暇なので木製品の手入れをまとめて行った。
似たような素材は同じ時にメンテナンスすると効率が良い。
木製のカトラリーを数種類、それからナイフ(の柄)と、木皿にオイルを塗る。どれも表面のオイルが抜けて、白っぽくぱさぱさになっていたので。
木の仕上げにはオリーブオイルが手軽だけれど、あれは乾かないので手に触れるものには適さない。放置して固まる乾性油がほしい。
台所を探しても乾性油は見つからない。せいぜい半乾性油の米油くらい。実家に帰ればエゴマ油がありそうだが*1高速道路で片道7時間かかる。
この程度の数と面積ならば、クルミを1個分、刻んで潰してその油を塗れば事足りるのだけれど、クルミの備蓄が無い。
しかたがないのでレザークラフト用に買っておいたベビーオイルを使ってみた。
ベビーオイルはしっかりと精製された鉱物油。浸透性も高く、なにより安全だ。たぶん1瓶飲んでも大丈夫*2。
乾くかどうかは知らないけれど、手についても滑らないし、いつのまにか気にならなくなるくらいさらっとしているから木工用オイルの代用に足りるだろう。
というわけで塗ってみた。というか、ビニール袋に木製品を入れて、少し垂らしてしゃかしゃかと混ぜて、放置してみた。
半日置いたが、なかなか良い感じだ。
雰囲気はクルミ油とよく似ている。洗剤で軽く洗っただけでは油が落ちない点も日常使いには嬉しい。
手で触れるものに対する無臭の潤滑油、あるいはコーティングとしても使えるので、ベビーオイルは1瓶あるととても便利。埃でべたつかないし、プラスチックの静電気避けにもなる。たぶん鉱物油系のケミカル塗布剤のベースに近いものなのだと思う。あるいは高品質なベース。
ナイフ(オピネル)のハンドルは3日ほど油に漬けておくのが当たり前らしいのだが、おそらくは宗教か何かだろう。木製の表面処理でそこまで時間をかけても浸透も定着もしない。しかしクラフトの世界でそういう指摘は野暮というもの。僕もその世界への敬意を示すために明日までは袋の中に放置する。
先日の「スパイスカレー」については、タマネギとスパイス3種*3を炒めた状態で冷凍保存することで、気が向いた時に好きな味と具材でカレーが作れるのではないか、と考え、試みた。4回分の「カレーの素」ができた。
タマネギをたくさん刻んでオイルで炒め、スパイスを入れてさらに炒め、冷まして冷凍。これなら作り置きでも場所をとらないし、カレー作りの最も手間がかかる部分を省力化できる。
でも今日はカレーではない。タマネギを炒めたフライパンで米と鶏肉のピラフを作った。これはなかなかおいしくできたと思う。