ゲームを買った
Nintendo Switchでいちばん遊んだゲームといえば、「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」だ。数年前に買って、今でも遊んでいる。人生で最も長く楽しんでいるゲームかもしれない。
そして、何十年ぶりに買ったゲームでもあった。
家族や親戚と遊ぶ「リングフィット・アドベンチャー」や、セールで買った名作RPGのリマスター版もインストールしてあるけれど、自分にとって最も最新かつ楽しいゲームといえば、この「ゼルダの伝説」だった。
その続編が発売されると聞いて、昨晩に購入した。
今の時代は任天堂のアプリストアで予約注文をすれば、発売日にインストールが完了するというので便利である。カセットを買う必要もないし、ディスクを書き換える手間もいらない。
しかし僕は発売日を把握していない。
TwitterやYou Tubeの雰囲気では近日中なのだが、できるだけ前情報を閉ざしたままゲームを始めようと考えたのだ。
予告動画だって、You Tubeでうっかり再生した英語版しか見ていない(とてもおもしろそうだった)。
で、この新作「ゼルダの伝説 ティアーズ・オブ・ザ・キングダム」の発売日が明日らしいと、先ほど知った。
日付が変わった直後にダウンロードとインストールが始まるのか、任天堂の始業時間あたりからスタートするのか、定かではない。ただ、今後もしばらくは、できるだけ情報を遮断して遊ぼうと考えている。自分の性格からすると、「攻略本」的なものがあると、きちんと読み込んで最適な経路を選びたくなってしまう。それはそれで一つの快感なのだが、オープンワールドのゲームでは”もったいない”ので。
こうして発売日にゲームを買うのなんて、人生で初めてかもしれない。
さらに言うと、それなりの大衆的な(カウントダウン的な)ビッグウエーブに乗ることも、やはり初だ。まあ、今夜の日付が変わったらダウンロードが始まるとしたら、寝ている間の出来事ではあるのだが。
桜海老の「沖あがり」風
親戚が新物の桜海老を届けてくれた。
水揚げ港が近いため、この時期にはたくさん買って持ってきてくれる。
といっても昨年は不漁で水揚げ自体が皆無だったから、地元産(駿河湾産)は久しぶり。
かき揚げが好きだが、今日は手軽に「沖あがり」風にしてみた。
「沖あがり」とは、いわゆる漁師料理。ネギと桜海老を甘口の醤油味の汁で煮た料理だ。僕が子供の頃は、玉葱を使ったり、卵とじにすることもあった。料理屋では豆腐を入れたりもする。
いかにも垢抜けない料理だが、きちんと作るとおいしいもの。大人になってから好きになった味だ。
今日は青ネギと、薄く切った白ネギをたっぷり使ってみた。
目指すのは柳川鍋。桜海老の風味を吸ったネギが主役。たくさん食べられるように、醤油は少なめにした。
父は酒のつまみとして、僕はご飯のおかずとして食べる。
なかなか好評だった。自分でもおいしくできたと思う。
それにしても、桜海老も高くなった。
子供の頃は、焼きそばの具には乾燥桜海老が当たり前に入っていた。ソースと桜海老の組み合わせはあまり好きではなかった記憶がある。今の値段では、さすがに週末のお昼に作る焼きそばにはもったいない。
ともあれ、茹でたての桜海老を使った料理は、この土地での春の味だ。
そういえば母の好物だったと、ふと思い出した。彼女は昨年の今日くらいに入院をして、9月に亡くなった。
台所に立つと、母のことを思い出す。