図書館で予約しておいた資料が届いたとのことで、昼前に取りに行った。
帰路、スーパーマーケットで生鮮食料品を買う。
香川ローカルのスーパーマーケットチェーン「きむら」は、魚売り場がとてもおもしろい。親会社が魚市場の運営もしているということで、どの支店にも「氷と尾頭付きの魚と発泡スチロール」という魚市場スタイルの一角がある。
今の季節は、サワラが多い。香川県民は春から夏にかけてのサワラが大好きなのだ。
大きなものを1匹まるごと買う人も当たり前に見かけるし、切り身もアラも卵巣も、それだけで冷蔵コーナーの一部を占領している*1。
もちろん、カツオだってヒラメだってハマチだって売られている。
瀬戸内海で捕れたメバルやコチ、クロダイも並ぶ。静岡では馴染みの薄い、ボラやベラもある。
1匹で買っても安いし、パック詰めされた(普通のスーパーマーケット形態の)鮮魚は、もっと手軽だ。
旬の魚で大きなものはそれなりの価格だが、いわゆるお惣菜魚は本当に安い。鶏むね肉を買うよりも手軽だ。
この市場スタイルの魚を買うときは、お店の人に声をかければいい。
袋に入れて、値札を貼ってくれる。
言えばきちんと内臓を取ってくれるし、3枚におろしてもくれるから、帰宅後はすぐに料理できる。当然ながら料理法も教えてくれる。
今日は、アカエイと、小さなマダイを買った。
アカエイは生姜醤油で煮て、そのまま冷蔵庫へ。煮魚だったそれは、冷蔵庫で煮こごりになっている。
マダイは軽く焼いたあとに、米とともに炊き込みごはんにした。
炊けたあとに一旦取り出し、身をほぐして混ぜたら、鯛ごはんの完成。
この鯛ごはんは、本当に美味しかった。写真など撮る余裕がなかった。最近食べた家での食事では、いちばんのごちそうといえる。1匹150円の贅沢。
2.5合ほど鯛ごはんが残っていて、明日からこれを食べ続けることになるのだが、しかし冷凍しておけばいつでも好物が食べられるのだから、これは別に困ることではない。
鯛飯といえば静岡駅の駅弁であり、新幹線に乗る時の楽しみだった。久しぶりに食べてみたくなった。
「きむら」は、自分の行動範囲では最もローカル色が強いスーパーマーケットだ。
県外から友人が来た時に連れていくと喜ばれる。
そしてこのコンクリート打ちっぱなし空間、夕方には片付けられて、丸テーブルとガーデンチェアが置かれて、他店でいうところの「イートインコーナー」風になっている。
床は濡れているし、野菜売り場とつながっているので、ここで何かを食べるのは、それなりの鈍感さが求められる。たまにお年寄りが休憩しているが、基本的にはがらんとした場所になる。ちょっと日本っぽくない光景なので、ベトナムや台湾のような派手なプラスチック一体型のスツールなどのほうが、より”らしい”と思う。
*1:このコーナーは、季節によってブリになる。