横浜に行った午後。

午前中は普通に仕事をして、午後は半休。
私事により神奈川県に行く。
ほとんど自由な時間がとれないまま、先ほど帰宅した。
辛うじて夕食は美味しいものを食べられたけれども(中華街じゃないけれどチャイナタウンっぽい中華料理店で饅頭や炒め物を満喫)、それ以外は何処にも寄り道できなかった。

ぼんやりと仕入れた情報は、メモ書き程度にToDoリストに保存している。ToDoアプリ(今はWunderlistを使用)に「静岡県西部」とか「東京都」といったフォルダをつくり、どんどん放り込む。行きたい場所や買いたいもの、といった“その土地の目的”をリスト化しているわけだ。そして、その場所に行くと決まった時に見返すことで、観光でもそれ以外でも、後から「あそこに寄れば良かったなあ」と後悔することが減る。概ね4割が無駄情報で、さらに3割ほどが達成できない(次回に持ち越しする)のだが、それでも嵩張らないというのはデジタルの利点。
Wunderlistが位置情報と連動してくれれば、この「見返す」行為もさらに自動化できる。確かMicrosoftが買収して、新しいToDoアプリをリリースしたと聞いた。シンプルで、データの引き継ぎができて、そして位置情報と連動した通知が可能で、AndroidMacOSに対応していれば、それで良いのだが。

Wunderlist | To-do リスト、リマインダー、タスク管理 - App of the Year!

play.google.com

 

さて、そんな感じで、せっかく半日とはいえ休暇をとり、そして静岡県の外に出たのに、なんだか長い残業をしたような気分と疲れ方をしている。私事といっても面白い話題ではないから、よりその疲れが強まる。

しかし都会というのは、色々な人がいるものだ。
帰宅時間の混雑でさえ、ダークスーツ一色ではない。関内駅で見かけた全身タトゥーの中年女性なんて、静岡だったら町内会長の権限で牢獄行きである。とにかく“人間の種類”が豊富で、見ていて飽きない。彼らのほとんどが、これからそれぞれの家に帰るのだと思うと、少し不思議な気分にさえなってくる。

そういう意味では、東京ディズニーランドは都会ではない。しばらく訪れていないけれど、あそこは似通った人達が似たような楽しみ方をしている。みんな同じスポットで同じ構図の写真を撮る。
ディズニーランドは、田舎のAEONやイトーヨーカドーに近いと思っている。以前、地元の(つまり田舎の)同僚にその話をしたら、ずいぶん微妙な顔をされてしまった。人によっては多いに同意してくれるのだけれど。

 

今は疲れ、そして満腹。夕食に食べ過ぎた。
良いことが何も無かったような神奈川行き。しかし手元にマーラーカオが1個あるのは嬉しいことだ。今から切って、冷蔵と常温保管、そして冷凍用に分ける。

 

重慶飯店 マーラーカオ・マラカオ【冷蔵】

重慶飯店 マーラーカオ・マラカオ【冷蔵】

 

 

布描クレヨンを試してみた。

ずいぶん前に購入、ずっと放置していた「布描きクレヨン」を使って、かばんに絵を描いた。

布描きクレヨン 16色 無印良品


とりあえずの試作ということで、ぺらぺらな布のバッグを無印良品で購入。ちなみにクレヨンも無印。合わせても500円以上1000円以下だろう。

下絵は「コスモ星丸」をA4いっぱいにプリントアウトしたもの。絵柄選定の理由については割愛する。


この安バッグは布地がとても薄いから、中に差し込めば透ける。上からなぞればいい。
透けない生地の場合はチャコペーパーなどが便利かもしれない。

輪郭を描いて、中をぐりぐりと塗ると、いかにもクレヨンらしい絵になる。塗り絵的というか、作例なども大抵そういう感じだ。
今回はまず広い面を塗り、クレヨンが斜めになってから輪郭を整えていった。塗り絵的にならないように複数の色を重ねていく。

メインの色は青と紺。緑色やグレーを1割と、黄色やオレンジ、黒を数パーセントずつ使うつもりで塗る。できるだけランダムに、そして濃い色は少なめに。
こういう色使いは、女性のお化粧などと同じだろう。差し色やアクセントやハイライトみたいなもの。今回は立体感は不要だが、でも単調にしたくないから、こまめにクレヨンを持ち替えて描いていく。青系だけでまとめたほうが良かったかな、と後半に後悔して、全体を再び青で塗りつぶした。それでもあちこちに散らした色はきちんと働くはず。白を重ねると全体がぼやっと馴染む。

 

裏側はグレー基調。
こちらは(正直なところ)作業に飽きてきたこともあり、かなりラフな感じに。
全体に漂うイヌカレー感は気にしない。たぶん、定着させ洗濯し、使い続けることで消えて行くだろう。

 

というわけで定着作業。
説明書きによれば、「油を吸いやすい紙を両面に挟み、アイロンをかける。紙を変えつつ、油が付かなくなったら完成」。

最初はキッチンペーパー(が無かったため、ガレージ作業用の青いペーパーウエス)を使った。これは油の吸いこみは抜群だが、厚手だから熱は伝わりづらいし、紙の下の様子もわからない。
どうやら最初にじっくり加熱すれば、色が転写されるほどの状況は、1回で終わる様子。なので2回目からは、わら半紙を使う。
わら半紙は薄くて確認がしやすい。油の吸収具合もわかる。安いから気軽に交換できる。おそらくコピー用紙でも大丈夫。だいたい3回くらい、紙を替え加熱して、という作業を繰り返した。

最後に念のため、全体を直接アイロンがけしておしまい。要は油脂が溶ければいいのだ。よくわからないけれど、たぶんそうだ。
この時点で布地に油染みが生じているから、さっと石鹸で洗う。

ちなみに片面を描き定着させてから、反対側を描く。両面描いてから定着作業をしても良かったかもしれない。

コツらしきものはあるのだろうか。
かちっとした仕上がりにしたければ、型紙やマスキングテープが使えそう。
作業開始時点でアイロンがけをしておくと、布がぱりっとして描きやすい。布に残った熱のせいで、クレヨンの滑りも良くなる。
1回洗った限りでは色落ちした感じはしないけれど、濃いめに描いたほうが映える気がする。今、濡れているものを見ている限りでは。

総作業時間は30分足らず。
次は本番というか、もう少し丁寧に、そして工夫して作りたいものがある。それが何ヶ月後になるか未定だけれど、とにかく今からお片付け。またクレヨンは戸棚に眠ることに。

この布描きクレヨンは、ぺんてるのものが有名。平日の夜に思いつきで扱うには、布用の絵の具などよりも楽だ。ぺんてるの品は簡単なステンシルも付いている。

 

ぺんてる くれよん 布描き PTS4-16 16色

ぺんてる くれよん 布描き PTS4-16 16色

 

 

僕もそろそろお風呂に入り、そして寝たい。外は台風、もう寝るくらいしか、やることがない。

 

 

 

白い綿のスニーカーに革を足してみた

先日、無印良品で購入した真っ白なスニーカー。
なにしろ安かったし、見た目に軽いスニーカーを普段使い用に欲しかったから、セール品というかお試し価格で買えたことは僥倖だった。軽いし、履き心地も悪くない。たぶん旅行用にも使える(ただし構造上、雨が怖い)。

数日間履いてみて、ちょっと脱ぎ履きがしづらいかな、と思った。通勤の際、あまり職場の玄関でもたもたしたくないので。前に履いていたスニーカーと何が違うのか、と考えてみたところ、かかとに小さなタブが無いのだった。シンプルなのは良いが、ここは改善できるのではないか、という思いに取り憑かれ、昨晩、寝る前に30分の工作をしてみた。

https://www.instagram.com/p/BWFMLxanMf4/

 

以前、鞄を作った時に余った革をちょきちょきと切り、縁だけ少し磨いて、ハトメを付けて(装飾)、接着剤で貼り付ける。要所を縫い止めて完成。
今は良い接着剤があるから(セメダインの超多用途スーパーシリーズは不器用な工作趣味者にとって福音である)、強度だけ考えるのならば、縫う必要は無いだろう。本当に丈夫に仕上がるのだ。縫うのは念のため、そして見栄え。
今回は縫う箇所をあえて減らして、既製品の安っぽさ、学校の上履き風にしてみた。がちがちのクラフトっぽさは避けたい気分。

 

セメダイン 超多用途 接着剤 スーパーX クリア P20ml AX-038

セメダイン 超多用途 接着剤 スーパーX クリア P20ml AX-038

 

 

 

 

 

 

実はこのカスタマイズには元ネタがある。
昨年の「瀬戸内国際芸術祭」で見かけた、海外からの自転車旅行者カップルのスニーカーが素敵だったのだ。
自転車旅行といっても、それほどハードなものではなくて、折り畳み自転車を携えて、島を渡り街を巡る旅。自分も似たスタイルだったので、フェリーの中で何度か話をした。というか、あの芸術祭と旅では、行程によっては1日に何度も、フェリー内で顔を合わすことになる(小さな島だと、船を下りた後も遭遇する)のだった。
その彼らが、コンバースか何かのキャンバススニーカーを補強していた。クランクに擦れる内側側面に、適当に切った革を貼り付けていたのだ。
たぶん冷静に観察したら、ずいぶん安っぽい仕上がりだったと思う。ガムテープでカバーする、ような雰囲気。でもいかにもラフなそのつくりと、でも革でしっかり丈夫、という実用性が、旅慣れた感じで実に格好良かった。

だからいつか、素っ気ないキャンバススニーカーに手を入れたいとは考えていたのだ。普段は忘れていても、靴屋ファストファッション店でスニーカーを見かけると思い出す、その程度の執着だったけれど、とにかくそうして、工作のネタがあの旅で生まれたわけだ。

 

今回は見た目のバランスのために、タンの部分にも同じ革を付けてみた。こちらは機能的な意味合いはほとんど無い。四角い革に穴をいくつか開けて、シューレースを通しただけ。固定さえしていない。
履いているとほとんど見えないが、それで良い。
思わぬ副次的効果として、どういうわけか緩みにくくなった。

今は生成りの薄い色だが、日に焼けてパンみたいな色に変わるだろう。とりあえず防水加工を施すことにする。明日から使おう。

 

しかしこの程度のカスタマイズなら、本気のクラフト趣味者がもっと丁寧に、それこそ売りものにできるレベルで作るだろう。そう考えて検索してみたら、どうやら定番の工作らしい。
確かに名作スニーカーは、かかとを補強したくなったり、特定の箇所が壊れやすい、なんてことが珍しくないし、定番なだけに改良もされづらい。
かかと部分に小さな革を縫い付ける程度なら、さりげなさと手作り感が良いバランスだと思う。15年前なら、「ショップ別注」としてもっと目立つカスタマイズで、大威張りのアピールが普通だった気がするけれど、今やそのような時代ではない。

 

 

Wordの使いづらさ

 

今日は友人に会って、パソコン教室的なものをしてきた。というかExcelやWordやWindowsの基本操作と、タブレットの活用法をレクチャーしながら無駄話をして、そしてお茶を飲んできた。

この友人もそうだが、「Wordが難しい」と言う人が僕の回りには多い。
Wordはきちんと体系的に学ぶことで、使いやすさが劇的に変わる。教則本の類があるだけで使いやすさが違ってくる。資格試験(MOSとか)のテキストがここまで“効く”アプリケーションも珍しい。

 

とはいえ多くの人はそこまで本格的な勉強はできないだろう。
友人だって、そこまでする気は無い。
なのでWordをしっかり使いたい人には「英文の文書作成には定まった“作法”があり、その為のツールである“英文タイプライター”の系譜であるWordもまた、その作法に則り作られている」と認識してもらうことにしている。
大学時代に卒業論文などを書いた人なら、たぶんそれで思い当たる節があると思うし、HTMLなどに触れた人も、ぼんやりと伝わるとは思う。太字強調はフォントの細さを補う機能ではない、ということ。

*1

アプリケーションも道具だから、歴史や体系、設計思想を知ることで得られるものはとても多い。
傲慢な書き方になるけれど、パソコンの操作に関しては、学ばずにマスターできると考える人が多すぎるように思える。いつまでもマウスだけで操作し、ボタンがあればブラウザだろうがアプリのメニューだろうがとにかくダブルクリック、警告メッセージが出たら読まずに手を止めて人を呼ぶ、では上達しない。「同時代の人間が作ったもの」と意識すれば、まるで手を付けられないという事はほとんど無い。そもそも、現状では特に学ばずともそれなりに使えているのだから。

特にWordは「手癖と日常感覚と丸暗記は、技能習得の妨げになる」とさえ思っている。
なにしろ元は決まったルールで文書を書くように作られていて、それが自分達の手癖に合うかはわからない(というか基本的に合わない)。手書きのノートで「フッターに連番を挿入しよう」なんて日常感覚を持っている人はいない。そして丸暗記するには機能は多過ぎるし、理解せずに項目だけを覚えても活用できない。
*2

とりあえず、「読めればいい」と思って作る文書は読みづらく、「だいたいこれで整ってる」と考えた体裁は、まるで整っていない、ということを出発点にすれば、やることも定まってくる。スペースキーとエンターキーを叩いて微調整するわけにはいかなくなる。
「手書きではない、活字の文書ならばそれで十分。余所に出しても恥ずかしくない」と言うのなら話は別だが、他人がそう思うかどうかは考えておいたほうがいい。テプラのラベルじゃないんだから。

 

Microsoft Office Specialist Microsoft Word 2010 対策テキスト& 問題集 (よくわかるマスター)

Microsoft Office Specialist Microsoft Word 2010 対策テキスト& 問題集 (よくわかるマスター)

 

 

*1:MSゴシックを太字にするのが標準、という職場を知っている。これはブラウン管時代の感覚を引きづったまま、職場の“常識”になってしまった例。MSゴシックは今の感覚では太くて読みづらい。そして昔から「印刷した際には太すぎる」と言われていたものだが。

*2:しかし手癖と日常感覚と丸暗記を大切にする人は安直に「Excelで文書から図面からポスターまで作っちゃう」傾向があって、それはそれで困りもの。でもそれはまた別の話。

特テキライスと映画「ハクソー・リッジ」とナボコフトルテ

https://www.instagram.com/p/BV_TlcJnkcQ/

半年前くらいから行こうと約束していた「金とき」で、知人と会食。
今日は名物の「特テキライス」を食べた。
ハラミの部分をステーキにしたもの。大昔、まだチェーン店のステーキショップがそれほど無かった時代には、外食のステーキとして格安の存在だった、と聞いた。これは200gで、かなり大きくて、食べ応えがあって、なるほど名物である。
オプションとして「レモンバター(50円)」を注文するのがセオリーで、確かに脂の多い肉に合う。

とはいえ僕はこの店のハンバーグやカツレツの類も大好きで、いつも選択に悩む。何度だって行けばいいのだけれど、自分のよく通る道沿いにはないから、今日のような“目的意識”があればこその訪問であり、つい「特テキ」を選択してしまう。
今日は知人が肉にく肉にく肉と騒いでいたこともあり、ほぼ自動的に注文した。

安心の美味しさ。
ご飯と味噌汁がついてくるのが、洋食屋らしさ溢れていて素晴らしい。ご飯はお皿に盛られた、いわゆる「ライス」の状態で、味噌汁がお椀というのも面白い。ナイフとフォークでメインとご飯を食べたあとに、箸に持ち替えて味噌汁を啜るのだ。

 

静岡 至福のランチ

静岡 至福のランチ

 

 


映画『ハクソー・リッジ』予告

食事のあとは、ひとりで静岡の街に行き、映画を観てきた。
ハクソー・リッジ」はとても凄い作品だった。
実在した衛生兵のお話で、沖縄戦が描かれているが日本での宣伝ではその部分がほとんど隠されていて…程度の前知識しか無い状態での鑑賞。

これがもう大迫力。「プライベートライアン」の冒頭部分、あれ以上の凄惨で苛烈な戦場が中盤から延々と続く。
隣の席の人達は、耳を塞いで見ていたし、僕だって気分が悪くなりそうだった。でも、目が離せないのだ。

沖縄に行った人ならばどこかで見ていると思う。石灰岩の崖の上に平らな土地が拡がっていて、そこに柔らかな草が茂っていたりと実に気持ちの良い風景を。あの断崖の上で、地形が変わるくらいの爆発と銃撃と、死体の山をかき分けるような戦いがあったのだ。
それは惨く、僕の価値観からしたら間違った行いに感じる。でも、そこで(当時の米軍でも、そして今でもたぶん)風変わりな価値観を持った“衛生兵”が奮闘した、その尊さは否定できない。
いわゆる「一兵卒で英雄」のストーリー。実にアメリカ的だけれど、描かれていたのは信念とままならない世界との衝突だった。だからこそ、観る価値がある。国籍や信条を問わず、感じるものがあると僕は信じる。哲学者ではないが「人間だけが神を持つ」のだ。


ハクソーリッジ(Hacksaw Ridge)の舞台となった浦添城跡

しかし今となっては「無能な帝国陸軍による命の無駄遣い」とされる「万歳アタック」も、それなりの意味があったことが、映像だと実にわかりやすい。火炎放射器と連発銃でも、死ぬ気で突っ込んでくる数百人を止められない。とても怖い。
僕だって耳を塞ぎたくなったくらいのシーンだった。

 

 

 

https://www.instagram.com/p/BWAI2PRnWAw/

さて気を取り直して、映画のあとは甘いもの。
またしても「笠井珈琲店」に行く。
今日は「ナボコフトルテ」を食べた。

ラム酒をたっぷり染みこませたビスキュイが、バニラ風味のババロアに挟んである。底にはスポンジ(メニューの図では“スポンヂ”)が敷いてあった。

今日もまた、温かいブレンドコーヒーと1/2サイズのアイスコーヒーを合わせて注文。このブレンドコーヒーに、実に合う味だった。
好きな味。こういう、果物を使わないお菓子を食べていると、なぜか海外旅行をしている気分になる。

ちなみにケーキを食べている途中で、ゼリーを1椀、オマケしてくれた。薄いレモン風味、面白い食感のゼリー。聞くと「ケーキの上面に塗ったりするゼリーが余った」とのこと。なかなか食べられない品をいただいてしまった。

 

名前が語るお菓子の歴史

名前が語るお菓子の歴史

 

 

 

 

しかし今日はどこに行っても混雑していた。
土曜日で「映画の日」だから映画館が混むのはわかるし、デパートの類はセール期間中だからそれも理解した。しかし公園や書店や国道まで人と車に溢れていたのは、どうしてだろう。
ちょっと疲れてしまった。もう寝ます。おやすみなさい。

 

ピーチメルバの思い出と、不思議で嬉しいサービスと。

思い出、といっても数日前のことだが、毎年恒例の「ピーチメルバ」を食べたのだった。
新静岡駅近くの「笠井珈琲店」で、桃の時期だけメニューに登場する素敵で冷たい甘いもの。

https://www.instagram.com/p/BVyb7OJHZEP/

桃は1個分がコンポートになっている。
バニラアイスがたっぷり隠れている。量は多いが、主役は桃。全体に酸っぱいソースがかかっていて、これも桃をより楽しむための工夫、といった感じ。

つまり美味しい。
基本的にコーヒーがセットだが、他の飲み物に変更できる。
僕はそれを知らずに、まあブレンドコーヒー(ミルク抜き)でいいや、とそのままでお願いしたのだが、店主さんがいつもの「ブレンドコーヒー(ミルク抜き)+1/2アイスコーヒー」にできると教えてくれて、後で変更してくれた。

しかし多くの人は、温かいブレンドコーヒー1杯で十分な気がする。ミルク抜き、とわざわざ書くのは、ミルクが無いとコーヒーの量が増えるから。不思議でいい加減なシステムだが、そういう店なので仕方がない。

きちんと注文を受けてから豆を挽き、ネルドリップで丁寧に淹れるわりに、かなり頻繁に「無料のおかわり」が注がれるのも不思議かつ他ではなかなか出会えないシステム。でも嬉しいものだ。

そして、特にカウンター席に座ると、「試しに焼いたから」とか「ちょっと味見してください」と言って、ケーキが貰えるのも不思議(+嬉しい)。
細長く切られた、1/4から1/2サイズのものが多いが、それ以上の品が届く時もある。それがメニューに載っていない、そして妙に美味しいのだから困ってしまう。
もう量的には十分、でもその後にも美味しさがわかる、という外食、特に喫茶の時間は珍しいのではないか。

極めて控えめな、こぢんまりとしたお店なのだが、このサービスを知らずに来店した人は面食らうことになる。
空いている時間帯、できれば少人数で静かに、という条件で、この“店主のサービス精神”が発動しやすいと思う。

 

笠井珈琲店
静岡市葵区鷹匠1-8-6

 

 

というわけで、今日は特筆すべきことのない、ただ多忙なだけの金曜日だった。だから、数日前の美味しかった思い出を書いた。
そういう日もある。

そういえばこんな本を買った。

お菓子の包み紙

僕のための本、だと思う。ちょうかわいい。
可愛いだけでなく、情報も多くて、寝る前にぱらぱら読むのにちょうどよい。全国の素敵なお店も知ることができる。
表紙が浜松市の「まるたや」そのまま、というのも良い。

 

お菓子の包み紙

お菓子の包み紙

 

 

 

(文庫)全国かわいいおみやげ (サンマーク文庫)

(文庫)全国かわいいおみやげ (サンマーク文庫)

 

 

ソースカツ丼に慣れるには&朝は必ず不機嫌なリーダー

福井 ソースカツ丼 通販 価格 福井県名物 ソースかつ丼用 トンカツ(冷凍)6枚前後入 3人前目安 特製ソース付 カツの厚みは約5mmと薄いのが特徴

夕食が、ソースカツ丼だった。
トンカツはデパートの地下で買ってきたもの。わりと有名なお店。添付のソースは、きちんとソースカツ丼用とされた品で、作り方のメモも添えられている。
だからこの丼は、まごうことなきソースカツ丼なのだと思う。

でもよくわからない不安感が、ごく僅かだけ心から消えない。
「これでいいのか。完成形なのか。“本式”と同じなのか」と考えてしまう。

たぶん、ソースカツ丼という料理の、まとまりの無さがそうさせている。つまり、ソースとトンカツとキャベツとごはんの味がするだけ、だからなのだ。

普通、料理というものは、もう少し渾然一体となっている。ちくわの穴にキュウリを入れただけでも、何かしら「ちくわとキュウリを並べた皿」とは違う味なり食感が生じるものだ。コーラほどのケミストリーが無くとも(柑橘+シナモン+バニラ)、でもソースとトンカツとキャベツとごはん以上の何かが欲しい。

そして、それぞれがきちんと美味しいのもまた、この不安の元になっている。これはこれで良し、という安定があるからこそ、僅かなことが気になってくる。というか構成要素を分解して成立する側の品々こそ、僕の日常にはしっくりくるのだ。

ともあれ美味しい夕食でした。
きっと“本場”の土地まで行って食べたとしても、ほんのりと不安を感じると思うのだ。うっかり普通のとんかつ定食を注文してしまうかもしれない。

 

高橋ソース カントリーハーヴェスト 中濃ソース 300ml
 

 

全然関係無いけれど、職場の、僕の仕事の「リーダー」さんは、朝が特に、機嫌が悪い。真面目にあろうとするとどういうわけか意固地になるタイプではあるのだが、概ね午前9時30分までは、目下の人間からの意見は8割以上の確率で、否定する。
僕を含め3人がその目下の人間であり、全員で集まって「今日の仕事」を打ち合わせる午前中のミーティングではとても苦労している。
しかし人間とは適応するサルであるから、3人ともそれなりに上手くその性質(?)に対応できるようになった。

僕は、却下されると覚悟したうえで、提案や質問をしておく。いわゆる「言質を取る」という奴で、どうせ手を動かすのは自分だから、せめて責任は分かち合ってもらう心積もりだ。
他の人達はどうしているのか。
ひとりは、諦めて何も言わないで、勝手に進めていく(たぶんきつい言葉で却下されるのが嫌なのだと思う)方針を採用した。一種のルール違反なのだけれど、なにしろ理不尽が続くと人は嘘だって不正だってするものなのだ。
もうひとりは、とりあえず朝は黙っていて、9時30分過ぎに具体的な打ち合わせに入る。そういう工夫を可能としている仕事内容だからこそ、という幸運を活かしたかたち。たまに「朝の不機嫌モード」が終わる前に「あーそういえば朝に聞き忘れたんですけれど…」と話を持ちかけて、酷い目に遭っている。

この話にオチは無い。
そういう人がいますよ、というだけ。
そして僕はこの困ったリーダーさんと仲良く冗談を言いながら仕事ができる。
でも、仕事仲間としては(こういうことが書けるわけだから)信用していない。
そのことを不思議に思う人、もっと言うと不満だと言う人もいる(嘘つき、と思われている様子)。しかし僕は、無駄話をしながら仕事をしたいのならば、それは当然の“真面目さ”だと考えている。別に感情を切り売りしているわけではないので、楽しく働き、かつお互いの能力を考えるのは、矛盾しない。仕事が上手く回るかどうか、とは別の話として。

 

しごとのきほん くらしのきほん 100

しごとのきほん くらしのきほん 100

 
「自分らしさ」はいらない くらしと仕事、成功のレッスン

「自分らしさ」はいらない くらしと仕事、成功のレッスン

 

 

嘘つきの意図

仕事でサーモグラフィー、つまり温度の分布を画像で表す機械を扱うことになって、そのレンタル会社の人からレクチャーを受けてきた。

なかなか面白い機械がたくさんあってそれだけでも楽しいが、ちょっとした無駄話も面白いから、技術系の会社を訪れるのは本当に好きなのだ。

サーモグラフィーに関しては、こんな話を聞いた。
「温感や冷感の肌着などの広告、それにTV番組での健康法などで使われるサーモグラフからは、ほとんどに“嘘つきの意図”が感じられる」と言う。

つまり、色と温度との関係を示すバーが無いものがほとんどだということ。砂場の山だって、等高線を1mmずつに振れば、ヒマラヤ山脈より険しく見えるわけだ。
肩の部分が真っ赤で、腕の辺りが青緑だったからといって、「肩の血流が促進されているので体温が高い」と断言していたら、それは不誠実というもの。温度差が0.3℃かもしれない。
2つの画像のうち共通部分(シャツでいえば肌の部分など)が同じ色であることは、最低条件。そのうえで、色と温度のスケール・バーは必ず示されていることが大切だという。

たぶん説明してくれた人も解っているのだろうけれど、しかしこういう細部を気にしない人は、元からサーモグラフの示す内容なんてものに興味が無いのだと、僕は思っている。
きっと教えても、「だってわかんないじゃん」で済ませるし、それでその情報を信じるか否かなんて変わらないのだ。
「自分を信じる」が金科玉条になってしまっている人は、スケール・バーを必要としないのだ。

 

 

そういえば、先日のニュースで「効能を謳って水素水を売ったスーパー(の担当者)が検挙された」とあった。
では地元のスーパーの「水素水サーバー」では表示を書き換えたのかな、どれくらいの反応があったのかな、と買い物の後に見てみたのだけれど、もちろん健康を謳っていたし、お年寄りは喜んで汲んでいた。隣の「電子水」とブレンドしている人だっていた。
もちろん具体的な効能(子宝に恵まれる、とか不登校が治るとか)は掲げられていない。でも、活性酸素云々(+と、言われています)は書かれていた。
正々堂々と「基本的にただの水です。科学的根拠はありませんが、私どもの信条と正義により販売いたします。自己責任で活用ください」と書けばいいのに、と思う。そこまで書かないと、格好悪い。
スーパーマーケットにある「電子水」や「水素水」も、“嘘つきの意図”を感じる。信じる阿呆のために、と売る側は言うかもしれないが、嫌もう少し穏当な表現かもしれないが、とにかくそう仕向けたのは店の側なのだから、せめて“科学っぽい言葉”は使わないのが公正というものだろう。
誠実に「神聖長命水」にすればいい。弘法大師とのエピソードとか創作したい。

 

 

お食事ハーベスト

東ハト ハーベスト はちみつバター 8包(100g)×12袋

職場で貰って食べずに持って帰ってきた「東ハト ハーベスト」のココナツ味を、先ほど開封した。
どういうわけか、数枚だけほとんど味付けがされていない。砂糖の粒も、ココナッツフレークも無い。こうなると、生地に練り込まれているというココナッツもほとんど感じられないので、まるで焼いた「薄焼きパン」である。

 

この「薄焼きパン」というのは、実在していて食べたことがある品ではない。児童文学か何かで出てきた異国の食べ物。「コインよりはいくぶん大きく、きわめて薄いパン」だったか。チーズやラードを塗って食べていた、と記憶しているが、残念ながら書名は忘れた。

とにかくそういう、お話のなかの食べ物を、東ハトが準備してくれるとは、人生は予想外の連続である。
真面目に考えれば品質トラブルなのかもしれないけれど、そもそもきちんと作られた部分ですら、ココナツ味がたいして感じられなかったから、別に気にならない。

 

 

というか、東ハトはこの、味のついていない、お菓子ではないハーベストを売るべきだ。
食事は少なくていい、特に主食は最低限でかまわない、といった状況で、良い選択肢となる。以前、夕食は基本的にプレーンクラッカー(と、たっぷりの料理)という食生活をしている友人がいて、でもクラッカーは飽きると言っていた。プレーンクラッカーが“味も素っ気も無い”ものの端にあるとしたら、それよりはもう少しだけリッチというか、「ナビスコのリッツ」寄りに位置する食材になる、と思うのだが。

 しいて言えば「ルヴァン クラシカル」が最も近いか。
とにかく、地味な味わいで、かつ軽い食べ物として有用ではないだろうか。

 

ヤマザキビスケット  ルヴァンS  39枚×10箱
 

 

 

 

 

…ここまで書いたところで、コーヒーを机にこぼした。
後に残るような汚れや機械故障は無かったものの、掃除と片付けを終わらせたあとに、日記を続ける元気が失せてしまった。
というわけで、今日はこれでおしまい。
全体として平和かつ多忙。とびきり素敵な思いつきがあったのだが、忘れてしまった。でもまあ、きっと大丈夫。

お風呂に入って寝ます。お休みなさい。

 

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