分解するジーンズ

5年くらい前に買ったUNIQLOジーンズが、ばらばらになった。

ベルトに当たる部分の布と、ベルトループや腰周りの布を、ぐるりと縫い付けている糸がほつれていた。軽く引っ張ったらぺりりりと一周抜けてしまった。そして、ベルトの裏側に当たる部分が全て外れてしまった。股下も半ば分解された状態になった。さらに触れば、もっと細かなパーツに分かれるだろう。
まさかそこまで簡単にステッチが外れるとは思わなかったし、他に縫い付けている部分がまるで構造維持に寄与していないなんて予想外だった。

20年くらい前ならば、ジーンズというのはもっと頑丈だった。ステッチ(たいていオレンジ色か金色の糸だった)は基本的に2本が並行していて、要所にはリベットが打たれ、一部がほつれても全体に影響しないようになっていた。
手がかかっていて、そしてある程度の価格がした。今のように安く買えるものではなかった。

UNIQLOをはじめとするファストファッションがその常識を覆した。
ジーンズマニアでなくとも、20年前に生きていた人ならば覚えていると思う。
今のジーンズは「ジーンズの形と色をした、よくできた普通の綿のパンツ」だと思う。

でもそれも悪い事ばかりではない。
まず安い。それから機能的に十分である(今の時代、作業着としては使わないので)。
さらに、綺麗めに着ることができる。
昔のジーンズは、数年間履いてようやく柔らかくなった。その頃には色落ちもして、それは“味”なのだが、いわゆるオフィスカジュアルのような“きちんとした普段着”には適さない風合いだった。
最近のジーンズは買った時から快適で、新品のぱりっとした状態で綺麗めのカジュアルに活用できる。

機能といえば伸縮性やコーティングの類も、今の薄い生地だからこそ可能となった。

厳しい目で見れば昔のデニムとは全然違うのかもしれないけれど、でも総じて「よくできている」と思う。

さて、ばらばらになったジーンズはどうしよう。
修繕は技術的に可能だが、時間が無い。また似たようなものを買おうか、ちょっと悩んでいる。
クローゼットにはまさに20年もののジーンズがあるのだけれど、仕事用にはヘビーデューティー過ぎる。色合いは素晴らしいのだが、最近はなかなか足を通していない。

 

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