三島市 佐野美術館と「原田治 かわいいの発見」展

今日は平穏無事で日記に書くべきことは何もない。
なので昨日行った佐野美術館について書く。

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佐野美術館、三島市の有名な市立美術館。戦前に活躍した三島市の実業家で篤志家の佐野氏が自身のコレクションを展示するために作った、と聞いた。
正面入口は古い公共ハコモノ建築みたいで、表通り側は観光向け和風レストランのごちゃっとした駐車場が目立つけれど、庭園と邸宅は見事なものだ。広くはない美術館も、あの名槍「蜻蛉切」などが展示してあるし、面白い巡回展も多い。

 

静岡百景

静岡百景

 

 

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昨日行ったのは「原田治展 かわいいの発見」。
混雑を避けてお昼時に行って、確かに人は少なかったけれども、熱心な人が多かった印象。写真撮影OKの場所が大半だったから、あちこちでスマホの撮影音が鳴っていた。

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展示は、原田氏の子供時代から勤め人時代、そして独立し頭角を現し(an-an創刊の頃だ)、その後に時代の寵児となり、若手イラストレーター集団の一員として、あるいは自身のオリジナルブランドを確立して80年代に突入、そして晩年に島へ移住しファインアート作家に転向、亡くなるまでをずらりと並べてある。

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イラストレーターとはいえ装丁からオリジナルグッズの展開まで様々な仕事をしてきた氏の作品は、見ていて本当に楽しい。子供の頃に家にあったような物から、80年代あるいは90年代の「かわいい」が話題になった時に必ず挙がる本や商品まで、手に触れられそうな距離で見ることができてしまう。

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ミスタードーナツカルビー(ポテトチップス)のキャラクターなど、いくつかの有名な大企業のデザインは紹介に留まっていたのは事情があるのだろうか。
それでも、高齢者からデザイン専門学校生風の若者まで、たくさんの人達が熱心に見ていた*1

結局、2周目も堪能してしまった。

ちょうどミュージアムショップに行った頃から、午後の混雑が始まったようだった。なにしろこのご時世なので、美術館とはいえ人混みは落ち着かない。
ちなみにミュージアムショップの充実度は素晴らしかった。書いやすい品も多く、カゴいっぱいに「OSAMUグッズ」を買う人もいた。

仕事時間に隙間を作って訪れた展覧会だったが、行けて良かった。
佐野美術館自体、本当に久しぶりで、楽しかった。

 

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 ぜんぜん関係ないけれど、今このブログを書いている時に地震が来た。
僕の住む静岡県中部では、気持ちの悪い長い揺れが続いただけで、たぶん震度は1か2程度。関東では物が落ち、震源地の東北では6強らしい。
あちこちで停電も起きている。
もちろん本震がこれから来るのかもしれない。
どうか、誰も彼もが平穏に過ごせますように。

お題「気分転換」

*1:どちらかといえば女性が多い。男性は職業不詳な、あるいはデザイナーぽい人が目立つ。家族の付添いみたいな人は少ない。

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