映画『宇宙人ポール』を観た。
チープでバカバカしいノリの低予算映画だと思っていたが(そういうのは大好きだが)、意外ときちんとした作品だった。予告編の出来が悪くて、本編が面白いという珍しいパターン。
SFオタクのイギリス人2人と、妙に世慣れたリトルグレイ型宇宙人の脱走劇。随所に宇宙モノの映画や漫画のパロディが散りばめられている。『E.T』や『エイリアン』、『スター・トレック』といったメジャーなところから、懐かしの『V ビジター』まで。スピルバーグ監督も(声だけ)出演している。
それから、熱烈なキリスト教徒(インテリジェント・デザイン論者)のヒロインも出てくる。
だいたい、イギリス人の冴えない男性の2人旅というのが面白い。2人とも仲良しで、ちょっと羨ましい。僕もこういう馬鹿な旅をしてみたい。
アメリカ文化にどっぷり浸かった宇宙人も珍しい。彼がとても頼もしくて、格好良い。
クスクス笑いながら観て、でもたまにきちんと感動させるところもあって、ラストまで楽しめた。
静岡中部では今日が最終日。何度も繰り返し観る作品ではないかもしれないが、1回は観る価値がある。
だから劇場で観られて良かった。