くるみはちみつ

先ほど、はちみつ(山梨土産)と胡桃(長野土産)を使って、「くるみはちみつ」を作ってみた。

はちみつは半分を取り分ける(なぜならば、胡桃を投入した際に溢れてしまうから)。そして胡桃を適宜、放り込んでいく。胡桃はオーブントースターなどで軽く加熱しておくと良い気がするが、これに科学的根拠は無い。ただ、瓶に入れるたびにぱちぱちと音がするから、特別なことをしている、という気分にはなれる。
瓶がいっぱいになったら、どこか冷暗所に置いて、存在を忘れる。

できれば1ヶ月は放置したい。味がしみる、あるいは熟成される、という事は無いのだろうけれど、気持ちの問題として、瓶詰めは放置されるべきだと考える。
そして数カ月後、気持ちの良い晴れた休日に、この瓶を発見する。とても幸せな気持ちになれる。過去の自分にありがとう、という気分が味わえる。

カシューナッツやアーモンドを入れても美味しい。でも今日は無塩のナッツを買っていなかったし、胡桃は単体で使うと渋みや風味が際立つから、あえてミックスナッツにはしなかった。

この「くるみはちみつ」は、買うと少し高い。使いはじめると、あっという間に無くなってしまうこともあって、専ら手作りをしている。無くても全く支障がない類の食品だが、でもあれば少しだけ(確実に)豊かになれるという、素敵な品だ。

 

大昔、似たような内容をmixiで書いたところ、全然知らない人からメッセージが届いた。「どうして『殻を外してから漬け込む』と書かないのでしょうか。私はもちろん間違えませんが、世の中には無知な人が多いのです。はちみつに殻の汚れが溶け出すと、見た目がとても悪いですし、不衛生に思います(洗っても取れない汚れなのです)。ところでどうやって食べるのですか?」と書かれていた。
正直なところ「知らんがな」と思うし、「君、もしかして殻ごと漬けちゃったの?」とも思った。
僕はインターネット上では紳士的に振る舞うべきだと考えているから、「知らんがな。君、もしかして(略)ったの?僕はたいてい、歯で咀嚼してから、飲み込みますね」とは返信せずに、「なるほど、勉強になりました。ご指摘ありがとうございます。ナビスコ社のリッツ・クラッカーに乗せます。塩気にはちみつと胡桃の味が重なったところに、ほんの僅かに感じるモルト風味が絶妙です。甘いものがお好きならば、オレオ・クリームサンドに合わせるのもおすすめです」とだけ返事をした、そんな思い出がある。

胡桃を殻ごと漬けて、殻が柔らかく、甘くできるのならば、それは実に素敵だと思う。胡桃は殻がものすごく多い。今日は「剥き胡桃」を使ったため、楽だった。殻を食べられるのならば、3年くらい漬ける必要があっても我慢する。
そして実のところ、まだリッツには乗せていない。いつかリッツパーティーを開催する際に試すつもりだ。
オレオに関しては、完全な出鱈目であり、今思うと挑発が過ぎたかと反省している。

 

しかしこの瓶詰め、本来はどれくらい放置してから食べるものなのか。良くわからないし、実験もしない、そして調べもしないままに、今回もただ、存在を忘れるのみ。久しぶりに着た服に入っていた500円玉のような幸福を、いつか味わえればそれで十分なのだから。