大豆の活用

節分 鬼 お面/赤鬼面

毎年のことだが、福豆、つまり炒った大豆が余っている。
僕はこれが好物で、多めに買っておいて、ナッツのように明日以降も食べ続ける。
店によっては通年売られていて、そういう豆はいくぶん高価だが美味しい。今の時期だけスーパーマーケットにある豆は、実はとても安い豆であり、食べ比べてしまうと残念な気持ちになる。とはいえ価格は安いし、それでも十二分に美味なので、目についたら買うことにしている。

 

そのまま食べる以外にも、色々な活用法がある。
炒ってあると、大豆は煮えるのが早い。今日は炊き込みご飯にしてみた。
味付けは栗ご飯のようなあっさりしたもの。塩を控え、醤油を足す。他に具は使わない。これが鄙びた味わいで、宿坊料理風というか、地味ながらも旨みが楽しめるのだ。
ちなみに黒大豆の炒り豆で作ると、黒米のような色合いに染まる。

 

そして今年もまた、浸し豆にした。
天つゆくらいの出汁と醤油に豆を浸し、冷蔵庫へ。明日の夜が食べ頃。
これは日持ちがしない。

醤油を多め、あるいは濃縮めんつゆそのままだと、佃煮的な味になる。これは炒め物の味付けにも使える。輪切りの鷹の爪などを入れると、なお良い。
酢醤油に漬けると、不思議な味。健康食品の味わいだが、でも箸は進む。お弁当のごはんに混ぜ込んでも良い。
味付けが濃いほうが、当然長持ちはするが、いずれも要冷蔵になる。

以前、どこかでトマトスープの具にしていたのを食べた記憶がある。
ベーコンの角切りと、缶詰のトマトと、炒り豆とタマネギ。あれは美味しかった。

 

豆とは関係無く、夕食に豚汁を作ってみた。
同僚から聞いた「具はタマネギと豚肉のみ」という豚汁。
たぶんこんな感じかな、と脂の多い薄切り肉と、たくさんのタマネギで、味噌は多めに仕上げてみた。
いつもの豚汁に期待する味とは大きく違うが、がつがつ食べる気分が強めの、いくぶんジャンクフード寄りの(労働者の味、と言うと語弊がるだろうか)料理になった。
僕はこれ、好きだ。
七味唐辛子をたっぷりかけて、主菜として味わった。
ネギくらい入れたいなあ、という気持ちを抑えて食べる、どこまでも茶色い汁物。試してみて良かったと思っている。

 

 

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。