
久しぶりに髪を切った。
シャワーの後の乾燥が早くて助かる。これは散髪のたびに思うことだ。
ちなみに歯ブラシを交換した直後にも、新品の高い威力に驚愕する。
この2つについては、常に新鮮な驚きを味わっている。もうずいぶんと長く生きたのに、不思議なことである。
ところで今日は、静岡市美術館で開催中の「水木しげるの妖怪百鬼夜行展」に行ってきた。
知り合いに招待券を貰っていたのだ。
なかなか楽しい展示ではあったが、感動はしない。漫画の原画があるのは嬉しいけれど、子供時代に体験した印刷された作品の凄味のほうが個人的には水木作品の凄味だと思っているからだ。
水木氏の作品の元ネタとなっている海外の芸術作品や浮世絵の展示も興味深いが、それだって彼の展覧会では定番であり、新鮮な驚きはない。
ただ、詳細な解説文はすばらしかった。
時間があれば、もっと長くじっくりと会場にいたかった。会場でゆっくり解説を読みたかった。
そういう意味では、図録が楽しめるタイプの特別展だったと思う。
観覧料1600円と図録2200円のどちらかを選べ、と言われたら迷わず図録にお金を払いたい。
お金の話で考えると、たぶん自腹ではなかったことも、自分が夢中になれなかった理由だと思っている。元より「行けたら行こうかな」くらいに考えていた展覧会を、招待券が手に入ったから(そして時間が少し空いたから)立ち寄ったのだ。
カレンダーに印を付けて待っていたわけではない。
平日の夕方、ちょっとした気分転換と気まぐれに訪れたためか、どうにもテンションが低めなのだった。
水木しげる氏は好きだが、美術館で見て圧倒されることは少ない。
でもいつか「水木しげる記念館」には行ってみたい。博物館・美術館巡りが好きな友人が「あれは良い場所だ」と褒めまくるので、興味があるのだ。でもいささか遠いのが難点である。
さて、今から夜の散歩をしてくる。
明日から雨だというので、今日のうちに少しでも運動をしておきたいのだ。
子供の頃ならば、水木しげる氏の絵を見た夜に外を歩くなんて恐ろしいことはできなかったけれど、大人の今なら平気だ。
むしろ、彼の描く妖怪には遭遇したいとさえ思っている。それがどんなに恐ろしい存在であっても、恐怖以外の何かを体験できそうなので。






