新しい勤め先は、あらゆるものが足りていない。
1年と少し前に設立されて、この半年で数人の実行部隊が動くようになって、ようやく今になって“足場固め”をする段階。
ベンチャー企業ではないけれど、かなりベンチャー気質の人達が集まって作った会社なのだ。
だから僕も、今日はAdobe Illustratorを使ってパンフレットを作り、昨日は「会社の規定」の下書きをして、先週は仕事に必要なデジタル環境を整えていた。こんなにも整っていなくとも会社が成立するのか、と驚く毎日である。出張から帰った翌日に「出張旅費規程」を自分で決めるなんて経験は、なかなかできるものではない。*1
僕は前職までに新工場の新規立ち上げも経験したし、チームリーダー的なことも任されていた。僕を採用した理由も、そういう経験を買ってのことだと聞いた。しかしこう言ってはアレですが、どこかの総務部から経験者を引き抜いたほうが手っ取り早いのではないかと考える。
総務のベテランが適切な指示をしてくれれば、僕はそれなりに有能に働けると思う。
今まで大きな会社で働いてきたので、ルールからツールまで、あらゆる業務の仕組みは、仕組みを作る専門の部署が用意するのが当たり前だった。会社の新部門、新工程を(経験豊富な選抜メンバーで)作り上げるのと、会社の総務・後方支援部門をまるごと用意するのとはまるで違う。
先週のように、必要になったからといって「よし、それじゃあ今から急いでファイル共有の小規模サーバーを立ち上げよう。まずはAmazonを検索だ!」というのは、なかなか疲れる。なんで僕が「ネットワーク管理者」権限なんてものを持たなければならないのだ。
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とはいえ、自分で何もかもを決めることができるというのは、良い面もある。
例えば年末年始の休暇。
これを好きに決めていい。
だから、12月28日から1月8日まで、えいやっと連休にした。自分達が間借りしている関連会社の人達は4日か5日が仕事始めだという。
どうせ偉い人達は三が日が過ぎたら挨拶やパーティがあるのだ。
我々は休む。どうしても必要ならば連絡の取れる人間が、ちょっと出勤して対応する、そういうかたちにした。夏休みの飼育当番よりも雑なかたち。
そして僕は、可能ならば旅行に行く。
しばらく長い旅行もできなくなるだろう。上手くいけば海外旅行が予約できるかもしれない。
そんなわけで今から旅行予約サイトを巡回してくる。
台湾に行きたい。国内ならば沖縄か九州もいい。
激務というわけではないけれど、ぱあっと遊びたい気分ではある。
はじめまして 電鍋レシピ 台湾からきた万能電気釜でつくる おいしい料理と旅の話。
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*1:財務・総務を出資元の会社に丸投げしているからこその出鱈目さだと推測する。レシートさえ送付すれば、きちんと帳簿に載せてくれるし、建て替え払い分は振り込んでくれる。