柿バターを作る

Facebookで知った「柿バター」というものを作ってみる。
友人の、おせち料理の話題に出てきた。実は正月休みに1回作り、その時は変な感じになってしまったため、今日はきちんと作り直し(リベンジ、とは言わない)。

でも、写真を撮り忘れた。以下の画像は、正月に作った時のもの。つまり、失敗作。味は良かったし、材料さえ揃えば作るのは難しくない。たぶん、次は満足できるものを確実に作れるだろう。

 

柿バターとは何か。
干し柿とバターである。インターネットの情報によると、巻いてあるものと、重ねてあるものが存在する。切って供する。

作り方はこんな感じ。
材料は、バター、干し柿、そしてとろろ昆布。

この写真では、干し柿が柔らかい「あんぽ柿」である。これが失敗の原因。普通に固い干し柿であることさえ気をつければ、まず成功は約束される、そんな料理(?)なのだ。

干し柿は3枚におろす。
つまり、ヘタを取ったあとに、縦に「上側」「真ん中(種を含む)」そして「下側」に切る。上側と下側の、皮の部分が多くなるように。

適当な容器にラップフィルムを敷き、まずとろろ昆布を、そしてその上に干し柿を並べていく。この時に、皮を下にすると、仕上がりがべたつかない。だから切る時は、皮を広くとれるように切るわけだ。
皮をたくさん取る実と、そうでない実というように、分けてもいい。

 

さらにバターを並べる。隙間が無いほうが、仕上がりが綺麗。薄めに切ったもので良い。

 

バターの上に、干し柿を。ここでは上側に皮を。
種の周りの実などは、内側に持っていく。

最後にとろろ昆布をたっぷり入れて、ラップフィルムで包む。

 

重しをして室温でしばらく置く。バターが柔らかくなれば完成。その頃には、全体が四角くなっているだろう。
この無印良品のお弁当箱は、ちょうど野菜ジュースがぴったり乗る。重さも丁度良い。

 

ここで、大切なことを書かねばならない。残念なことに出来上がりの写真が無い。
ラップを剥がし、7mm程度に、薄く切る。扱いづらければ、冷蔵庫で冷やすと良いだろう。前述の通り、水分が多い「あんぽ柿」は、この時にきちんと形を維持しない。ドライフルーツを固めたような感じになるのが、たぶん理想。

バターの脂と塩気、干し柿の味が一体となった、実に美味しい品だった。油脂を使っていないパン(バゲットとか)に挟んでも合う。昆布の風味は、特に感じない。存在理由はあると思うが、少なくとも嫌な感じはしない。

 

また近いうちに作ると思う。そろそろ、“正解”を知りたい気もする。だから通販で本物を買ってみようか、とも考えている。やはり本物が正解であり、そこから全てが始まる気がするので。

 

(燻蒸タイプ)市田柿ミルフィーユ(100g) [その他]

(燻蒸タイプ)市田柿ミルフィーユ(100g) [その他]

 

 

 

 

 

 

魯肉飯とかコーヒーとか。

今日は遊びまくって、その後にてきぱきと家事や懸案事項を片付けるぞ、と心に決めて寝て、目覚めたら午前10時だった。それでも寝不足感があって、今日はもう、だらっと過ごすことに決めた。大丈夫、正月休みに色々な用事を済ませてしまったから、喫緊の課題というものはほとんど無いのだ。あえてのんびり、逃避ではなく戦略的な停滞。

https://www.instagram.com/p/BP1djTzFQVQ/

 

で、昼ごはんに静岡の街まで行く。七間町の小さな中華カフェみたいな店、「オールド上海Cafe1930」でるーろーふぁん、魯肉飯、を食べてきた。

台湾旅行中に何度か食べた。静岡市においては、あまり見かけない。あっても豪華版の「豚角煮ごはん」のようなアレンジがされていて、本場の“庶民の汁かけ丼”には遠い。
この店のものは、カフェごはん的な食べやすさと、きちんと香辛料の香りがする濃いめの味付けが両立していて、なかなかよろしい。厚揚げが特に美味しい。
確か、かの地では、これ単品で、つまり日本のファストフード的な丼のような売り方はしていなかったと記憶している。基本的に、おかずがついてきた。ただし台湾に行ったのは大昔なので、今の事情はわからない。「吉野屋の牛丼」みたいになっている可能性はある。

この上海カフェは、商店街のビルの2階にある。木製の飾り窓や、どこかで聞いた映画音楽みたいなBGM、古書から調度品まで、どこかで見たような上海っぽさに溢れている。

場所は、静岡県中部在住の甘党にはお馴染みの、「甘党の店 松風堂」と同じビル。ワシントンプラザホテルの向かい。以外と知られていないようだが、行けばたぶん、多くの人が気に入ると思う。1人でやっているからのんびり待つ必要はあるし、なんとなく常連さん贔屓が伝わってくるけれども、それはそれ、ということで。マンゴーのかき氷もおすすめです。

オールド上海Cafe1930

静岡県静岡市葵区七間町10-8 松風堂ビル201

 

 

 

コーヒーは、かつての名店、「Capu」があった場所に入った「ペーパームーン」で飲んだ。

ここはもう、びっくりするくらいに個人経営のこぢんまりしたカフェっぽいカフェ。古道具やレコードがたくさん、本棚には漫画や小説。それらのチョイスが、まるで90年代後半に戻ったかのような懐かしさなのだ。ボブディランの本とか、アフタヌーンコミックスとか。そして店の中の会話は、例えば「村上春樹は読むけれど、ブンガクとしては評価しづらい」とか、そういうちょっと青臭い感じ。おおっこういう店、貴重だ、と嬉しくなってしまった。ロッキンオンのバックナンバーとか、探せばありそう。
コーヒーはとても美味しかった。ケーキは品切れだったけれど、コーヒーだけで十分に豊かな気持ちになれた。

papermoon

静岡県静岡市葵区常磐町3丁目6−13

 

それ以外は、まあ寝たり読書したり、手紙を書いたりといった、本当に生産性の低い休日を過ごしている。
良かったことは魯肉飯とコーヒー。
それに、革のお店で良い端切れを買えたこと。なにしろ端切れだから処分価格なのだけれど、店員が「えっこんな良いものが処分ワゴンに?」と店長まで呼んだのだから、たぶん本当に良い品なのだと思う。僕の腕前だと、変な革を活用するのは難しい。ある程度の質が無いと、どうしても廃棄物寸前の革小物に仕上がってしまう。だから今回の買い物は、とても有難い。店長さんは「稀にこういう事はある。いつもじゃあ困るが、仕方がないことである」と、そのまま売ってくれた。良い店だ。

 

(文庫)全国かわいいおみやげ (サンマーク文庫)

(文庫)全国かわいいおみやげ (サンマーク文庫)

 
京都おでかけ帖 12ヶ月の憧れ案内 (祥伝社黄金文庫)

京都おでかけ帖 12ヶ月の憧れ案内 (祥伝社黄金文庫)

 
地元パン手帖

地元パン手帖

 

 

 

春節にはサンドイッチ

午前は、映画を観るつもりで外出。そして、上映開始まであと5分というところで断念した。
頑張ればたぶん間に合ったのだろうが、家を出てしばらく経った頃から、心のどこかで消極的になっていたのだと思う。やや寝不足、軽い頭痛、致命的ではない忘れもの、そして出がけに銀行で現金を引き出したら、思いがけず残高が少なかったこと、といった小さな(そして映画には関係の無い)諸々が、やる気を削いでいたのだと今ならわかる。星回りが悪いというか、まあ、そういう日もある。

https://www.instagram.com/p/BPy2qo0F3KS/

 

https://www.instagram.com/p/BPy4FTLF7U7/

 

しかし昼食が美味しかったから、今日は良い土曜日。
鷹匠の「ALLEE RESTAURANT」でサンドイッチのランチを食べた。
鶏の照り焼きと山葵菜をパン・ド・カンパーニュで挟んだもの。他の野菜もどっさり挟んである。
家でも材料を揃えれば作れそうな、しかし絶対にお店のようには仕上がらない、そういう食べ物こそ、日常の外食では嬉しいものだ。
そしてこの店のサンドイッチは、それが約束されている。たまに出会う珍しい品も素晴らしいが、今日のような、組み合わせは面白いけれど各素材は普通、そして食べてみると、個別でも全体でもとびきり美味しい、そんな料理は、意外と少ない。

食後の「バナナとくるみのパウンドケーキ」、これも良かった。実は、バナナのパウンドケーキは、僕の中では序列が低い(他の組み合わせのほうが好きだから、選択する機会が少ない)のだけれど、このケーキは「上品なアメリカ」って感じがして、一口食べたあとに、心の中でにこっと笑ってしまった。たぶん表情には出ていないが、とにかくそういうパウンドケーキだった。

 

帰宅して、あーもう今日はこれでおしまい、やめたやめた、と昼寝をする。何がおしまいなのか、止めるのか、よくわからないが、とにかく積極的に何かを成し遂げる日では無いと決めたのだ。
ガソリンスタンドにも行った、靴も磨いた(しかもサドルソープで洗った)、読み終えた本の整理もした、それだけで十分じゃないか。

 

 

寝て起きたら、兄の家族が遊びに来ていた。
先ほどまでカードゲームなどをして、甥姪と遊んでいた。叔父としてはとても眠かったのだが、元気に夜更かしをする彼らを見ていると、成長を実感できて悪くない気分だ。少し前まで、遊びながら“寝落ち”していたのに。


以前、「雑貨屋Novi」で購入した、「Rocca」が甥にも姪にも人気がある。確かに遊んでいて面白い。シンプルかつスピーディ、そして素敵な絵柄がテーブルに拡がっていくのが気に入っている。
「Novi」で買った玩具や雑貨は、兄の子供達に必ず喜ばれる。わりと中毒的な、しばらくの熱狂があり、その後の定番となっていく。その“成功率”というか“定着率”は、ほぼ100%。なぜだろう。

なにしろ家から遠い(200kmくらい離れている)ので、いつもいつも行けるわけではないのだが、でも信頼のおける店だ。

d.hatena.ne.jp

では寝ます。お休みなさい。明日は頑張る。頑張って、休日を満喫したい。

 

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

 
騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

 

 

 

デパ地下が台無しだぜ!

仕事の合間に雑談。

バレンタインデー近くになるとデパートの食品売り場などに、普段は見かけない、高価でお洒落なチョコレートが並ぶよね、ああいうの買いに行く?みたいな事を聞かれた。

僕の場合、通りがかりに気になるものがあれば買ってしまうことはあるけれど、それから友人に誘われて買い物に付き合うこともあるけれど、基本的にわざわざ買いには行かない。気恥ずかしさよりも、チョコレートに関してはあまりこだわりが無いのだ。
食べれば、たいてい美味しい。味の違いは識別できるが、価値の高低はつけられない。ある種の大酒飲みに近い気がする。
それに、デパ地下は守備範囲外という認識もあって、いくらチョコレートが溢れていても、それを買うためにあの混雑に突入できない。

といった自分のスイーツ・ポリシーを説明する。
この辺りはこの質問者(同僚)も同じであり、どちらかといえば個人のお店で、ちょっと凝ったものを少し、のほうが嬉しいと言う。

そんな話のなかで、びっくりする言葉を聞いた。
この会話の中心である、高価でお洒落で包装が凝っていて、名のあるショコラティエが企画製造するようなチョコレートを、
「ガイジンが作るチョコ」
と表現したのだ。

雑すぎて、格好いい。外では言えない乱暴さがある。
なるほど確かに外国人が作っているし、そういうデザインが為されている。ここ数日で、最もインパクトがある言葉だった。

「でぱちかがだいなしだぜ!」って思う。知能指数が下がりそうで素晴らしい。

 

外人部隊の日本兵

外人部隊の日本兵

 

 

しかし買いづらいといえば、普通のコンビニエンスストアなどで手にするお菓子が、バレンタインデー仕様だったりするのは、ちょっとだけ困る。
ただの「通常品よりリッチな感じ」ならば良い。珍しい味も構わない。
困るのが、アイドルグループやアニメとタイアップしているもの。特設Webサイトへのアクセスコードとか、小さなマグネットやキーホルダーがついている。別にファンじゃないのに、と思いはじめると、買えない。
買って、不要なものは気にせず処分すれば良いだけなのに、なんとなく無駄なものを買ってしまった気になる。だから、僕の場合、今の季節はチョコレートの購入数が少しだけ減っている気がする。統計をとったわけではないから、正確なところはわからないが。

 

ロッテ ラミー 2本×10箱

ロッテ ラミー 2本×10箱

 

 

 

 

 

デリーのカレー

ある程度の残業をしてから、遅めの夕食を友人夫婦と。
島田市まで足を伸ばし、市役所近くのインド料理店「デリー」に行ってきた。

僕にとってはお気に入りのお店、友人達には初めての場所。
僕がこうしてブログに書くので、興味を持ったのだという。そういうことならば、と今回の会食になった。

https://www.instagram.com/p/BPucM_blfNc/

 

今日もお腹いっぱい。
ひよこ豆のカレーは、本当に豆が多い。スーパーマーケットで売られている、真空包装された蒸し大豆あるいは茹で大豆、あれくらいの量が1人分のお椀に入っている。他の具材もたっぷりだから、普段の自分ならば、これだけで1食を賄えてしまう量だ。

 

ナンは、「ポテトとチーズのナン」に変更してもらった。チーズのナンにするには200円、ポテトとチーズのナンは150円の追加料金となる。この50円の違いは何なのだろうと試してみた。じゃがいも(たくさん)はカレー味、それにチーズが、丸いナンに挟まれている。チーズよりじゃがいもが安いのだろう、という結論。
友人夫婦とシェアした。皆で美味い美味いと食べる。

美味いのだが、単品で十分に美味しいため、カレーが余りそうになる。炊き込みご飯で丼を作るような、あるいはドライカレーにカレーをかけるような、そんな重複感がある。ちなみに前者は静岡市に(親子丼)、そして後者は吉田町に存在する。

サラダだけは、常識的な量。
僕の注文したセットメニューには、タンドリーチキンが付属する。鶏の足、1本分は多い。ただし味付けが絶妙なので、きちんと食べてしまう。

 

たくさん食べたね満腹ですねと3人で盛り上がって店を出て、本当はどこかでお茶でも、と言っていたのだが、さすがにお茶も入らないし、お茶をするならあまいものも食べたい人達なので(僕も含む)、今日は何もせず解散。
話して決めることもあった筈だが、すっかり忘れてしまった。インドのカレーを食べている時に、打ち合わせは難しい。

www.hotpepper.jp

そして、最近気付いたのだけれど、僕はどうやら、満腹だと眠くならない。特に、苦しいくらいのお腹だと、目が冴えてしまう。
今は気休めに漢方胃腸薬とエビオス錠と御岳百草丸を服用したところ。この薬を飲む水ですら、胃を膨らましてしまう。

でも寝ます。明日は多忙の予定。そして今日は、朝に変な夢を見て(松任谷由実さんが登場)軽い睡眠不足なのだ。

 

 

明るい部屋で食べるくんぺん

昨日の日記に書いたとおり、天井のライトの蛍光灯が切れた。
蛍光灯を交換するより、シーリングライトそのものを買い換えたほうが安く、しかもLED化ができるようだ。

というわけで、帰宅前に買ってきた。

家電量販店には多くのメーカーと種類のライトが並んでいた。和風の四角いものから、90年代スタイリッシュなメッキ使いのものまで本当に多種多様。
しかし、8割以上は、シンプルな、何も装飾が無い、白い円盤型のものだった。あまり装飾過多なものは、デザインの流行としても、そして価格としても、求められていない感じがする。

価格と言えば、昔ながらの蛍光灯タイプが、未だにずいぶんな価格で売られている。LEDタイプのものが7000円程度、そしてサイズや機能が同等の蛍光灯タイプが、3万円以上する。
知り合いが働いているお店だったので(しかも客が少なかったので)、どういう人が買うのかを聞いてみた。

以下、知人の言葉を要約してみた。

意外と売れる。
買うのは専ら、年寄りだ。というか田舎の小さな家電量販店なんてものは、もはや年寄りとスマホしか使えないヤンキーだけが対象なので、あえてこういう“型遅れのものを、高めの値付けで”売る戦略をとっている。
年配の人達はLEDなんてわけのわからないものよりも、昔ながらの品を好むし、なにより「あんまり安いと怪しい」と考える。消耗品は節約するけれど、家電や据え付け型の機器は、高いくらいのほうが彼らにとってはリアルなのだ。

 

なるほどなあ、と感心する。
そういえば両親も、通販で買った安いパソコンなんてものは、どこか瑕疵があるものだと捉えていた。彼らにとって、Amazonも、TVのショッピング番組も、似たようなものなのだ。
そしてレジに行く前に見てみたパソコンコーナーは、案の定というか、安定の「型遅れ日本製、そして高価」路線だった。

 

 今日買った、12畳用のLEDシーリングライトは、ものすごく軽く、そしてぺっこぺこである。だがしかし、きちんと設置すれば強度なんて関係無い。軽さは何よりも素晴らしいし、もちろんコストダウンにもなる。

調光機能、タイマー、そして常夜灯、どれもきちんとしている。光量は8割くらいでも十分に明るく、そこまで光を絞れば消費電力は蛍光灯の3割程度という概算。これで、たぶん家を建てた時には4万円くらいした蛍光灯タイプから7400円で更新できたのだから、今のところは満足だ。しかも「お得意様メール会員登録なんとかポイント5000円分」を貰ったから、それを使って2400円。昨晩に活躍したランタンにもなる懐中電灯よりも安い。NECの日本製。

 

取り外しと取り付けに要した時間は4分。その後の片付けに5分。帰宅して、家族が食事を用意している間に済んでしまった。

 

石垣島からの贈り物 くんぺん・クッキーセット | 宮城菓子店・沖縄県

というわけで部屋が明るい。
夜のおやつは、沖縄銘菓の「くんぺん」。ピーナッツバターを使った固めのたまごパン風焼き菓子、といった感じか。どら焼きくらいのサイズで、わりと食べ応えがある。職場で貰った。素晴らしいお土産だと思う。

 

くんぺん5個入

くんぺん5個入

 

 

昏くて眠い

帰宅してパソコンに向かっていたら、天井のシーリングライトが切れた。
ぱぱっと数回、明暗を繰り返した後に、完全に暗くなってしまった。蛍光灯というのは、だんだん薄暗くなり、点灯が遅くなり、それでも使えないことはないがそろそろ交換、みたいなものだと思っていたので、初めは故障なのか寿命なのか、わからなかった。
とりあえず外してみたら、昔ながらの蛍光灯と同じく、端のほうが黒くなっていて、やはり寿命の様子。

このシーリングライトは、LEDが高価だった時代、最後のハイエンド蛍光灯ランプとして売り出されたもの、らしい。多機能なリモコンなどが、爛熟期というか新時代の幕開けを感じさせる。
それだけならば結構なのだけれど、蛍光灯自体が廃盤となってしまっている。ずいぶん凝った形と高性能な蛍光灯であり、おそらくその後のLED時代には、まず置き換えられてしまった立ち位置の品なのだろう。

 

 

在庫品は、少なくとも近所の家電量販店(のWebショップ)には無い。取り寄せになる。
廃盤だから、通販でもそれほど安くない。Amazonで6000円以上する。

どうして天井に光る輪っかに6000円も出さねばならぬのだ。もし明日、仕事帰りに家電屋さんに売っていなかったら(あるいは高価だったら)普通のLEDシーリングライトを買ってしまおうと考えている。だいたい交換用蛍光灯と同じくらいの価格で、シーリングライトが買えてしまう。調光機能その他が同等以上、もちろん蛍光灯よりも高寿命なものがたくさんあるのだ。
蛍光灯で調光なんて変態技術は、本当にある時代の徒花だったのだな、と遠い目をしてしまう。

それはそうとして、もう1時間前から、眠い。
部屋が暗いせいだ。
天井のシーリングライトが消えていて、仕方がないからパソコンのモニタとLEDランタンで過ごしているのだが、それだけでどんどん眠くなる。子供みたいだ。

 

 

 

菜箸を磨く方法 #デュワー瓶 #家事

 

自分は家事の際に、沢山の菜箸を使うほうだと思う。洗う手間を省くため、すぐに予備を投入する。結果として洗い物が増えるが、所詮は菜箸なので、それほど負担にならない。

この菜箸、わりと簡単に、汚れが染みこんでしまう。特に最近は滑り止めに溝が掘られているものが多くて、より汚れやすい。
普通に洗っていても、竹や木の箸は汚れていく。
家庭料理の領域に限れば、不潔ではない筈だが(衛生管理上、あるいは品質管理上のリスクは、あまり聞かない)、でもたまにはきちんと磨くことにしている。

和食のプロが書いた本や、大昔の「暮しの手帖」などには、「紙やすりで磨け」と書いてある。
たぶん、丁寧に使い続けるよりは、ある程度の消耗により買い換えていくものなのだと思う。シリコン製は、なぜか家に数膳しか無い。

 

貝印 Kai House Select 先シリコーン菜箸 DH-7105
 

 

磨くのは容易いが、いつも細目の紙やすりが台所周辺にあるわけではないし、あまり先端を摩耗させるのも使いづらくなるし、さらに言うと削っただけさらに汚れる気もするのだ。
もっと簡単な方法、普段の片付けに採り入れられるメンテナンス法を考え、試み、そして導入した。以下にそれを記す。

ダイネックス DINEX 8oz Mug 2TONE [ オフホワイト×ブラック ]

用意するのは、断熱構造のコップやポット、水筒。
保温性が高く、箸が立てられれば何でもいい。僕は真空断熱構造のタンブラーを使う。あるいは後述のデュワー瓶。
無ければ厚手のプラスチックカップ、例えばDINEXのそれでも十分。

 できるだけ保温性を高めたい。でも、何も無ければ普通の茶碗でも大丈夫。

DINEX ダイネックス 保冷保温マグカップ イエロー

DINEX ダイネックス 保冷保温マグカップ イエロー

 

 

食後の洗い物の時、あるいは食事の準備が出来た時に、上記の器に熱湯を入れる。さらに、洗った菜箸をまとめて突っ込んでおく。
おまじないとして、食器用洗剤を入れてもいい。

洗い物を終えて、数時間後に、つまり夕食の時だったら寝る前にでも、この箸を取り出す。翌朝でもたぶん大丈夫。
汚れが浮いて、あるいは柔らかくなっている筈だ。見た目ではわからないかもしれない。ただ、鼻を近づけると、箸の素材とは別の匂いを感じるだろう。

1本ずつ、亀の子束子か何かで磨く。スチールブラシでも、ナイロンブラシでもいいから、とにかく磨く。
簡単に元の木肌(竹肌?)が見えてくる。溝の部分もきちんと綺麗にする。
あとは乾かせばおしまい。

 

1回では新品同様にはならないかもしれない。
しかし作業自体は面倒でも難しくもないから、思いついた時に(例えば1ヶ月に数回)やれば、どんどん綺麗になっていく。

容器に残ったお湯はとても熱いから、それだけは注意。
僕は手袋を付けて洗い物をするから、気にしたことはないけれど、でもポットのお湯を入れても、お風呂よりは熱い筈だ。

同じ方法で、例えば魚焼きグリル用の柄付きブラシなども綺麗になる。この場合は、重曹かベーキングパウダーを振り入れるとより効果的。普段のコップなどを使うのは気が引けるかもしれないが、まあ、洗えば大丈夫。

ステンレスデュワー瓶(フタ無し) D-3001 /5-243-12

この、保温容器に貯めたお湯での浸け置き洗いは、職場で仕事の合間に開発(?)したもので、それに関して先日ちょっとした賞をいただいたのだ。カイゼン活動的な「現場の工夫を推奨する取り組み」みたいなもの。貰ったのはクオカード(2000円)と、木軸のボールペン(いらない)。

この手法の導入により、職場ではちょっとした浸け置き洗いブームになっている。今まで有機溶剤を使っていた汚れなども、とりあえず熱湯入りのデュワー瓶に詰め込んでいる。金属製の実験器具などはずいぶん綺麗になる。溶剤や洗浄剤の使用が減らせるのが評価されたのだが、現場においては「ほったらかし」が何より喜ばれている。

 

 

今回の作業では使っていないが、このデュワー瓶、小さめのものは家事でも便利。以前の勤め先で貰ったThermos(日本酸素)のものを愛用している。
少量の豆を戻す、手羽先から出汁をとる、といった用途には、魔法瓶よりは大きい開口部、真空断熱調理鍋よりは小さいサイズが使いやすい。業務用っぽい見た目(というか、紛れもない業務用)も素晴らしい。かなり古いもののようで、蓋はコルク、しかも集成コルクでは無い。現行品はたぶんシリコンゴムだろう。 

ステンレスデュワー瓶(フタ無し) D-501 /5-239-12

ステンレスデュワー瓶(フタ無し) D-501 /5-239-12

 

 

 

映画を藤枝市で #silence #沈黙

藤枝市の駅前にあるシネコンで映画を観てきた。
遠藤周作原作の「沈黙」。監督はスコセッシ氏。この組み合わせでどういう作品になるのだろう、と興味と心配があったのだけれど、想像以上に見応えのある、“強い”映画だった。

ちょっと上映時間が長い気がする。とはいえ、原作小説の雰囲気を考えると、それもまた正しい選択だろう。堪能した。

 



いわゆる「隠れキリシタン」や「棄教宣教師」のお話。
苛烈な宗教弾圧、文化摩擦、そして重なる絶望。「神はどうして我々の苦難に、沈黙を続けるのか」を繰り返し問われる。
ちょうど九州における江戸期のキリスト教に興味があったことも、映画を気に入った理由のひとつかもしれない。

信じること、について今もぐるぐると考えてしまっている。
僕はどのような方面においても非宗教的な人間だが、文化として強く続いている、この“神”という概念と、それを抱えて右往左往している(ように見える)人々には興味がある。いちど、この作品を観たキリスト教徒と話をしてみたいものだ。

スコセッシ監督という「ガイジンの視点」で日本を描いたことで(つまりスコセッシ氏の「沈黙」に仕上がっている)、見たことのない辺境としての日本国が出来上がっていた。
それはもちろん、いつものハリウッド的な「変なオリエンタル・ジャパン」でも「サムライウォリアーとニンジャパワー」でもない。日本映画とは違う、もっと言うとNHKのドラマのような、“今の目で観て正しい日本人達”が唐突に登場するような世界でもなくて、新鮮かつ誠実に思える。

俳優さん達もまるでその世界の住人のよう。特にイッセー尾形氏の演技の凄味といったら。逆に窪塚洋介氏だけが、何もかもが過剰で浮いていた。あれはこの映画の謎だ。

苛烈で残虐で、だからこそ真摯な世界が、かつてあったのだ。それが豪華で隙の無い映像として観られただけでも、この映画に出会えて良かったと思えるし、原作ファンもそうでない人にもおすすめできる。

 

沈黙 (新潮文庫)

沈黙 (新潮文庫)

 

 

 

https://www.instagram.com/p/BPkHL92hrPu/

それ以外は、豪華なハンバーグを食べたり、カニを食べたり(頂き物、美味しかった)、ガレットデロワを食べたりと、どういうわけか贅沢な食生活となってしまった。自分では何も目論まず、状況に流された結果。たまにはそれも良し。毎日だと、たぶん早死にする。

 

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。