予定していた伊豆半島への日帰り旅は明日に延期。
家で書類仕事などを片付けていたら、大昔の友人から連絡があった。
いま旅行で静岡市に来ている、という。
一緒に昼ご飯を食べることになった。
大学時代に知り合って、数年に1回会っている、それくらいの友人。疎遠でもなく、かといって親友というほどの付き合いもない。かなりがちがちの鉄道マニアで、今回は静岡鉄道を「乗り倒しに来た」と言っていた。住んでいる県も性別も趣味も境遇も違うのに、でも会える機会は逃さない、だからいちおう友人なのだ。あっさりめの腐れ縁というのか。
鉄道趣味の人だから、食事だって時間制限がある。上手い具合に「行ってみたかった」という「清水河岸の市」が清水駅の近くにあるので、そこで食事となった。
ここは何度も来ている。
いつも「みやもと」という店で、天丼を食べている気がする。天丼か、イルカの煮物か、ちょっと変わった魚の刺身しか食べたことがない。
今日も「みやもと」で、天丼を食べた。
穴子、鱚、葉生姜、海老、茄子、蓮根という組み合わせ。
葉生姜の天ぷらは珍しいのではないか。これがいちばん気に入った。
穴子は嬉しいが、油と脂がちょっと苦しい。
蓮根は分厚い。自宅できんぴらにしたら、2日分くらいを賄える量だった。
ごはんは少なめにしてもらったのに、満腹すぎて苦しい。前は平気だったのに。
友人はかき揚げ丼を食べて、追加でお刺身も注文していた。
この観光施設、今日は中国人観光客でいっぱいだった。
わーっとやってきて、去る時もあっという間。近くの桟橋に巨大なクルーズ船が停泊していて、昼の数時間だけこうして観光していくそうだ。
日程の真ん中で、しかも船旅だから鮮魚などは買えない。食事は船内に用意されているから、わざわざ外でお金を使うこともない。TV番組に出てくるような日本の市場っぽい雰囲気(魚が並んでいて、試食ができる)を楽しむだけ。つまり、写真を撮って、買い物をほとんどしない。
お店の人達は、そう説明してくれた。月曜日の恒例行事だそうだ。
でも、嫌がってはいない。それでも賑やかしになればいいじゃないか、どうせ平日は暇だ、くらいの感覚。どちらかといえば、僕達お客さんへの話題提供のために細かく話してくれているだけだ。
でもお客さんの側、特に年配の人達はそうは捉えない。
そういう連中は入場禁止にしたらいいのに、中国人からは入場料を取ればいいのに、なんて事を言う人すらいる。そこまで言わないけれど、「嫌だねえ」くらいの顔は当たり前にする。
不思議なことだと思う。
この中国人の‘襲来’で、誰も損をしていないのに。
土日の混雑に比べれば本当に一瞬で、なにしろ買い物をしないから邪魔にもならない。ただ、聞き慣れない言葉が飛び交い、表情や所作に違和感があるだけ。
なによりお店の人が「でも、来て楽しんでくれているから」って言っている。
こういう「雰囲気」がいずれ歴史を紡ぐのかな、などと考えてしまった。過渡期であるのは確かだが、それにしても「外から客を招く」とはどういうことか、考えて欲しいものだ。
友人とは予定時刻に、駅でお別れ。
帰りも静鉄電車で静岡まで帰るとのこと。JRなら4駅、10分と少しくらいか。静鉄だと14駅だったか。たぶん20分以上かかる。完全に道楽である。「乗り倒す」と言うのだから、もっと(常人の想像を超えた)利用方法だと推測する。無事に千葉まで帰れたのだろうか。
とにかく鉄道マニアというのは、度し難いところがある。乗り換え案内アプリではなくて、電子書籍版の時刻表みたいなものを使っていたのも、よくわからない。
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僕はせっかくだからと、清水駅周辺を散歩。
トトロがいました。前にも後ろにも顔があるから隙がない。森で最強の生物である。
後で(LINEで)指摘されて気付いたが、今日は甘いものを食べていない。自分としては珍しい。特に友人と会えば何かしら甘いものとお茶が当たり前なのだが。
なにしろ天丼でお腹いっぱいだった。電車の時刻も迫っていたし。