一昨日の「iZoo」と「下田海中水族館」と。

一昨日の日帰り旅行について書く。

遠くに住む友人に水族館好きがいる。
水族館巡りを旅の主目的に据えるくらいの男だ。彼の影響というわけではないが、僕も元々、水族館や動物園は好きで、だから旅先に水族館があれば基本的に立ち寄ることにしている。たまに水族館目当ての旅もするけれど、彼よりは美術館と博物館の割合が高いだけで、行けばばっちり楽しんでしまう。

 

しずおか 大人もはまる動物園・水族館ガイドブック

ところで半年ほど前に、本の整理をしていて、この本を見つけた。
かなり前に買って、数回読んで、忘れていたもの。もう1回読み直した後、その友人に送って(贈って)しまった。

そして先月だっただろうか、よく行くお店の本棚でまた再会した。ちょうど旅行を計画していた時期でもあり、こういう本はやはり手元に置いておきたい、ということで再度購入。そんなに高い本ではないし、買えばそれが出かけるきっかけになる。

 

 

そのガイドブックに影響されて、一昨日は日帰りで伊豆半島にまで足を伸ばした。

伊豆半島のあの辺り、子供の頃から何度も訪れている。そして、動物園や水族館に関しては、実に観光的というのか、あまり良い思い出が無かったのだった。
動物は元気がなく、安っぽいお土産屋とテーマソング、雑な展示、家族旅行で訪れても、大人は苦笑し子供はなんだか不穏なものを感じてしまう。普通に磯や砂浜で遊ぶほうが何倍も楽しかった。

 

大学生の時も、よく伊豆には行った。
当時もこういう観光施設には立ち寄ったものだが、やはり心から楽しめない場所という印象しかない。

今よりも、観光用の施設と公営の(真面目な)施設との違いが大きく、僕は後者のほうが好きだったのだ。それに、当時は観光地としての衰退が進行中で、旭山動物園的な再構築なんて機運はまるで無かったと記憶している。

 

 

 

 

でも最近はそうでもない、と人から聞いた。
前述の本でも、なんだかとても楽しそう。そういえばこの前行った蒲郡の「竹島水族館」も、なかなか良かった。

いきなり結論を書くと、行って良かった。

 

iZoo

 

 

 

「iZoo」は、子供の頃に訪れて(当時はアンディランドという名前)、垢抜けなくて亀が可哀想な感じで、それ以来疎遠にしていた。亀と並べて鶴を飼育したり、レストランではスッポンの健康食品も売っていたりと、それはそれは残念な感じだった。


それが今のiZooは、まるで違うのだった。
トカゲやワニは元気いっぱい。触れる展示もやたらと多い。
通路には湿ったウッドチップ腐葉土が敷き詰められていて、それだけで展示との一体感があるし、歩いていくとリクガメが通路を歩いていたりもする。


午前中の早い時刻に到着したせいか、トカゲの類は日光浴の真っ最中、そして餌やりが始まった時間で、みんな元気いっぱい。図鑑でしか見たことのない異形の爬虫類を延々と楽しめる。

ゾウガメのコーナーは、昔の面影が残っていた(隣で鶴も飼っている)。でも、開放感があって、きちんと繁殖や種の保護についての展示もあって、良い感じ。


ランチにワニのフライを食べて、十分に堪能した数時間だった。

 

下田海中水族館

 

 

下田海中水族館も素晴らしかった。
下田の街から突き出た入り江部分を仕切ってイルカを飼っていて、ショーも行う。他にも海獣(アザラシやアシカ)もいるし、ペンギンもたくさん。
そして水族館部分は、「海中」ということで本当に海に沈んでいる。
自航しないだけで作りとしては船である「アクアドームペリー号」が係留されていて、中は円筒形の大水槽がある。この水槽、有名な水族館に比べると規模は見劣りするが、生き物の数は多く、しかもびっくりするくらいに活発。

イルカはショーをしていない時は、湾内をのんびり泳いでいる。
生け簀や水槽ではなくて、海を泳ぐイルカを遠くから見るというのも良いものだ。

 


ペンギンを見てイルカを見て水槽の前でのんびりして、またイルカを眺めて、という感じでのんびり楽しむことができた。
時間の都合で夕刻前には帰らなければならなかったが、時間があればもっと長居したい場所。


ちなみに当日は空いていたからか、駐車場に車を停めて、折りたたみ自転車で周囲を散策して良いかと聞いてみたところ、快く許可してくれた。いいところ、だった。

 

 

爬虫類専門の「iZoo」と、水族館の「下田海中」、本当に楽しかった。今日も子供を持つ知人に勧めてきたところ。余裕があれば泊まりがおすすめ。でも、日帰りでもきちんと計画すれば大丈夫だと思う。

 

 

迷宮歴史倶楽部 戦時下日本の事物画報

迷宮歴史倶楽部 戦時下日本の事物画報

 

 

 

不安定とあんパンとアップデート

先ほどから長い日記が書けない状況になっている。
ブラウザかHatena Blogそのものか、悪いのがどこかわからないし、今は原因の切り出しをする暇もない。長文ならば、コピー・アンド・ペーストでも駄目。不思議!
とにかくそういう状況なので、急いで書いて、それで今日の日記はおしまい。
昨日載せると書いた水族館については後日がんばる。

不安定といえば、プリンターも駄目な感じ。ひたすら「ノズルクリーニング→チェック」を繰り返し、ようやく良くなってきたかと思うと、インクを交換せよとメッセージが表示される。いい商売ですね、と嫌味のひとつもプリンターに言いたい気分だが、日本語を解さないので無駄なことはしない。

つまり、げっそり疲れてしまったのだ。

おやつはこれ。
昨日、下田で購入したあんぱん。白餡にラムレーズンが混ぜてある。ふかふかで軽くて、これはこれで良いのではないか。

 

外から見た静岡 (ワニブックスPLUS新書)

外から見た静岡 (ワニブックスPLUS新書)

 

今からiMacのアップデートを開始する。
今度のは「High Sierra」。自動では薦められず、検索したら出てきた。急ぐ必要は無い気もする。でもやる。アップデートは娯楽なので。

macOS High Sierra

macOS High Sierra

  • Apple
  • ユーティリティ
  • 無料

 

 

下田に行って、帰ってきました。

伊豆半島の東側、河津町の「iZoo」と、下田市の市街地、それから「下田海中水族館」に行ってきた。
はっきり言って、静岡県の中部からでは、少し遠い。昔に比べると道路が良くなったので伊豆半島も近くはなったものの、それでも天城を超えるとなると、時間がかかる。日帰りはちょっと面倒な距離と時間になる。

 

今日は大好きなケーキカフェの「irodori」にも寄ってみた。が、しかし、残念ながら、臨時休業だった。
いちおうWebサイトはチェックしていたのだけれど、もしかしたらInstagramか何かで周知していたのかもしれない。最近はそういうお店が多い(FacebookInstagramにだけ連絡や通知をするのならば、ブログや「News」欄にその旨とリンクを記してくれると有難いのだが)。

と思ったら、いまWebサイトを見たところ、今日付で今日のお休みが書かれていた。
そういう日もある。残念無念。

 

あの頃映画 「つぐみ」 [DVD]

下田の街は、子供の頃に何度か逗留した記憶がある。
自分の印象はほぼ「TUGUMI」に書き換えられている気がする。よしもとばななの小説。
しかし実は(先週、久しぶりに読み返してみて気付いたのだけれど)あの小説の舞台は土肥温泉郷だった。言われてみれば、下田はちょっと違う。どうして、どこで間違えたのか。

 

TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)

TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)

 
つぐみ [DVD]

つぐみ [DVD]

 

 

 

 

 

勝手な思い違いは別として、下田の街、なかなか良かった。
いつものように折りたたみ自転車での散策をした。市街地というのか中心街というのか、駅とその周辺の観光エリアだけならば、あっという間に巡れてしまう。適当に走っているだけで、頭の中にマップが生成される、そんなコンパクトな街だ。
古い観光地らしい建物が目立つ。
それから、どういうわけか中華料理店が多い感じ。和菓子屋とスナックも目に付く。若い人向けのジャズバーみたいなお店はハンバーガーハウスもあったけれども、あんまり垢抜けた感じはしない。お洒落な部分を楽しむ街ではない感じがする。
古い観光の街らしく、喫茶店も老舗っぽいところがいくつか。
東京にいくつかある「邪宗門」があったので、入ってみた。

邪宗門、という喫茶店、別にチェーン店というわけではないと思う。スタイルを真似した暖簾分け、ではないだろうか。
暗くて落ち着いていて、アンティーク趣味で、床に段差がある、くらいの共通点は見出せる。灰皿もたいてい同じデザイン。
この下田のお店は、1966年創業らしい。

マイルド・ブレンドコーヒー、そしてフルーツゼリーを注文。
コーヒーはしっかり苦いが飲みやすい。大人の味だった。
フルーツゼリーは、緑色のメロンゼリーにバニラアイスと生クリームという組み合わせ。メロン風味は薄く、あっさりした甘みのゼリーで、妙に美味しい。
店内は暗く、ボックス席ごとにしっかり区切られていて、とても落ち着く。ノートパソコンを持ち込む気にはなれないが、読書なら集中できそう。お客さんは何人もいたが、とても静かに過ごしていて、ここだけ都会のようだった。

 

 

 

 

「iZoo」と「下田海中水族館」については、明日に書こうと思う。
一言でいうと「堪能した」です。良かった。

 

 この「動物園・水族館ガイドブック」と、暮しの手帖社の「徒歩旅行」そして「静岡百景」が今回の旅のきっかけ。3冊がきっかけ、というのも変だが、でもそうなのだから仕方がない。
徒歩旅行は、今は新刊で手に入らない。良い本です。

暮しの手帖別冊 徒歩旅行

暮しの手帖別冊 徒歩旅行

 

 

ポケットに静岡百景

ポケットに静岡百景

 
静岡百景

静岡百景

 

 

 

遠方の友、天丼、中国人観光客。

予定していた伊豆半島への日帰り旅は明日に延期。
家で書類仕事などを片付けていたら、大昔の友人から連絡があった。

いま旅行で静岡市に来ている、という。
一緒に昼ご飯を食べることになった。

大学時代に知り合って、数年に1回会っている、それくらいの友人。疎遠でもなく、かといって親友というほどの付き合いもない。かなりがちがちの鉄道マニアで、今回は静岡鉄道を「乗り倒しに来た」と言っていた。住んでいる県も性別も趣味も境遇も違うのに、でも会える機会は逃さない、だからいちおう友人なのだ。あっさりめの腐れ縁というのか。

鉄道趣味の人だから、食事だって時間制限がある。上手い具合に「行ってみたかった」という「清水河岸の市」が清水駅の近くにあるので、そこで食事となった。

 

ここは何度も来ている。
いつも「みやもと」という店で、天丼を食べている気がする。天丼か、イルカの煮物か、ちょっと変わった魚の刺身しか食べたことがない。

https://www.instagram.com/p/BZc9ebEnp1W/

今日も「みやもと」で、天丼を食べた。
穴子、鱚、葉生姜、海老、茄子、蓮根という組み合わせ。
葉生姜の天ぷらは珍しいのではないか。これがいちばん気に入った。
穴子は嬉しいが、油と脂がちょっと苦しい。
蓮根は分厚い。自宅できんぴらにしたら、2日分くらいを賄える量だった。
ごはんは少なめにしてもらったのに、満腹すぎて苦しい。前は平気だったのに。


友人はかき揚げ丼を食べて、追加でお刺身も注文していた。

 

みやもと | 清水魚市場 河岸の市

 

この観光施設、今日は中国人観光客でいっぱいだった。
わーっとやってきて、去る時もあっという間。近くの桟橋に巨大なクルーズ船が停泊していて、昼の数時間だけこうして観光していくそうだ。
日程の真ん中で、しかも船旅だから鮮魚などは買えない。食事は船内に用意されているから、わざわざ外でお金を使うこともない。TV番組に出てくるような日本の市場っぽい雰囲気(魚が並んでいて、試食ができる)を楽しむだけ。つまり、写真を撮って、買い物をほとんどしない。

お店の人達は、そう説明してくれた。月曜日の恒例行事だそうだ。
でも、嫌がってはいない。それでも賑やかしになればいいじゃないか、どうせ平日は暇だ、くらいの感覚。どちらかといえば、僕達お客さんへの話題提供のために細かく話してくれているだけだ。

でもお客さんの側、特に年配の人達はそうは捉えない。
そういう連中は入場禁止にしたらいいのに、中国人からは入場料を取ればいいのに、なんて事を言う人すらいる。そこまで言わないけれど、「嫌だねえ」くらいの顔は当たり前にする。

不思議なことだと思う。
この中国人の‘襲来’で、誰も損をしていないのに。
土日の混雑に比べれば本当に一瞬で、なにしろ買い物をしないから邪魔にもならない。ただ、聞き慣れない言葉が飛び交い、表情や所作に違和感があるだけ。
なによりお店の人が「でも、来て楽しんでくれているから」って言っている。
こういう「雰囲気」がいずれ歴史を紡ぐのかな、などと考えてしまった。過渡期であるのは確かだが、それにしても「外から客を招く」とはどういうことか、考えて欲しいものだ。

 

中国人観光客が飛んでくる! (マイコミ新書)

中国人観光客が飛んでくる! (マイコミ新書)

 

 

 

友人とは予定時刻に、駅でお別れ。
帰りも静鉄電車で静岡まで帰るとのこと。JRなら4駅、10分と少しくらいか。静鉄だと14駅だったか。たぶん20分以上かかる。完全に道楽である。「乗り倒す」と言うのだから、もっと(常人の想像を超えた)利用方法だと推測する。無事に千葉まで帰れたのだろうか。
とにかく鉄道マニアというのは、度し難いところがある。乗り換え案内アプリではなくて、電子書籍版の時刻表みたいなものを使っていたのも、よくわからない。

 

 

 

https://www.instagram.com/p/BZc9I1ZnrG8/

僕はせっかくだからと、清水駅周辺を散歩。
トトロがいました。前にも後ろにも顔があるから隙がない。森で最強の生物である。

 

となりのトトロ シングルソファー

となりのトトロ シングルソファー

 
スタジオジブリ作品 となりのトトロ マトリョーシカ

スタジオジブリ作品 となりのトトロ マトリョーシカ

 

 後で(LINEで)指摘されて気付いたが、今日は甘いものを食べていない。自分としては珍しい。特に友人と会えば何かしら甘いものとお茶が当たり前なのだが。
なにしろ天丼でお腹いっぱいだった。電車の時刻も迫っていたし。

豆とかぼちゃと栗とメレンゲ

ALLEE RESTAURANT

https://www.instagram.com/p/BZaPWRqHShr/

ランチタイムに「豆とかぼちゃのカレー」を食べた。
トマトとスパイスの美味しいカレー。かぼちゃの甘みが良い感じ。具材だけなら自宅でも作れそうなのに、味は真似できる気がしない。そういうものこそ、外食では食べるべきなのだ。
というわけで、なんだか嬉しくなる美味しいカレーでした。

 

 

笠井珈琲店

https://www.instagram.com/p/BZaunnzHTdQ/

秋だけのメニュー、「モンブラン」を食べてきた。
少し前に、店主さんが栗を仕入れた時の話をしてくれて(袋井市に良質の栗園があるが、今年は特に品切れが早いとのこと)、だったらそろそろかな、とお店に行ってみたら、ショーケースに並んでいた。

大きな焼きメレンゲに、生クリームと栗のクリームをたっぷり。シンプルかつ満足感の高い素敵なモンブラン
メレンゲは焼いたそのままを使う。チョコレートなどでコーティングしていないから、たぶんその日に必要なぶんだけクリームを絞るのだと思う。ちょうどメレンゲの仕込みをしているところだった。

飲み物は、「ブレンドコーヒー(ミルク無し)+1/2アイスコーヒー」を注文。
ミルク無しと宣言するとコーヒーのカップが少し大きくなる、というシステムなのだが、カウンターに座っていると、気まぐれに注ぎ足してくれる。つまり飲む量だけに着目すると、ミルク入りの注文でも別にかまわないのではないだろうか。僕はこの店のコーヒーはブラックが美味しいと思っているから、ミルク無しが基本。
アイスコーヒーは問答無用で甘くて濃いクリームが浮かんでいるが、これはスイーツ担当というかホットコーヒーのアテみたいなものだから、甘くて正解。

 

https://www.instagram.com/p/BZaeCfYHNUN/

なんとなく革の端切れを買ったり、本を買ったり手芸の道具を買って、少し写真を撮って、久しぶりに自転車で走り回って、髪を切って、そして今に至る。

明日は伊豆半島を旅します。水族館に行くのだ。たぶん、天気次第だが。

 

ポケットに静岡百景

ポケットに静岡百景

 
静岡百景

静岡百景

 

 

 

 

油といえば秋分の日

レザークラフトを始めてから、お店で購入した鞄の出番が減った。
単純に「数が増えたからそれぞれの頻度が下がる」という事もあるだろうが、やはり自作のものを使いたくなる。

僕の場合、自分用の鞄は試作品である。使って試して不具合を発見したいし、持ち歩いて改良点を見つけたいとも思う。実際、使ってみて初めてわかる事も多く、量産品(といっても友人知人に頼まれたものだが)へのフィードバックも多々ある。
何より、自分が使いたいような形や機能を盛り込んだのだから、使い勝手に関しては自作が優れている。

 

今日は午前中に墓参などの用事を済ませ、午後はぽっかり暇になってしまった。


なんとなく部屋の片付けをして、その流れで、それら“お店で購入した鞄”の手入れを集中して行った。

集中とはいうものの、使用頻度の低い革製品というのは、それほどやることはない。
薄くオイルを塗って、その時に見つけたほつれなどを縫い直す程度。
ずっと前から使っている箱形の鞄に関しては、油を多めに刷り込んで、風合いを変えてみた。今まで丁寧に使ってきたが、色形サイズ使途その他で“かぶる”ものがあって、そういう時はアレンジに限る、と試してみたのだ。

 

四角いほうがそれ。今は妙なムラが生じているが、これは油が乾けば消失する。全体にくすんだ色合いと、ツヤ消しになるはずだ。

大きなほうは、大昔に購入したもの。たまたま行ったデパートの、確か「genten」という店で一目惚れしたもの。気に入ったけれど買うまでずいぶん悩んだ記憶がある。


手が届かない価格ではなかったものの服飾雑貨にそれほどお金をかけていなかった自分にとっては、思い切った買い物だった。
まだmixiが承認制だった時代(!)に買って、今までコンスタントに使い続けて、しかも風合いがどんどん良くなっていくのだから、これは良い買い物だったといえる。
こちらは薄くメンテナンス用のオイルを塗っただけ。

 

 

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そして今日は、ハンガーにも油を塗った。
こちらはもちろんレザー用のオイルではなくて、いわゆる乾質油。具体的には、台所にあったエゴマ油を塗った。

古い物は、祖母の代から使い続けている。たぶん紳士服を仕立てた時に付いてきたもので、まだ静岡市清水区清水市だった時代、というより市町村合併より遙か昔の品。なんと市内局番が一桁である。

こういう古いハンガーもあるが、それ以外にも雑貨店やフリーマーケットやクラフト市で購入したものも多い。
ニスが塗ってあるものは無理だが、白木のままのものは、油を塗るとなんとなく感じが良い。
エゴマ油や亜麻仁油クルミ油は塗ってしばらくすると乾く。
水分が抜けるわけではなくて、変質して薄い皮膜となるのをそう呼ぶのだが、これがいわゆる「オイル仕上げ」。
白木そのままよりも多少は汚れに強くなるし、木によっては落ち着いた雰囲気になって好ましい。
こういう作業はちまちまやるのも悪くないが、まとめて行うと楽なのだ。

 

 

エゴマ油ならば、一晩待てば使えるようになるだろう。
完全に自己満足。なにしろハンガーの見栄えが多少変わっても、家族だって気付かない(良くなったわけではない、ただ変わっただけなのだ)。しかし趣味というのはこれで良いのだ。良いと思わないと「やってられない」という事情もある。なにしろ「延々と油を塗っていました」では、休日としてあまりに寂しいではないか。

 

今、部屋がうっすらと油くさい。
革に塗ったニートフット・オイル、そしてハンガーに塗ったエゴマ油。害が無いはずだから、もうこのまま寝てしまう。

 

 

 

レモンケーキとパウンドケーキと切手と鈴虫

おやつを食べに清水区の「Pappus」へ。
ちょっと遅い時刻だったからか、ケーキは品切れ。焼き菓子2種とカフェオレを楽しんできた。

https://www.instagram.com/p/BZVg2HdncC_/

あくまで日常、でもそれをぐぐっと豊かにしてくれる、そんな味と雰囲気。2個は贅沢かな、と思いつつ堪能した。

 

 

 

部屋の片付けで、年賀状の書き損じや未使用の葉書がずいぶん見つかっていて、でも1年近く放置していた。どういうわけか5年以上溜め込んでいたのだ。
今日、郵便局に行ったついでに、切手に替えてきた。

局員さん、露骨に面倒くさそう。カウンターの向こうから、うぇー、とか、これもー、とか聞こえてくる。劣化した輪ゴムが貼り付いたものや、本当に古いものまで混ざっていたので、申し訳なく思う。
しかしここまではっきり「嫌だ」と態度に出す人も珍しいのではないか。人徳というのか、なんだか面白くて、まるで嫌な感じがしない。
葉書の額面(?)が20円、という古い物に関しては「これも替えちゃいますかー?」と言ってくれた。せっかくなのでこれは持ち帰る。

全部で4000円近く。手数料は相殺して、残りは100円切手と端数の少額切手に交換した。

 

(昆虫)スズムシ 鈴虫 成虫(3ペア) 本州・四国限定[生体]

先ほどから部屋の外で鈴虫が派手に鳴いている。
子供の頃、この土地と庭には鈴虫はいなかった。コオロギの寡占状態だったはずだ。友人の家で何年も鈴虫を増やしていて(大きな瓶で飼っていた)それを貰って庭に放した記憶がある。あの時の鈴虫たちの子孫かもしれない。今なら許されない、というか当時だって知っていたら止められた行為だ。

 

人工知能の見る夢は AIショートショート集 (文春文庫)

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AIと人類は共存できるか?

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言葉屋4 おそろい心とすれちがいDNA (朝日小学生新聞の人気連載小説)

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栗のサントノレ #秋 #栗 #フランス菓子 #梨

https://www.instagram.com/p/BZS13eiHTRi/

夕方、藤枝市の「ボクゥボクゥ」に行った。
今日はコーヒーと「栗のサントノレ」を注文。
この店はフランスのパン、クロワッサンやデニッシュも売っていて、今日は「ショーソン・オ・ポム」もあった。持ち帰りも手軽だが、自重(でもパウンドケーキは土産に買った)。サントノレに似たものとしては「パリブレスト」もあって、悩んだ。

サントノレは、いわゆるシュー菓子の一種で、中はモンブランみたいなクリームや、なにやら美味しいクリーム(こってりしている)が詰まったり盛ったりしてあって、つまり素晴らしい。
秋が来た。

 

秋といえば梨を食べたい。
地元産のものが安く出回りはじめた。ちょっと高い、立派なものも良いけれど、小さいものをさりさりと剥いて、ひとりで食べるのも好き。梨に関しては品種や産地を問わない。できれば通年食べたいくらい好物なのだ。西洋梨をうっかり硬いうちに食べても、それはそれで良いと思うくらい。

STRIDA(ストライダ) 折りたたみ自転車 16インチ シングルスピード STRIDA LT アルミフレーム MATT BLACK 34963

さて今日は早く寝ます。理由は特に無し。夜更かしする理由も無いので。その前に自転車のメンテナンスをする(夜更かしパターン)。

 

Cool Veg 農家が提案する これからの野菜レシピ

Cool Veg 農家が提案する これからの野菜レシピ

 

 

 

ナイフを研ぐための道具作り #革砥 #革砥石 #レザークラフト

革の道具で、切ったり刺したりするものは、研ぐ必要があるという。

 

 

例えばアイスピックみたいなものがいくつかあって(丸目打ち、菱目打ち)これらは購入したら研ぐもの、らしい。安物でも高級品でも、とにかく研ぐ。ちなみに僕は安物の道具しか買っていないし、丸目打ちに関しては祖母の裁縫箱から持ってきた骨董品だ。でもいちおう使える。

KRW 革包丁 ステンレス製 レザークラフト 工具 皮裁ち

革包丁。革を切るための道具。
これも研ぐ必要がある。
ただし僕は革包丁は持っていない。
同じ形と用途の「別たち」という刃先が交換できる刃物があるのだ。なにしろオルファだから、刃はどこにでも売っている。
工場などで、厚いフィルム状のものをぐいぐい切る時は、まずこの「別たち」がファーストチョイスな気がする。
とはいえ、この「別たち」の刃は研ぐことができる。長く使えたほうが経済的、それに切れ味は効率と安全に比例する。実際、最初はさーっと切れていた革が、作業の後半ではざくざくと切れる、くらいの変化はする。切れ味を高めると耐久性が落ちる、というのは刃先研磨の基本である。

 

特選革包丁 36mm巾 1152026 52026

特選革包丁 36mm巾 1152026 52026

 

 

オルファ(OLFA) 別たち 56B

こういう、こまめなメンテナンスが必要なものが、レザークラフトの世界には多い。
実のところ、革包丁どころか「別たち」ですら、僕は使わないことが多い。大小のカッターナイフを使い分けて、大抵の仕事は済ませてしまう。真っ直ぐ切るだけならば、紙用の裁断機(ロータリーカッター)だって使える。

OPINEL(オピネル) ステンレススチール #8 41438 【国内正規商品】

 僕は使い慣れた「オピネル・ナイフ」を使うことだってある。

オルファ(OLFA) 別たち 56B

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OPINEL(オピネル) カーボンスチール #10 41480 【国内正規商品】

OPINEL(オピネル) カーボンスチール #10 41480 【国内正規商品】

 

 

 

 
溝を掘る道具、跡を付ける道具、調べれば沢山あるが、わりと代用が利く。しかも、代用品であっても作業性や成果への影響が少ないのが、他の工作趣味とは違うところ。
思うに、レザークラフトは、まず職人の世界が成立して、それから趣味としての展開があったから、なのだ。だから未だに、こまめな手入れが必要な、それぞれの作業に特化した品ばかり使うことになる。
職人の仕事となると、経済性も無視できない。
ほぼ全てが手作業の仕事では、そう簡単に新しい道具を導入するわけにはいかなくなる。試行錯誤して合理化するより、手に慣れた道具をきちんと使うことが求められる。
Webサイトを見ている限り、趣味でレザークラフトをする人達の多くは、どちらかといえば裕福な、きちんとした道具を揃えることも楽しみのうち、という雰囲気を持っている。
低コストとか、台所にあるものを工夫して…みたいな興味を持って革工作をする人は少数派だ。

 

とはいえ、刃物は研げるのならばできるだけ研いだほうがいい。
というわけで、作ってみた。

砥石を傍らに置いて、というのは面倒だ。
さっと切れ味を復活させる、といえば「革砥」が有名。研磨剤を塗った革に、刃や針をささっと擦るだけ。ヨーロッパの映画などで、たまに登場する。
Wikipediaだと、こんな感じのものが掲載されていた。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/70/Razor_and_strop.JPG/440px-Razor_and_strop.JPG

あれは買うのだろうか、と検索してみたところ、どうやら自作できる。
しかも家にあるものだけで作ることができた。
材料は、

  • 青棒
  • 革の端切れ
  • 接着剤

青棒、というのは油粘土みたいな研磨剤入りの塊で、金属をぴかぴかに磨く時などに使う。大昔に購入したけれど、全然減らない。最近は「ダイソー」でも見かけた。
端切れはたくさん持っている。同じ大きさの板切れに接着剤で貼り付けた。革の裏側(スェードっぽい側)を外にして、ぴったり貼る。
この革に油を垂らす。鉱物系の油なら何でも大丈夫だろう(菜種油だってたぶん平気だが、臭いや変質が気になる)ということで、ベビーオイルを使ってみた。ベビーオイル、万能である。
油でべたべたになった革に、青棒を擦りつける。しばらくすると、革が青棒色になってくる。少し油を足して、また青棒を塗る、と言う作業を気が済むまで進める。

これで完成。
青棒の染みこんだ裏革が、板に貼り付いている。
とりあえず名刺サイズで作り、小さな密閉容器で保管。

青棒 仕上用研磨剤 金属光沢鏡面仕上げに WHSUW0150 [並行輸入品]

 

H&H 研磨材 青棒 KN-1

H&H 研磨材 青棒 KN-1

 

 

さきほど、少し使ってみた。
目打ちも、刃物も、ものすごく軽く使える。さっと革に入り込んで、怖いくらいだ。
ただし研ぐのが下手なのだろう、あっという間に切れ味が鈍る。ざくざく、という感触になる。
試しにカッターナイフの刃を研いでみたところ、これもよく切れるようになった。いわゆる「黒刃」に近い。

材料を1から揃えても、数百円で済む。制作時間は10分と少し。
メンテナンス道具を作るのは、独特の楽しみがある。丁寧に時間を過ごしている感じ。
次はもう少しだけ、趣きというか形にこだわった革砥を作りたい。といっても、今回の雑な名刺サイズのもので機能的には(今現在は)十分だから、次に作るのはいつになるのかわからない。

まあ、良い試みで、良い結果となった。
ナイフなどを研ぐのなら、もう少し大きいサイズのほうが良さそう。映画に出てくる床屋さんなどは、板に止めていない、ベルト状のものを使っていた。試していないが、液状研磨剤の「ピカール」を染みこませても使えそう。

ちなみに買っても安い。
革のものはルージュスティック付き、と書かれたものが多い。青砥、というくらいだから、かつては赤砥があったのではないか、と推測するが、よくわからない(調べない)。

 

 

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