高くて美味しいレタス

ここ数日、青菜の類がとても高い。
レタスに関しては値段が一年中変わらない野菜工場製のものと、高くて小さいものが併売されていた。

 

天野喜孝名画ものがたり 眠れるレタス姫
 

 

いつも工場製のものばかり買うから、今日はなんとなく高いほうを選んでみた。

すんなりと「工場製」を受け入れているが、地元に野菜工場が建ち始めたのはこの数年間のこと。人間、何にでも慣れてしまう。

ともあれ高価なほうのレタスは、しっかりと苦く、青臭さとは違う匂いもあって、しかも固く締まった葉が美味しい。大きめのハーブ、といっても通用しそうな素晴らしい野菜だった。

スーパーマーケットの売り場には「気候のせいでサイズが小さく苦みが強いかもしれないがご容赦ください」と貼り紙があったが、先に書いたような「大きくて食べやすい工場製」が安定供給されているのならば、「ご容赦」ではなくて、これはひとつの立派な選択肢だと考える。

ちなみにレタスは砂肝のサラダにした。
砂肝(半額セール)は薄切りにして、適当に焼いておく。塩と胡椒は強め。
レタスは細切り。
レモンは皮ごと銀杏切り。
ぜんぶ混ぜて完成。
本来はクレソンかパクチーで作るものだと思うが、詳細を思い出せない。

 

使える鶏肉レシピ: 部位別で使いやすい。和・洋・中100品

使える鶏肉レシピ: 部位別で使いやすい。和・洋・中100品

 

 

砂肝といえば、つまりは砂嚢である。
防災の時に使う砂を入れる袋は一般に土嚢と呼ぶ。
以前の勤め先では、砂を入れるか土を入れるかを分けなければならなかったので(化学コンビナートで消火その他に使う)、土嚢、砂嚢は別の置き場所と表示がされていた。
最初は面食らった。敷地内にバードサンクチュアリがあって、どこかの大学教授が顧問になっていて、この「砂嚢」と大きく書かれた防災保管庫のシャッターを見て馬鹿受けしていた。写真をぱちぱち撮っていた。砂肝がうずたかく積まれた倉庫を想像したのではないか。
僕も写真を撮っておけば良かった、と今になって思う。
レタスと砂肝のサラダを食べながら、そんなことを思い出した。

 

ながさきプレス10月号(2011)

ながさきプレス10月号(2011)

 

 

それにしても寒い。レタスも縮む寒さだ。
地元では「かざはな」が舞った。
この「風花が舞う」という表現、他県では通用しない事が多い。そして、風流あるいは気取った言い回しだと言われてしまう。小学生だって使う表現なのだが。

 

 

さて昨日も書いたが、ただいま九州(福岡と長崎)の旅について情報を収集中。今日は「長崎と福岡は近い」と知りました。静岡のスケール感は通用しない。

 

d design travel FUKUOKA

d design travel FUKUOKA

 

 

 

筋子をチン!

ものすごく久しぶりに、コンビニエンスストアのおにぎりを食べた。
昼休みに外出して、届け物その他の諸々をしていたら、ごはんを食べる時間が無くなってしまったのだ。
だからコンビニで買って、誰もいない部屋でこそこそと遅めの昼食を済ませたのだった。はっきり言ってサボりだが、今日は出勤が僕ひとり、急ぎの仕事も無いので、これくらいの不正はしてしまう。一応、同じフロアの別会社の人達には伝えて、研修ビデオを見ながら食べる。

 

 

その昼食に買ったおにぎり。
昔は「海苔がぱりぱり」と「海苔がしっとり」の2種類の違いが、それはもう徹底的に際立っていた気がする。ぱりぱり指向のものは、ぱりぱりを極める為のメカニズムを外装フィルムに盛り込み、海苔の端がちぎれようが、1操作のミスで開封作業が頓挫しようが構わない姿勢を貫いていた。
今日のものは、「普通に海苔がぱりっとしています」くらいのバランス型だった。というか、丸くてしっとりしたタイプもあるけれど、全体にトータルバランスを高める方向性だったと思う。

で、せっかくひさしぶりのコンビニおにぎりなのだからと、家では作らないようなものを選択した。「厚切りハムおにぎり」と「筋子」を購入。
一緒に買った「ファミリーマート・チキン」を温めるかと聞かれたので、お願いしたところ、おにぎりも別に温めてくれた。

会社で気付いたのだが、「筋子」を温める必要は無かったと思う。
マイクロ波を照射された鮭の卵は、硬くなる。短時間だったせいか、加熱された蛋白質の固さ(最終的には煮魚の目玉に近くなると想像する)までは遠いが、でも美味しいものではない。
なぜか塩味が際立ち、粒状の干物があったらこんな感じかもしれないな、と思わせる味だった。
温めてから時間も経っていたので、温度自体は気にならなかった。

というわけで、昼食は

  • おにぎり(厚切りハム)
  • おにぎり(筋子
  • ファミリーマート・チキン
  • 野菜ジュース
  • 海藻サラダ
  • 福島の郷土パン:クリームボックス(いただきもの)

でした。
クリームボックスはお土産でいただいたもの。半分食べて、残りはおやつに。全体に食べ過ぎだと思う。
海藻サラダにはドレッシングが付いていなかった。別売りなのだ。僕は味の無い海藻サラダがわりと好きだから、特に不便は無いのだった。

 

地元パン手帖

地元パン手帖

 

 

さて今日はこういう風にだらっと仕事をしていたので、変な疲れかたをしている。寝なければ。その前にお風呂に入らなければ。

お題「今日の出来事」

 

まるで関係無いけれど、また旅のアドバイスの募集です。
1月の中旬に、九州へ旅します。
1泊は長崎に、もう1泊は博多駅前に投宿する、2泊3日の予定。宿は取ったが交通手段はまるで考えていない。博多と福岡空港がこんなに近いなんて。
どちらかといえば長崎とその周辺がメインか。
でもまるで何も決めていません。
何かオススメの場所、食べるべき料理、甘いもの、あれば教えていただけると有難いのです。ちなみに人生初の九州上陸です。

 

クリスマスには茶碗蒸しを作る

今日のばんごはん

帰宅して誰もいないので、冷蔵庫にあるもので夕食を済ませた。
特に理由も無いが、茶碗蒸しを作ってみた。
中華風の茶碗蒸し。
大きく作って、胡麻油とあんかけで仕上げる手抜きバージョン。“す”が入っても平気だから、気が楽だ。

玉子は2個使用。
電子レンジでも作れるのだけれど、今日は卵液を注いだ器が電子レンジ不可(金の模様入り)だったため、蒸して加熱。鍋にお湯を張り、ひっくり返したザルを沈めてその上に器を置く、というひたすら雑な作り方。
それでも作れてしまうので、これはもう和食のそれとは別の食べ物だと思う。そもそも茶碗で蒸していないが、日本風の茶碗蒸しだって茶碗は使わないから、こうなるともうわけがわからない。

とにかくこの聖なる夜に、僕はたっぷりの量の茶碗蒸しを食べたのだった。
鶏の挽肉と、刻んだ切り干し大根と、葱のみじん切りを炒めて、鶏ガラスープの素で味付けしたものが具。桜エビも加えてみた。
ごはんではなくて、湯がいた春雨を添えて炭水化物源としてみた。
野菜はレタスを刻んだものと、青梗菜のおひたしと、人参サラダ(ツナ入り)。
ちなみに写真はありません。

 

ごちそうたまごレシピ

ごちそうたまごレシピ

 
茶碗蒸し

茶碗蒸し

 

 

1月の予定 

喫茶とインテリア WEST

喫茶とインテリア WEST

 

 

まるで関係無いが、年末年始の休暇中に旅行へ行こうと計画したのだけれど、どこに行くにも高くて、しかも旅行会社のツアーでは「新春お年玉ツアー」みたいな激安企画も開催中で、なんとなく嫌になってしまって、今もまだプランが決まっていない。

とりあえず1月の1週目には、三重県に遊びに行く。
そして1月の後半に休暇を取って、九州に行こうと思う。九州はまだ足を踏み入れたことがない。もしかしたら台湾に行くかもしれない。
とにかく年末年始は高い。びっくりした。

 

音楽が教えてくれたこと

音楽が教えてくれたこと

 

 

お題「今日の出来事」

チョコレート・パフェとコーヒー

友人知人にケーキ店関係者が多く、クリスマスはつまり遊びに行ける雰囲気ではない。そもそもひとりで行くお店であっても、昨日今日は何かしらクリスマス的な制限があって(本日はケーキの受け渡しのみとなります)週末がクリスマスとなると暇になってしまう。

体調もそれほど良くない。
クリスマスというか年末年始に関係する様々なパソコン仕事を前述の友人知人から請け負っていることもある。
今日はほとんど出かけずに、寝たりiMacを操作したり、つまり不健康に過ごしていた。

 

 

https://www.instagram.com/p/BdE36bSn3cv/

でもパフェは食べた。
藤枝市の蓮花寺池公園の近くに行く用事があり、ついでにと「喫茶の坩堝」へ立ち寄ったのだ。

いつもはコーヒーとプリンを注文する。あるいはコーヒーとフライドポテト。しかし今日は、せっかくクリスマスなのだからとコーヒーとチョコレート・パフェを楽しんできた。

チョコレート・パフェというとバナナが組み合わせられているお店が多い。しかしこの店の場合、チョコレート・バナナ・パフェとチョコレート・パフェが別のメニューとして存在していて、バナナが全く使われていない(代わりにココア・クッキーが使われた)パフェを食べることができる。チョコは好きだがバナナはそれほどでもない、という自分にとって、これほど有難い配慮は無い。「わかっているじゃあないか」と嬉しくなってしまう。

今日はお店の基本ブレンド的なものではなくて、月替わり的なブレンドコーヒーを飲んでみた。色がやけに薄いが、すっきりとして香りが素晴らしい。冷めはじめると酸味が強くなり、なぜかそれも美味しい。

ところで、「喫茶の坩堝」は、どうにも店のセンスが合わない。
昭和っぽいもの(歌謡曲のレコードや書籍や看板)をポップに取り入れているインテリア類が壊滅的に古臭い。昭和だから古い、のではなくて、20年前くらいのクラブ・シーン的な、あえて昭和歌謡や古いアイドルの曲を取り入れるのがお洒落みたいなものをどうして今になって見なくてはならないのだ。またルパン三世和田アキ子の再評価かよ、と思ってしまう。
カフェブームの頃の地方都市にあったお店が現代に蘇った感じはなかなか面白いとは思うけれど。

でもコーヒーはとりあえず美味しい。プリンも良い感じ。
隣が書店で、市民公園が近いのも便利。
総じて言えば良いお店だと思う。
こういうお店なのに、お客さんが常連ばかりでないところも良い。おすすめです。

 

お題「今日の出来事」

焼津市散策とラーメンと体調不良

家でやることが沢山あって、あまり遠出はできない休日。
とはいえ天気は良い。厚手のカーディガンと長袖シャツでも短期間なら快適。風だって弱い。
せっかくなので親戚の家に届け物をするついでに、焼津市の市街地を散策してきた。もちろん自転車で。

 

 

 

神々の国の首都 (講談社学術文庫)

神々の国の首都 (講談社学術文庫)

 

 

焼津といえば遠洋漁業の街だが、漁港から離れた市街地ともなれば雰囲気は普通の“中途半端な田舎”そのもの。チェーン店の飲食店や家電量販店があって、垢抜けない喫茶店があって、と面白いものではない。唐突にツナ缶や鰹の角煮を作る工場があるのが焼津市らしいとは言えるけれど、裏通りを自転車で探検していても、港町の趣はほとんど感じられない。

でも楽しい。人も車も広い道に集中していて、少し細い道を選べば本当に静か。老人と子供がたまにすれ違うだけで、まるで平日の昼間のようだった。

 

せっかく焼津に来たのだからと、かつての同級生が営むラーメン屋さん「LEO」で昼食。
煮干し出汁のラーメンは生まれて初めてかもしれない。
ちょっと苦みがあって、煮干しの風味が強くて、とても面白い味の塩ラーメン。香辛料や野菜の味で臭みを消したりはしていない感じなのに、すっきりしていて、嫌な感じがまるでしない。
しかし普通の和食では、ここまで煮干しの味を強くしない。だからとても新鮮。
このスープでトマトや茄子を温め、少しナンプラーを垂らしてライムでも搾れば、東南アジアの優しいスープになりそう。
塩辛などの“少しずつ味わう癖のある魚介類加工品”を好む人ならばやみつきになりそうなラーメンだった。

そして「あえ玉」というものも、初めて食べた。
硬めの細麺と、調味した油や干しエビ、葱などが丼に入っていて、混ぜて食べるというもの。インターネットに上げられている情報だと、みんなラーメンと共に頼んでいたので、僕は「替え玉」の類だと思っていた。値段もサイドメニュー程度で、しかも周囲の席で注文していた人達も、ラーメンを食べ終える頃に「そろそろあえ玉を下さい」とスタッフに声をかけていたので。
それが、きちんとした量と、独立した料理としてやって来たので、少し驚いてしまった。既に煮干しのラーメンでお腹いっぱいだったので、こんな油っぽいものを食べても平気かと心配にもなる。

でも大丈夫。美味しく最後まで食べることができた。
塩と油と炭水化物に、干しエビやカリカリした香ばしい何かが混ざっているのだ。不味いわけがない。
これ、パスタで作ったら美味しいかもしれない。細目のパスタを茹でて、干しエビか桜エビを炒めた油と塩と、青ネギか紫蘇か何かの細切りとぐるぐる混ぜてできあがり。簡単で美味しそうではないか。

 

 

とにかくお腹いっぱいで満足して、さらに焼津市の探検を進める。
お気に入りの「あおば」で鯛焼きを購入し、混雑しているユニクロを覗き(何も買わなかった。ただ疲れた)それから書店に寄りつつ帰宅。

 

 

今はなんとなく頭が痛い。
風邪の予兆なのか、肩こり対策に買った「コリホグス」が身体に合わなかったのか。2錠は多過ぎか。肩こりは25分くらいは楽になったのだが。
とにかく頭がぼうっとするし、弱めの吐き気もある。

 

【指定第2類医薬品】コリホグス 16錠

【指定第2類医薬品】コリホグス 16錠

 

 

というわけで、お風呂に入ったら早々に寝ます。お風呂で寝る、という意味ではない点は留意してほしい。お風呂に入って、出て、パジャマを着用して、髪の毛を乾かして、歯も磨いて、ベッドで読書をしながら夢の世界に旅立つ、という意味です。
そのために今からお風呂をセットしてこようと思う。もちろんこれは風呂場とその周辺設備を自宅敷地に設置する、という意味ではない。栓をしてからスタートボタンを押せばいい。栓を忘れたままお湯の供給をすると「お風呂の栓が外れているかもしれません」と注意喚起してくれる優しいマシーンが家に組み込まれているのだ。「風呂の栓を忘れてるよね!」と問い詰めないあたり、とても優しい給湯器である。設計者の優しさが感じられる。

このようになんとなく文章もぐりぐりとまとまらない。
まずは風呂。そして寝る。年賀状は明日。シンプルで、そこそこ順調だった土曜日。
しいて言えば、天皇陛下は生まれる日を1日早めて欲しかったと思う。そうすれば今年は連休になったのに。

 

 

平成おもいでカタログ (エイムック 3910)

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お題「今日の出来事」

お題「ひとりの時間の過ごし方」

 

冬至すなわちシャンメリーの抜栓日

 

 

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/74/White_Chanmery.jpg

冬至なので、今年最初のシャンメリーを抜栓した。
もちろんシャンメリーは秋の終わりから年始にかけて飲まれるのが一般的で、愛好家のほとんども店に並び始めた頃には飲んでいるのだが、冬至に味わうものを「今年のシャンメリー」とするのが“正式”とされている。清潔で乾燥したシャンメリーグラスを銘柄の数だけ用意し、メーカー推奨温度に注意深く冷やしたボトルをゆっくり開ける。心地よい緊張を維持しながら、酸味料と糖液と香料の混合液を楽しむ夜こそは、1年に1回だけの魔法の時間。

 

 

政府や新聞は好景気と言っているし、都会の不動産などはバブル的な様相を呈している。よく言われるようにシャンメリーの出来と好景気がリンクしているのならば*1、きっと今年は美味しいのだろう。期待して数本を空けてみたのだが、生活の実感としての景気と同じく、シャンメリーもまた、なんとも判断しかねる仕上がり具合だった。
不味くはないし、十分に楽しめる味だとは思う。ただ、ひとくち含んだ直後に、思わずメーカーの窓口にお礼の電話をしたくなるような、脳髄まで酔わせるような“奇跡の1本”は、いくら飲み続けても、おそらく今年は出会えないだろう。それくらいは、毎年きちんと飲んでいればわかるようになる。

そんな中でも、今年は“白”の出来が良いように思える。
何しろ“白”だから、深みや複雑さを楽しむものではないのが常識だ。しかし今年は“赤”よりも“ロゼ”よりも、“白”が楽しい。しかも、メーカーを問わずに、だ。

よく知られているように、シャンメリーは大会社が作ることができない。「中小企業の事業活動の機会の確保のための大企業者の事業活動の調整に関する法律」に則り、各地の小さな飲料メーカーだけがそれぞれの製品を仕込んでいる。「全国シャンメリー協同組合(かつての全国ソフトシャンパン協同組合)」は存在するが、組合が味を調整している訳ではないのだ。
だのになぜ、こうして「今年の味」が決まるのだろうか。
これこそがシャンメリーのラスト・ミステリーであり、そして数万人のマニアを虜にしたファースト・マジックといえる。「その年の空気がシャンメリーの泡となる」という師匠の言葉が今になって腑に落ちる。

 

ともかく“白”である。

ここ数年、高いスコアを叩きだしているOEM界の雄、「トップバリュシャンメリー極低糖 白」は、今年もトップクラスの美味しさだった。味の分析については何度か飲まないと断言できないのだが、味のレーダー・チャートは大きく歪みのない多角形を描くだろう。トップかつバリューを自称するのは伊達ではない。

 

 

同点首位は老舗の「トンボ飲料」か。
定番中の定番、「クリスマスシャンメリー シルバー(マスカット味)」の変化球には思わず唸ってしまう。安定感ではなく、常に変化と進歩を選ぶところが、“ザ・キング”たる所以だろう。嫌味のないムスク香と、しっかりとした甘さ。なのにきちんとシャンメリーとして成立している。

 

 

 

 

それを言うと、地元静岡県の「木村飲料」が送り出した「プレミアムホワイト」は、やや凡庸と言わざるを得ない。
奇抜なラムネで名を馳せた勢いは、残念ながらシャンメリーには込められていないようだ。高級路線だからこそ、メッキじみた輝きがつまらなく映ってしまう。

 

 

しかし同じ木村飲料でも「シャンメリー EXホワイト」は悪くない。小ぶりなシャンメリー・グラスで3杯ほど飲んだあたりから、ふわっとした糖の風味が酸を押さえて快さに変わる。飲み慣れた人ならば、あえてこれだけを楽しむ選択もあるだろう。

 

 

 

それ以外では、ハタ鉱泉の“赤”と“ロゼ”が素敵だった。ちょっと野蛮かな、と思う味付けが、逆に気を惹く。魔性の味、と言ったら大袈裟だろうか。
ただし今日は上記の如く大量に飲んでいるので、正直なところその強引さを高評価に繋げられない。
日を置いて、ゆっくり向き合いたい。

 

 

ちょうど干支が一回りする。
あの12年前の「奇跡の年」を知っている身としては、どこか寂しい抜栓日ではある。古参マニアは「奇跡なんて一生に1回あればそれで成立する」と言う。自分はまだ、そこまで達観できない。
今年の“白”は確かに良かった。だが、それはさらに上を感じさせる良さだった。

ならば飲み続けよう。
飲んで飲んで味わって、さらに飲んで、深く潜ったその先に、自分だけの奇跡を見つける、それこそがシャンメリーに魂を引かれた人間の義務なのだから。
大丈夫、クリスマスまではあと数日ある。体調も万全。今年の恵みを存分に味わいたい。

 

もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)

もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)

 

 お題「今日の出来事」

お題「ちょっとした贅沢」

*1:確かに子供の頃に飲んだシャンメリーは最高に美味しかった。バブルが弾けた直後ではあったが、その浮かれた空気は何年も良い影響を与えていたのだと言い伝えられている。

ひとりぶんの軽微なご馳走:クリスマスバターチキン簡易版

無印良品Twitterで知った「カレー味のローストチキン」を参考に、その手間を1/10程度にした鶏肉料理を作り、夕食とした。
本家本元のレシピでは、無印のレトルトカレーの定番である「バターチキン」を生の鶏肉に塗り下味として、その後はオーブンで野菜とともに焼くことになっている。
しかしひとりぶんの夕食でオーブンの予熱からするのは面倒で、赤玉葱もズッキーニも無いので、思い切って加熱済みの鶏を使う。

つまり、近所の鶏肉専門店で購入したローストチキン(骨付きのもも肉)に、バターチキン(きちんと無印良品製)を塗りたくり、30分くらい放置してから、フライパンで加熱した。
薄切りにしたサツマイモとジャガイモと人参、白いシメジ、それにプチトマトも放り込み、蓋をして弱火で火を通す。

上手い具合に、焦げずに完成した。途中で余ったバターチキンカレーを追加しながら、だいたい20分は加熱したと思う。他の料理をしながらだと、手間がまるでかからない。

ちなみにローストチキンは、塩味のものを使った。一般的な鶏肉専門店(商店街にあるような個人のお店)では、醤油色のものが当たり前だと思う。僕がよく行くお店は、塩と植物油で仕上げたものを扱っていて、こういうアレンジには使いやすい。

ちなみに写真は無い。
ご飯を添えるとカレーライスになってしまいそうで、今日は主食は抜き。添え物の芋類が多いからお腹はいっぱいになる。
味については、なにしろ元が美味しいものばかりだから、間違い無い。思いがけない素敵なサムシングが生じた訳ではないけれど、仕事の後のひとりごはんとしては、なんだか浮かれ気味な美味しさがある。ご馳走、と言っても過言では無いだろう。

 

 

付け合わせというかサラダ担当として、白菜とリンゴのマリネも用意した。これはこの本を参考に。最近この白菜マリネが美味しくて、頻繁に作っている。

Cool Veg 農家が提案する これからの野菜レシピ

Cool Veg 農家が提案する これからの野菜レシピ

 

 

 

ソース部分がずいぶん余ってしまった。
というわけで、これは明日の朝食とする。辛味が足りないから、今から唐辛子を足します。

 

 

 

シェアウッド カレーソース バターチキン 400g

シェアウッド カレーソース バターチキン 400g

 

 

住所録は標準化できるのではないか。

仕事で顧客リスト的なものを入力する作業をした。
Excelにある氏名や住所や電話番号や所属会社といった項目を、とあるWebサービスに登録する。
これが一括入力ではなくて、1人ずつぽちぽちと入力欄を埋めていく仕様なのだからたまらない。
Excelのデータも、電話とファクシミリの欄がひとつのセルで、それぞれの番号が改行で(つまり上段は固定電話、下段はFAXとなっている。改行の入力ではなくてスペースキーの連打で「見た目は改行」の時もある)分けられている。

「市区町村」の欄にどこまで書いていいのかも悩むこともある。
今回関わったWebサービスは、郵便番号の入力で住所検索をしてくれる仕組みだったが、そうなると「東京都千代田区永田町」までが「市区町村」に入ってしまう。今回の用途ではおそらくそれでも問題無い。しかし別の活用をする際に、これでは困る。

 

データベース夜明け前

データベース夜明け前

 

 

こういう「面倒なExcelデータ」には、社会人になってから何度も遭遇してきた。

いちばん酷かったものは、1行というか、1つのセルにずらっと「氏名住所電話番号年齢性別備考」が書かれたもの。確か700人分ほどのデータだった。
名前と住所、住所と電話番号、といった項目間には複数のスペースが挿入され、全体としてはそれぞれの内容の頭が(ほとんど)揃っている。まさに印刷のためのデータ。

VBAや関数で頑張ろうかと考えたが、それも馬鹿馬鹿しい。結局、専門の「文字起こし請負会社」に印刷した紙の束を送って、データ化してもらったのだった。
当時は機械読み取りの精度も低く、人力作業は高かった。東京の業者さんだったが「ぜんぶ MS Gothicだから、楽な仕事です」と言っていた。変な表をきちんと“使える”データに変換する仕事は、かなり多いらしい。

 

 

そんな無茶苦茶が今の時代も発生するのだから、Excelは恐ろしい。
そろそろデジタルデータについて“活用を念頭に置いたフォーマット”は「学校で教えること」にしても良いと思う。

この種の一般的な住所録的なものは、ISOやJISで決めてほしいのだ、本当は。とにかく項目は分けてほしい。名字と名前をひとつにまとめるのは容易いが、その逆は面倒極まりない。

 確かどこかの標準化団体が「Jアドレス」とかいう名前で標準フォーマットを提唱していたが、名前からして不安を感じる。10年近く前に聞いたが、どうなってしまったのだろうか。
パソコンやスマホのアドレス帳は、ほとんど同じフォーマットなのだから、できないことは無いと思う。

螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)

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面倒といえば、今日の仕事は人数にして250人分程度。これくらいだと、ああ面倒だ無駄だ徒労だ、と思いながらも単純作業を繰り返してしまう(繰り返せてしまう)ので、

 

パン屋を襲う

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100%の女の子 / パン屋襲撃 [DVD]

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厄介で面倒。もう少し多かったら、入力先Webサービスの管理者に連絡して、インポート可能にしてもらうか、CSVデータを送付して直接データベースに放り込んでもらうのだが。

そんな厄介なお仕事を終えて、定時に帰宅。
今はのんびり。そういえば、自宅でも住所録データに関わらなければならないのだった*1

 

 

まるで関係無いのだが、「楽天ブックス」で、発売日前に予約した本がまだ出荷されていない。↓
配達が遅れるのは仕方がないが、出荷作業がここまで遅れるのは最近のe-コマースでは珍しいと思う。
人生初の「楽天ブックス」は、なんとなく安かろう悪かろうの印象があちこちから漂う。

アリスマ王の愛した魔物 (ハヤカワ文庫JA)

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*1:友人のお店の年賀状を請け負っているのです。

年末年始のお休みを決定した。

新しい勤め先は、あらゆるものが足りていない。
1年と少し前に設立されて、この半年で数人の実行部隊が動くようになって、ようやく今になって“足場固め”をする段階。
ベンチャー企業ではないけれど、かなりベンチャー気質の人達が集まって作った会社なのだ。

だから僕も、今日はAdobe Illustratorを使ってパンフレットを作り、昨日は「会社の規定」の下書きをして、先週は仕事に必要なデジタル環境を整えていた。こんなにも整っていなくとも会社が成立するのか、と驚く毎日である。出張から帰った翌日に「出張旅費規程」を自分で決めるなんて経験は、なかなかできるものではない。*1

僕は前職までに新工場の新規立ち上げも経験したし、チームリーダー的なことも任されていた。僕を採用した理由も、そういう経験を買ってのことだと聞いた。しかしこう言ってはアレですが、どこかの総務部から経験者を引き抜いたほうが手っ取り早いのではないかと考える。
総務のベテランが適切な指示をしてくれれば、僕はそれなりに有能に働けると思う。
今まで大きな会社で働いてきたので、ルールからツールまで、あらゆる業務の仕組みは、仕組みを作る専門の部署が用意するのが当たり前だった。会社の新部門、新工程を(経験豊富な選抜メンバーで)作り上げるのと、会社の総務・後方支援部門をまるごと用意するのとはまるで違う。

先週のように、必要になったからといって「よし、それじゃあ今から急いでファイル共有の小規模サーバーを立ち上げよう。まずはAmazonを検索だ!」というのは、なかなか疲れる。なんで僕が「ネットワーク管理者」権限なんてものを持たなければならないのだ。

 

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とはいえ、自分で何もかもを決めることができるというのは、良い面もある。
例えば年末年始の休暇。
これを好きに決めていい。
だから、12月28日から1月8日まで、えいやっと連休にした。自分達が間借りしている関連会社の人達は4日か5日が仕事始めだという。
どうせ偉い人達は三が日が過ぎたら挨拶やパーティがあるのだ。
我々は休む。どうしても必要ならば連絡の取れる人間が、ちょっと出勤して対応する、そういうかたちにした。夏休みの飼育当番よりも雑なかたち。

そして僕は、可能ならば旅行に行く。
しばらく長い旅行もできなくなるだろう。上手くいけば海外旅行が予約できるかもしれない。

そんなわけで今から旅行予約サイトを巡回してくる。
台湾に行きたい。国内ならば沖縄か九州もいい。
激務というわけではないけれど、ぱあっと遊びたい気分ではある。

 

はじめまして 電鍋レシピ 台湾からきた万能電気釜でつくる おいしい料理と旅の話。

はじめまして 電鍋レシピ 台湾からきた万能電気釜でつくる おいしい料理と旅の話。

 
台湾で日帰り旅 鉄道に乗って人気の街へ (JTBのムック)

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*1:財務・総務を出資元の会社に丸投げしているからこその出鱈目さだと推測する。レシートさえ送付すれば、きちんと帳簿に載せてくれるし、建て替え払い分は振り込んでくれる。

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