今日は誕生日だ。
もはや特別でもなんでもない日ではあるが、数人は祝いのメッセージをくれる。
四国の友人からは、プレゼント(乾麺)が届いた。讃岐うどんを日時指定で送付する人は珍しいのではないか。ともあれ、とてもありがたい。
ごく普通の平日ではあったが、夕方には喫茶店に立ち寄るくらいの時間ができた。
最初はコーヒーでも飲もうかと思った*1。でも、メニューを見ていたら気が変わった。
今日は誕生日だ。
ならばプリン・ア・ラ・モードを食べようではないか。
そういう気分で注文したプリン・ア・ラ・モードは、予想以上に良い品だった。
プリンも、ストロベリーアイスも自家製。果物も丁寧に切ってある。注文前には「本日のケーキ:バターとピーナッツのパウンドケーキ」と悩んだけれど、プリン・ア・ラ・モードが正解だった。パウンドケーキとは祝祭度が桁違いだ。
帰宅したら、父が「今日は外食したい」と言い出した。
僕の誕生日にかこつけて、ラーメンあるいはエビフライを食べるつもりなのだ。最近なぜか、機会があればこの2品を食べたがる父である。
これも耄碌の一形態なのだろうが、普段は刺身や日本酒や山菜を好む彼が突然こんなことになっている理由が、さっぱりわからない。しかし昼に一人でラーメン屋に行っているようでもあるし、親戚達とファミレスに立ち寄った時にはエビフライがあるメニューを(それ以外の要素は無視して)注文するなど、とにかく最近はラーメンやエビフライを食べたい欲が止まらない父なのだった*2。
そんなわけで夕食は、地元の洋食店に行ってきた。
父はエビフライ定食、僕はミックスフライ定食を食べた。
戦前から続く老舗、さすがプロの技だと肉の柔らかさやエビの大きさを褒めながらおいしくいただいたが、最後まで「誕生日おめでとう」の言葉は無い。
男2人の食事なんて、そんなものだ。特に僕がお酒を飲まない状況なら、乾杯もない。乾杯がなければ「おめでとう」も無い。
それでも楽しい外食であり、素敵なエビフライだった。
そんな誕生日の今日も、そろそろ終わる。
もはや年齢=老衰としか認識できない歳になってしまったし、人生は基本的に急降下中である。それでも、たまに思いついてプリン・ア・ラ・モードを食べられる境遇でいることは幸運なのだと思う。
平和がいちばん。そんな極端なことを思う8月の22日なのだった。
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誕生日と年末年始以外にはブログに載せていないけれど、忘れた頃にプレゼントが届きます*3。いつもありがとうございます。