐ鍋を作る

 

日本産フグ類図鑑

日本産フグ類図鑑

 

 

今日の夕食はフグを食べた。
料理屋さんの高級なトラフグではない。香川のスーパーマーケットには、安いフグがよく売られているのだ。ハギの仲間と同じ扱いなのか、それよりもう少し特別なのか、とにかくフグにしては安い。
そういえばカワハギの仲間も何種類か並んでいて、やっぱり安い。

明日はゴミの日。生ゴミ(骨)を溜めずに捨てられるので、金曜日には積極的に魚を買うことにしている。そういえば舌平目(当地では“げた”と呼ぶ。英語ではソール)も安い。

価格はともかく、きちんとフグ・ハギ類の味がする。
煮れば出汁がしっかり出て、他の白身の魚とはやはり違う。
白菜と大根(千切り)とヒラタケで鍋に仕立てた。

 

モンプチ プチリュクスパウチ まぐろの舌平目添え かつおだし仕立て35gx12袋入り
 

 

それからフライドポテトも食べた。
滅茶苦茶な献立だが、急に食べたくなったのだ。
スーパーでフグを買った時に、冷凍のポテトも籠に入れていた。今日食べるつもりはなかったのに、まこと衝動とは恐ろしいもの。
しかしオリーブオイルで作るフライドポテトはちょっと面白い味になるので機会があったら試してほしい。冷凍(トップバリュ)のフライドポテトは4分くらい油で炒めればきちんと揚げたようになるので楽だ。油は「炒め物よりは少しだけ多め」で十分。足りなければ後で加えればいい。
量の加減ができるのも自宅で作る利点だろう。
今日はマクドナルドのSサイズより少し多めにした。マクドナルドに行って買えばあっという間で価格だって大したことはない。それでもわざわざ作る。図らずも丁寧な暮らしとなってしまった。

 

マンボウのひみつ (岩波ジュニア新書)

マンボウのひみつ (岩波ジュニア新書)

 

 

さて今日のお弁当はこんな感じ。

https://www.instagram.com/p/BtWEQWfAX9v/

  • 麦と煎り胡麻の混ぜご飯
  • 大豆と鹿尾菜の煮物
  • 紅大根のピクルス
  • 蒸したカボチャ
  • 鶏ハム的なもの
  • プチトマト

見事に、作り置き総動員の内容となった。まさに週末。
でもまだ紅大根はたっぷりある。

雨と自転車

雨の予報と厚い雲、降り出しそうな空の下、自転車で出勤した。
職場に着いてしばらくしたら、雨が降り始めた。

まだレインウェアの類を買っていない。
自転車も雨天が得意なタイプではない*1

 

 

だから帰宅時にも雨が降り続いているのならば、自転車は職場に置いていくことになる。幸いといって良いのだろう、今までそういう事態には遭遇していなかった*2

今日は初の「自転車で通勤、電車で帰宅」となる。
雨は夜更け過ぎに上がるだろう。ということは、可能ならば自転車は持ち帰りたい。

こういうこともあろうかと、輪行用のバッグを持ってきた。
輪行というのはつまり公共交通機関で自転車を運ぶ移動方法のこと。普通の自転車ならばタイヤを外すなど手間がかかるが、自分のSTRIDAは折りたたみ式なので、畳んでから袋に入れれば電車に乗せられる*3
その際に、自転車は全体がすっぽり覆われる袋に入っていなければならない。

 

 


鉄道会社や駅員さんによってこの”すっぽり”の基準はまちまちで、タイヤが出ていても大丈夫な場合もあれば(転がして運べる)、ハンドルの先さえ出していけない場合もある。ちなみに、半透明のゴミ袋ですっぽりくるんで運ぼうとして断られたこともあった*4

タイヤが露出していると揺れる車内で固定ができない危険性がある。それから、多種多様な形状の自転車に対し、どの程度の状態までをOKとするか考えると、なかなか悩ましい。込み具合など自転車乗り以外の要素もある。そうなると、基準を作るのは難しい。
結果として、「とにかく厳しく」となってしまうのではないか。

個人的には、現状ではそれも仕方がないと思う。ただし自転車を電車に乗せると行動範囲がぐんと拡がるから、ルールも含めた環境整備は続けて欲しいところ。

 

「輪行」がよくわかる本 (ヤエスメディアムック573)

「輪行」がよくわかる本 (ヤエスメディアムック573)

 

 

 今日の「ことでん」は全くチェック無し。
改札でさえ見ていないのではないか。
2両か3両編成のこぢんまりした電車に運転手と車掌さんが乗っていて、業務移動っぽい駅員さんも乗っていたが、誰もほとんど気にしていないようだった。

 

数人しか乗っていなかったからタイヤのみ露出させ、そのタイヤをロックした状態で(つまり勝手に転がらない状態で)ドアの前に立てかけていた。「移動時には転がして運べる」ことが特徴の自転車だから、もしこの「輪行袋からタイヤだけ出す」状態が許されるのならば有難い。

職場から駅まではアーケード街の屋根が続いていて傘は不要。
ただし電車を降りてから自宅アパートまでは5分と少し雨の中を走行する必要がある。だからある程度は濡れてしまったが、風邪をひくほど冷えてはいない。

でも輪行してまで自転車を持ち帰る必要があるかというと、やや疑問だ。帰宅と翌日の出社に電車を使っても500円以下、手間と時間を考えると合理性に欠ける気がする。

 

先ほど夕食を食べた。寒いので温かな料理にする。
白菜と大根と鶏団子の鍋。シンプルな鍋だと、白菜は4分の1くらい食べてしまう。この食事内容で夜更かしをすると寝る前に空腹となるのは確実なので、そろそろ寝ます。

ところで今日のお弁当はこんな感じ。

https://www.instagram.com/p/BtSXBqlAvsC/

  • 麦ご飯+青菜&わかめふりかけ
  • 鶏ハム的なもの
  • もやしのカレーマリネ
  • 紅大根のピクルス
  • スナップエンドウ
  • 蒸したカボチャ

鶏ハムについては後日書くかもしれない。しかし油っ気が少ないお弁当だ。中年だから全然問題無いが、高校生だったら反抗期が再燃しただろう。

 

世界は寒い 2 (Feelコミックス FC SWING)

世界は寒い 2 (Feelコミックス FC SWING)

 
世界は寒い(1) (FEEL COMICS swing)

世界は寒い(1) (FEEL COMICS swing)

 

 

お題「今日の出来事」

*1:タイヤが小さい。フレーム形状からして安定して走るよりも小回りが利くかたちをしている。

*2:雨が降りそうな時は車や電車を使うか、自宅勤務に切り替えていたので。

*3:STRIDAは畳むと細長くなる。普通の折りたたみ自転車用輪行袋だと入らない。ロードバイク用のもの、特にシンプルな巾着袋っぽいものが良い。思えば前の瀬戸内国際芸術祭では自転車を駆使したのだった。あれは良い旅だった。

*4:静岡鉄道での出来事。「見えていては駄目だよ」だって。ちょっと理不尽だと思う。

きりん堂のきりんカレー

ことでん瓦町駅の前にあるカレーショップ「きりん堂」に行ってみた。

看板が可愛くて気になっていたお店。
安いし(普通のカレーが400円)たまに前を通ると賑わっているようなので、いつか行きたいとは思っていたのだ。

今日はお弁当を作らなかったので、それじゃああのキリンのお店に行ってみようと自転車を走らせた。実は職場からは近いとはいえないけれど、自称コンパクトシティ(結果的にコンパクトシティ)である高松市ならば、自転車でも短時間で到着できる。

 

goo.gl

 

 

ちょっと遅めの時刻に行ったせいか、お客さんは僕ひとり。
店内は外観よりも“個人店”っぽい。というかこの店、チェーン店なのか?

カレーとチキンカツ(小)を注文して、しばし待つ。
カツは注文してから揚げることになる。フライヤーは熱されているとしても、僕ひとりのために揚げ物をしてくれるなんてなんだか悪い気がする。自分では揚げ物をほとんどしないから、ついそう考えてしまうのだ。

 

https://www.instagram.com/p/BtQpq6WgHMX/

 

カレーは美味しい。特徴らしきものは無い、穏やかな、普通のカレー。価格からしてもう少し安っぽい味を想像していたのだけれど*1きちんとしたカレー専門店に近い味だった。変な癖が無いぶん好ましいとさえ思えるスタンダードなカレー。

辛さが欲しい時はテーブルのスパイスを加える。
少しでも味は変わる。後半しっかり振り入れると“カレー好きが喜ぶ辛さ”になる。壁には高校生やスポーツ選手の写真や色紙があったけれど、このスパイスをどばどばかけて大盛りを掻き込む姿が想像できる。
ちなみに普通サイズでも十分以上の量がある。お皿に深さがあるので。

 

 

 

わざわざ高松に(あるいは河原町駅に)来た時に立ち寄る類の店ではないかもしれない。近所にあって嬉しい、今日はカレーと決めた時に迷いなく行けるお店。自分としては「職場からの昼休み行動半径にある良いお店」がひとつ増えたことが嬉しい。
今日もきりんはかわいかった。また行こう。

 

 

アオバ レギュラーフォーク 動物ランド キリン

アオバ レギュラーフォーク 動物ランド キリン

 

 

*1:例えば野球場や古い観光地にあるカレースタンドの水準だと思っていた。

胃と食道と

今日のお弁当はこんな感じ。

https://www.instagram.com/p/BtNEYCLg17k/


卵焼きは先々週のものを取り分けて冷凍してあった。鹿尾菜も同様。
カボチャとスナップエンドウはそれぞれ休日に蒸したり茹でたりして冷蔵したもの。
モヤシだって、日曜日に夕食を作った際に取り置いた品*1
というわけで朝にお弁当の準備をしても、ほとんど時間がかからない。洗濯をしても余裕がある。

 

お弁当記録帖 (天然生活ブックス)

お弁当記録帖 (天然生活ブックス)

 

 


ところで今日は会社でコーヒーばかり淹れていた。
来客が多く、そして我が社にはコーヒーメーカーが無いのだった。
もはや豆の量は目分量。でもしっかりコーヒー味になるから大丈夫。
いただきものの、とても美味しい豆なのだけれど、何杯も飲むと胸焼けする。濃度は薄めだと思う。味が強いわけではないのだが、胃が強く反応してしまう、そんな味。

 

 



夕方からコーヒーは控えているのだが、でもなんとなく今もお腹が変な感じ。
とりあえず晩ご飯は鍋。春雨と鶏肉と白菜と大根。

では寝ます。今日は睡眠最優先日。睡眠最優先日とは、何を置いても睡眠時間を確保すべき日のこと。とはいえ洗濯は行う。娯楽っぽいものをやりたくなった時に「今日は睡眠最優先日!」と自分に言い聞かせるために設定するある種のマインドセット。それくらい、ここ数日はじわじわと睡眠不足が続いている。睡眠不足は薬の類では回復できないのが辛いところだ。

 

【第3類医薬品】カーフェソフト錠 16錠

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今週のお題「冬の体調管理」

お題「今日の出来事」

 

 

*1:鶏ハムの茹で汁とコンソメキューブで野菜スープを作る時に投入したモヤシを半分回収、酢とカレー粉とクミンで調味した。

冬の雨は冷たくて

自転車で出勤するも昼から雨。
しかし職場は「高松市のアーケード街」の一角にある。ちょっとした外出ならば傘が不要で、こういう時は便利。

自転車で走行可としている商店街と、黙認している商店街、そして監視員を配置して厳密に禁止している商店街がある。最近ようやく把握できるようになった。

雨の場合、この「自転車禁止」の商店街を迂回するルートがとりづらい。商店街の裏通りも屋根が無いから走れない。

といっても、日本最大の規模を誇る高松のアーケード街も、総延長は2.7km。自転車から降りて歩くのがその一部なので、大した距離ではない。全体的にコンパクトな街なのだ。
官庁街から商業ビル、JRに私鉄、プロスポーツチームやその施設と、一通り揃っていることから「リトル東京」と呼ばれることもある、と市の案内パンフレットには書いてあった。冗談みたいな話だが、確かにもっと大きな県の県庁所在地だって、ここまで揃っているところは珍しいと思う*1。あとは地下街とタワーがあれば、ミニチュアサイズのTOKYOである。

 

Little Tokyo

Little Tokyo

 

 

 

夕方には雨もあがり、自転車で帰宅できた。
電車(ことでん)は便利だが明日が面倒なのだ。それに、街から離れていく夜の電車は、ちょっと怖くなるくらいに人が少ない。寝過ごしたらどこか異界に辿り着きそう。

さて今日のお弁当はこんな感じだった。

https://www.instagram.com/p/BtKwZ-2gNiv/

  • 麦ごはん
  • センマイ入りベイクドビーン
  • 茹でた青菜
  • 紅大根のピクルス
  • 蒸したかぼちゃ

ベイクドビーンズは「業務スーパー」で安く売られていた缶詰を活用。これに茹でて冷凍しておいたヒヨコ豆と赤えんどう豆を加える。赤えんどう豆の色が移ったヒヨコ豆は青黒い不健康な色をしている*2。これにセンマイ(牛の第三胃)を加えると、完全に“異世界の不気味な食事”となる。自主映画で異世界を演出する人がいたら採用して欲しいアイデア
これは(味以上に)不味いということで、トマトピューレと粉唐辛子で色合いを整えた。良く言えば優しい味わい、悪く言えば決定力に欠ける味のベイクドビーンズ缶もこれでようやく食べられる味と見た目になった。お弁当に適しているとは言い難いけれど、しかし脂が無いから冷めても大丈夫なのは利点といえる。

今になって気づいたが、この創作料理は「ベイクドビーンズとトリッパの混同」により生まれた。作りながら何か違うなあと思っていたのだ。結果的に食べられる味になったから良かった。

紅大根はリンゴ酢と米酢、少しの黒酢と黒砂糖を使ってみた。スパイスは控えめ。酸の働きか、色がどんどん濃くなっていって少し焦る。味は悪くないが、なんというか一昔前の安いお弁当に入っている漬物みたいになってしまった。

 

焼肉中村屋 センマイ300g(訳あり)
 
焼肉中村屋 国産牛ハチノス300g
 

 

 

夕食はグラノーラとヨーグルト。ふと食べたくなって、買ってしまった。トマトを食べ、野菜ジュースを飲み、そしてカフェイン抜きのコーヒーを飲む。朝みたいな夕食だった。

 

 

 

*1:例えば静岡県は県立美術館はあるけれど県立博物館は無い。富士山の博物館、自然の博物館はあっても県としての総合博物館が無いのだ。文化果てる土地なのだ。

*2:マスクを取ったダースベイダー氏、あるいはSF映画でガラスシリンダーに保存されている“失敗作”達の色だ。

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