所用で東京都まで行ってきた。
昼前には用事が済んだため、そのまま遊んできた。
スーツで歩き回るのも疲れるから、そして朝が早くてものすごーく眠かったから、カプセルホテルの「仮眠プラン90分:600円」というものを使ってみた。人生初カプセルホテル。といっても、部屋が空いていたので、洗面スペースの無いビジネスホテルみたいな部屋を使わせてくれた。ここで着替えて、少し寝て、すっきりしてから(そして荷物は駅のコインロッカーに収めてから)都会を周遊。なんというか、世の中はずいぶん便利になったものだ。
とりあえず吉祥寺に行く。いくつか行っておきたいお店があったので。パン屋とか手芸材料店とか。
買い物ついでに公園を歩く。涼しくて、地面は湿っているのに空気はからっとしていて、井の頭公園は散歩にぴったりのコンディション。
お昼は公園に隣接したエスニックレストランでチキンライスを食べた。
おやつは、公園の端にある喫茶店というのかカフェというのか、「トムネコゴ」でコーヒーとマロンタルトを。
このトムネコゴ、何人かの友人知人に勧められていた。確かに素晴らしい。とにかく静かに時間を過ごすことに特化したようなところがあって、でも全然堅苦しくなくて、コーヒーは苦くて香り高く、タルトだって素敵な味だった。古いアパートを改造したようなカフェならどこにでもあるけれど、趣味の良さ、特に落ち着いてコーヒーの時間を楽しむことにかけては、東京でも随一のお店だと思う。
吉祥寺と言えば小さな動物園、「井の頭自然文化園」も良いところ。
リスがずいぶん人に慣れた印象。意気込んで檻と動物を見に行くというより、のんびり気の向くままに散歩の延長で過ごすのが、おすすめの過ごし方。今日のような穏やかな日は、動物達も気持ちよさそう。
- 作者: 永田典子,井の頭自然文化園,東京都井の頭自然文化園=
- 出版社/メーカー: マーブルトロン
- 発売日: 2009/04
- メディア: 単行本
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せっかくだから美術館(?)、ということで「国立新美術館」へ行く。午前中の用事のせいで、街を歩く元気は無かった。
安藤忠雄展、堪能した。サインだって貰った。
これは明日、まとめて書く。
新美術館では、ずいぶん長い時間を過ごした。とにかく居心地の良い建物なのだ。
その後、連絡をくれた古い友人と合流する。学生時代に知り合って、たまに会って、今でもお茶を飲む間柄。そして彼女の姪っ子さんもいつの間にか(ネット越しの)知り合いになっていた。
美術館から徒歩数分のところにある「ウエスト」でお茶を飲む。ここは銀座の名店「ウエスト」の支店で、やはり落ち着いていて、サービスがちょうどよくて、品が良い。銀座ほどクラシカルではなく、いかにも青山や赤坂っぽい華やかでリッチな感じがするけれど、でも過ごしやすいという面白いバランス。
東京の小綺麗な街にいる女性達、どうしてみんな「昨日、美容院で整えたばかり」みたいな髪なのか。もしかして数日おきに美容院に行っているのかもしれない。サスーンクオリティかもしれない。
お茶のあとは、青山墓地周辺を歩き回ってきた。小さな美術館やアンティークショップにも立ち寄る。ずいぶんと都会っぽいところを歩いた気がする。静岡県の平均的な飼い猫と同じくらいに綺麗な野良猫に遭遇した。
品川で、ばんごはん。
品川近辺で、さっと食べることができて(帰りの時間もあるので)最近の若者的なお店、というリクエストをしたところ、「ラーメン二郎 品川店」に案内された。
いわゆる、脂と炭水化物と塩分が過多なラーメン屋さん。僕は「小サイズ(肉は少し多い)」を、「にんにく抜き、脂少なめ」で注文。それでも最後は苦しくなった。野菜は増やしてもらっても良かったかもしれない。
友人も同じサイズを食べきっていた(にんにく普通)。友人の姪はそれより大きいものを「野菜多め」にして、にこにこして完食。
なるほど若い。僕と友人があーとかうーとか唸っているのに、「二郎は餃子が無いから物足りぬ」と言っていた。
それでも甘党男子および女子である我々は、ヘルシーなジェラートを別腹に収めて(品川駅には何だってあるのだ)それからお別れしたのだった。
ちなみにラーメン二郎は人生初。なるほどこういうものなのか、となんだか面白くなってしまった。野菜やにんにくを増やしてもらう注文(無料)は「やさいタワー」と言えばいいらしい。本当に山盛りになるのだから楽しい。個人的には、やさいタワーには緑黄色野菜を足してもらいたい。
静岡に帰ってきた、今だってまだ、お腹が苦しい。
でも寝ます。起きていても苦しいだけなので。
朝起きたら、1頭の牛になっているかもしれない。まあ、仕方がないだろう。東京には美味しいものが沢山ありすぎる。欲望都市だ。
あ、カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞。めでたい。
大昔、「わたしを放さないで」でガツンとやられて、それからファンになった。この文庫本、表紙デザインが素晴らしいと思う。