イカロス

ずっと放ったままだったスポーツカイトを物置で見つけた。少し調整したら使えそうだったので、安倍川の河川敷まで行って飛ばしてみた。

飛ばせる場所を探して歩き回った。結局、人も電線も無いところ、ということで河口から海に向けて揚げることにした。5年以上のブランクはあったが、何とか一人でラウンチ出来たし、操縦もこなせた。

最初は何とか踏ん張っていたが、思ったよりも風が強くて、気が付いたときには足と地面が離れていた。あっという間に5メートル程空中に浮かんでどうにもならない状況になった。慌てて片手のハンドルを離し、無理やり凧を墜落させて着地した。元いた場所からは10メートルは飛ばされていた。

着地したときに足を打った。タコ糸(と言ってもケブラー繊維製)が擦れたので、手袋は千切れて少し火傷もした。

あと少しで水に落ちるところだった。誰も見ていなかったし、無事では済まなかっただろう。そういう意味では、運が良かった。

恐怖と興奮でしばらく起き上がれなかった。興奮と恐怖と、そして何か馬鹿馬鹿しいような奇妙な気分。ずっと寝ていたかったが、体も冷えるし、何だか嫌な精神状態が続きそうだったので無理矢理起き上がって撤収の準備を始めた。

無茶な操縦のせいで、凧の骨が折れていた。静岡中部にあったスポーツカイト専門店は殆どが潰れてしまったし、スポーツ用品店で見つけたアーチェリーの矢(矢軸が流用出来る)は長さが少し足りなかった。修理は後日行う事にして、車にまとめて放り込んだ。

 

 

苺狩りの始まっていた久能街道を東進し、清水区に行く。港町に車を停め、自転車で路地を巡る。知り合いに会い、用事を済ませる。

ふと思い立って、お正月に知り合った人のパン屋さん“プティ・パレ”に行ってみた。可愛い雰囲気の小さな小さなお店。バゲット生地の丸くて小さなパンを数個買った。

 

いくつか用事を済ませた後、浅間通りのBikiniでお茶。お店の人達とも少し話した。コーヒーと猫のケーキ、生チョコ(1個)を食べた。静岡の街にも行き、職場の皆に頼まれたお土産(8の字,山葵煎餅,他)を購入。無印良品で靴下を、手芸店で革細工の道具と毛糸を買った。

 

 

帰宅してベッドに横になったら、耳の中から砂が出てきた。足は痛いし、心はざわざわと落ち着かない。眠れそうにないので、今から少しドライブをする。

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