カジノという名のケーキ

結局、この三連休は毎日のんべんだらりと過ごしてしまった。
観たかった映画もパスしたし、年賀状だって作り途中。明日明後日と働いたら年末年始の休暇だから、楽しいことも面倒なことも、その時にがんばる。

とはいえ今日は早起きして、片付けと掃除を済ませた。
大掃除は暖かい季節に終わらせるのが我が家の流儀。年末には拭き掃除などの、雰囲気をぴしっとさせて清潔さを保つ作業だけを行う。それでも日々の忙しさにかまけて、例えばクローゼットの中はごちゃっとしてきたから、片付け作業はとても気分が良い。

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さて今日は、夕方に静岡の街へ行ったついでに、「MARIATHANK」でお茶をしてきた。
クリスマスのケーキ受け渡しだろうか、いつもより混雑している。そして、紅茶を楽しむ人もたくさん。常連さん達にとっては「良いお年を」と伝える時期かもしれない。

今日は「カジノ」というケーキを食べた。
イチゴのムースに、なんとロールケーキが貼り付いている。薄切りのロールケーキがぐるぐると模様を描き、なんとも華やか。ただし写真は失敗して、こんな変な画像になってしまった。
全体に「ベリー尽くし」な味わいも贅沢。僕は自身の好みからアールグレイを飲んだが、ダージリンなどの非フレーバーティーが合うのではないか。今日くらいの気温・室温ならば、アイスティーも良さそう。

ameblo.jp

おやつも食べた。
掃除も済ませた。今からお風呂だって入る。
まずまずの連休だったと言えるのではないか。映画だって観たし、小説は2冊読めた。ただし現金はほとんど無い。銀行に行くのを忘れたまま、小さな買物をたくさんしたので。困った。

Antique cafe roadとその周辺

掛川市にあるアンティークカフェ「road」に行ってきた。
ここは前に1回だけ行ったことがある。
Webサイトには“秘境”と書かれているが、別にそれほどややこしい場所ではない。最後の数百メートルは細い道で、ガードレールが無くて隣が沢、見通しだって悪いけれど、それでも車で店の前まで行ける(ハイエース・クラスまで進入可能との看板有り)。
そもそも店の建物が工場か厩舎を改装したような建物だから、かなりの田舎とはいえ人里離れたような場所とはいえない。

この日坂の辺りは古い宿場の趣きもあるし、店のある山を登っていくといきなり視界が開けて茶畑が拡がっていて、たまに訪れると楽しい場所。
今日はバイパスから下りたあたりで自転車に乗り換え、軽いサイクリングがてら店まで走った。坂は多いが、小径車でもなんとか走れる。駐車場の隅には自転車用のラックもあって、たぶん自転車趣味の人も多く訪れるのだと思う。

アンティークといっても、特に高級な感じの品は無い。
ジャンク品や、感じの良いガラクタ、古道具がたくさん。古いバイクや、可愛らしい昔の軽自動車が店の内外に点在している。
こういうジャンクを溜め込む店というと、妙な主張や貼り紙が多い印象。ガラクタ集積系の“ちょっとおかしい人”か、“素朴さを追求し過ぎた古道具趣味”あるいは“所ジョージになりたい田舎者”。その全ての要素は少しずつ感じられるが、でもこの「road」は至極真っ当なカフェだ。趣味全開かつ居心地が良い、というのはそれだけで素晴らしい。

メニューはカレーやパニーニといった軽食と、コーヒー各種、紅茶とソフトドリンク、ケーキが少し。広い店内の好みの席でのんびりと味わうことができる。
店の気温は、たぶん低かった。なにしろ倉庫みたいな建物で、周囲は山と沢なのだから。
でも、あちこちにストーブが点在し、さらにストーブから遠い席には練炭入りの七輪を持ってきてくれて、ブランケットも用意されているから、寒さは気にならない。開放的で気持ち良い。
人ぞれぞれだが、居心地の良い空間だと僕は思う。

今日は豆と鶏挽肉のカレーを食べた。
トマトの酸味がしっかり感じられる、あまり辛くない、雑穀入りのご飯に良く合う、いかにもカフェっぽいカレー。美味しい。
食後にはコーヒーとチーズケーキを。
コーヒーはなんとなく、大昔に流行った“炭焼きコーヒー”をどこかに感じる、でもすっきり飲みやすい味だった。チーズケーキはナッツがたっぷりで、ベリーのソースがとても合う。

どこにも目新しさは無く、この種のモノが好きな人ならば、想定の範囲内だとは思う。でもがっかりする部分はまるで無いし、規模としてはこの周辺において群を抜いている。
他に替える難いカフェとして、ふと思い出したら行ってしまう、そんな店。
実は静岡と浜松を結ぶ所謂「国道1号線のバイパス」を下りたら10分足らずというアクセスの良さも魅力。特に秋冬はおすすめです。

 

antique cafe road

 


 

 

映画とか自転車とか南極建築とか。

https://www.instagram.com/p/BOWsmJshTzi/

風は強く、しかし暖かく晴れた祝日。

自転車に乗って、静岡市南部から市街地まで散策する。

STRIDA(ストライダ) 16インチ折りたたみ自転車 シングルスピード アルミフレーム 前後ディスクブレーキ STRIDA LT BLACK (2015)

 

 


映画館で「ローグ・ワン/スターウォーズストーリー」を鑑賞。良い作品だった。スピンオフとはこうでなくては。

感想は後日書く、と思う。

 

アート・オブ・ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

アート・オブ・ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

 

 

 

映画の時間が昼近くだったため、昼食を食べ損ねる。
行く先々のケーキ・カフェで「本日は持ち帰りのみで御座います」との貼り紙に遭遇。なるほどクリスマスパーティー日和だ。

https://www.instagram.com/p/BOWTL_PBLiF/

そんなわけで入った鷹匠のバール(を名乗る、実際は酒抜きのコーヒー店)は、コーヒーこそ美味しかったものの、それ以外は特筆すべき点の見つからない、良くも悪くも凡庸な店だった。元々あったカフェをそのまま使った新しい店だが、雑な部分や気になるところがそのまま引き継がれていて、もしかして看板だけ変えたのではないかと思ってしまう。
要は期待外れだったので、店名は秘密。

 

そんな休日。生産性は低く、懸案は山積みで、でも明日も明後日も休日だから安心安全。うっかり先ほどまでうたた寝していた程だ。
そして今から、また寝る。今日はもう、何かを為す気になれない。明日は「スタジオジブリ・レイアウト展」に行けたら良いのだが。

「スタジオジブリ・レイアウト展」|静岡市美術館

 

 

南極建築1957-2016 (LIXIL BOOKLET)

 この本、とても面白い。
モリナガヨウ氏のイラスト目当てで買ったが、それ以外も読み応えがあるし、知識が無くとも読み進めると理解が深まる親切設計。
映画館で暗くなる前に読んでいたら、隣の席の見知らぬカップルに「それ売店にありました?」って聞かれてしまった。いや、スターウォーズ関連書籍じゃないのです。極地の不思議な建築物(多くが探査基地)が、なんとなくスターウォーズ的に見えるのは、わかる気がするが。

南極建築1957-2016 (LIXIL BOOKLET)

南極建築1957-2016 (LIXIL BOOKLET)

 

 

何も言わないのと同じこと

もはや仕事納め気分の木曜日。
僕の仕事に関しては、大がかりな設備は数日間かけて停止させて年越しをするため、来週は細々した仕事ばかり。そして、年末に大掃除をする職場でもあるので、今日から既にお片付けモードだった。

そんな朝に、同じ敷地の別の建物で労働災害が発生したとの知らせが。幸い、命に関わるものではなかったが、でもとにかく久しぶりの、労災らしい労災。つまり、ただの不注意の交通事故とか、雑なルール違反で軽傷といった当事者以外はどうしようもないお話ではなくて、おそらく何かしらの“全社あげての横展開”が発生する類の、そんな事故だったようだ。

とりあえず、まずは真面目に対応したい。僕だって怪我はしたくないし、治せる不具合は何であれ先回りして修正したい。いちおう第一種安全衛生管理者でもあるので(今の勤め先では役に立っていない)、その辺りの真面目さは(普段の言動よりも)持ち合わせている。

 

でも、今日の会議で聞いた管理職氏の言葉は、ちょっと承服しかねる。
「今年の後半は、全国の事業所で立て続けに労災が発生した。そして、今日もまた怪我人が出た。だから、今後は、絶対に労災を起こさぬように」

これ、言いたい気分はわかる。
でも、言ったら恥ずかしい。責任者はもっと論理的であるべきだ。
だって、ここ最近に、全国の支店や営業所や事業所や関連企業で発生した労働災害に、特に繋がりは無いのだから。そういう意味では、“立て続け”ではない。日本全国(と海外の拠点)で起こった事故をまとめてしまうのは、ずいぶん雑だと思う。

つまりは「気持ちを引き締めろ」と言いたいのだと思う。
しかし多くのトラブルがそうであるように、多くの事象をひとつの箱に放り込んで、ラベルを貼ってしまうことに益は無い。
それは単に、精神論だ。
精神論が有効なのは、精神力の低下が観測された時だけであり、そうでない場合の掛け声に何の効能があろうか。

確かに、皆が常に高い安全意識を保っていれば、ほとんどの事故は防げるのかもしれない。だけど、「安全意識」なんて言葉、万能に過ぎる。そして、万能な言葉のほとんどは、何も言わないのと大して変わりは無いのだ。「愛は地球を救う」みたいなものだ。

というわけで、対策を挙げよと会議では命じられ、先ほどまで粛々と職場全員の「ぼくたちわたしたちがこれから気をつけたいこと」をまとめていた。メールで回ってきた、罫線を駆使した、いわゆる「ネ申Excel」に入力。手書き用書類風に点線で横罫が引かれた様式が美しくないため、その辺りは「当たり前のExcel作法」に則って編集。汚いファイルを放置すると、またいつか誰かを疲弊させる。その鎖は断ち切らねば。
そんな徒労感の強い残業を済ませて、ようやく帰宅。
とりあえず三連休。ありがとう天皇陛下!良いタイミングの誕生日だ。明日は映画館に行きます。

  

シュトーレンを食べている。そして昨晩の金縛り。

新宿高野 シュトーレン

クリスマスが近いということで、シュトーレンが夜のお茶のお供。
今年は行く先々で売り切れだったり、予約販売専門だったりと、なかなか手に入らないでいた。
友人からひとついただいたから、今年も食べることができた。静岡市清水区のお店で買ったものだという。素朴なのにドライフルーツだけは盛りだくさん、そんな今までにないバランスの品で、とても美味しい。

 

ドイツ菓子大全

ドイツ菓子大全

 
シュトレン―ドイツ生まれの発酵菓子、その背景と技術

シュトレン―ドイツ生まれの発酵菓子、その背景と技術

 

 

まるで関係無いけれど、今朝の明け方に、金縛りに遭遇した。
変な時間に目が覚めてしまった、もう少し寝ておきたいなあ、と思ったところから覚えている。
布団が少しめくれていて、戻そうとしても手が動かない。両手両足の自由が利かないばかりか、何か重いものが身体の上に乗っているような感じもする。
ああこれは金縛りだ、と理解はしたけれど、まだ寝ぼけているから、その重みが人のように感じてしまう。手首や喉のあたりに感じる重量感は、誰かが押さえつけているようだ。面白いもので、その“誰か”が、具体的な正体不明の幽霊(という表現はおかしいけれど、とにかく人のかたちをした人ではない怖い存在)であると、意識は判断する。ものすごくありきたりで恥ずかしいが、髪の長い、のっぺらぼうの女性が乗っているようにさえ思えてくる。

でも焦らない。
金縛りというのは、意識と身体機能の乖離だと本で読んだことがある。確かにそういう雰囲気は、ぼんやりした頭で周囲を確認すると、認められる。布団がやけに重いが、確かに完全に脱力していればこういう重みがあるのだろう。
ゆっくり左手から力を入れようと試みる。最初は動かないし、相変わらず誰かが乗っている気もするが、築4年のセキスイハイムに地縛霊も何も無いだろうから、気にするのは止めた。ただ寒さが困る。高断熱構造であっても、明け方は室温が下がる。

そうだ腹筋だ、と考えて、お腹を捩らせる。きちんと身体は曲がる。なるほど身体の操縦とはこんな感じだったな、と手をゆっくりと動かす。足だって動く。布団の重さは変わらないが、先ほどのようにべったりの乗ってくる感じではない。いつも通り。

なかなか興味深い体験だった。5分も経っていたのだろうか。
思い込みの激しい人なら、幽霊騒ぎになっているかもしれないし、それも当然かもしれない現実感だった。
身体と意識が切り離され、かつ意識は状況を分析する、そんな体験はなかなかできない。しかも、意識の半分は、妄想を構築しているのだ。
親知らずを抜いた時、麻酔が切れたけれど手足が動かずナースコールを押せない時間があった。あれに似ている。あの時は、自分が親知らず抜歯の手術を受けたことを数分間思い出せなかった。

金縛りは、変な疲れ方をしていると発生するらしい。
また遭遇したいけれど、できれば平日の明け方は避けてもらいたい(幽霊にも)。できるだけ長く寝ていたいので。

 

スプーンおばさんのお料理絵本 お菓子編

スプーンおばさんのお料理絵本 お菓子編

 
本当にあった?グリム童話「お菓子の家」発掘―メルヒェン考古学「ヘンゼルとグレーテルの真相」

本当にあった?グリム童話「お菓子の家」発掘―メルヒェン考古学「ヘンゼルとグレーテルの真相」

 

 

 

 

博多通りもん

九州土産に「博多通りもん」をいただいた。
博多、行ってみたい。何を見て何をするのか、まるでイメージが湧かないけれど、たぶん九州への旅は素敵なものになるだろう。きっと食べ物も美味しい。

九州の食材、といえば「おきゅうと」が美味しいと思う。
でもこれ、デパートの「九州物産展」ではあまり見かけない。せめて関西まで行けばスーパーマーケットで売っていてもいいような気がするが(例えば静岡県東部で関東の食べ物がわりと見つかるように)、でも無いのだ。だから「おきゅうと」は僕にとって幻の食べ物。あまりお土産で買ってきてくれる人もいない。

今日の「博多通りもん」は、うんまあ普通に美味しいよね、というお菓子だった。残念だけれど、記憶には残らない。しかしこれはこれで素晴らしい品なのだと思う。記憶に残る鮮烈な味のお土産菓子ばかりの世界というのは、何か間違っていると僕は考える。
普通なのだが、例えば近所で同じものが買えるかというと見つからない辺り、きちんとお土産として成立しているところは凄い。ただのラングドシャを個包装しただけの、あちこちのサービスエリアにある手抜き菓子の100倍くらい偉いと思う。

では寝ます。今週は金曜日から連休。
仕事はだんだん、年末手抜きモードになってきている。これは、数日間、あるいは数週間の計画を組んで進めていく仕事(企業の研究室の実験部門なのです)という性質上、年をまたいだスケジュールは何かと面倒なため。逆に、今のうちにこれだけは進めておきたい、という仕事が明日からは増えそう。
僕個人の心持ちとしては、もういくつ寝るとお正月、である。早く伊達巻きと田作りを食べたい。

 

タンメン風スープ

静岡の街に、ラーメンの“麺抜き”ができる店があると聞いた。まあ、不思議には思わない。あの料理はスープだけでも美味しいから、麺が無くても楽しめるだろう。

帰宅してさて夕食を作ろうと考えた時に(家族は全員、外出中)、ふとその麺抜きラーメンを思い出した。幸いなことに、豚骨ラーメンの素、みたいな品も冷蔵庫に放置してある。どうしてそんな中途半端なものがあるのか不思議だが、我が家では母が「塩分の多い既製品は、マニュアル通りに作る必要は無い。むしろ加減すべきだ」という考えの持ち主なので、たまにこういう余り物が発声する。

とにかくそのスープの素を使ってみる。
まず野菜を炒めて(白菜、タマネギ、ネギ、なぜか京にんじん)、さらに豚肉の薄切りも炒める。味付けは生姜のすり下ろしと、胡椒。
ああそうだとモヤシも追加。
お湯と前述のスープの素を投入して、完成。

ちょっと濃いめに作ってみた。ラーメン屋さんの味つけ。
そしてこれは、スープを飲まない。野菜をわしわしと食べて、肉を食べて、おしまい。普段、ラーメンを食べる時だって、スープはあまり飲めないのだから、別に不満も違和感もない。
きちんと美味しかった。下手な野菜炒めよりも、べしゃっとした感じがしない。あんかけよりも食べやすい。
しいて言えば、同じ味が延々と続くことが気になる。これはラーメンではそう思わないから、ちょっと珍しい体験だったかもしれない。

僕の夕食は、これでおしまい。お腹がいっぱいになったから、炭水化物は特に必要としない。平時の夕食に関しては、わりと融通が効くほうだと思う。

乙嫁語り 9巻<乙嫁語り> (ビームコミックス(ハルタ))

先ほど、20分ほど、変な姿勢でしゃがんでいたため、膝が妙にこわばっている。買ったばかりの「乙嫁語り」のビニールフィルムを破って、少し読み始めたら止まらなくなってしまった。良い漫画。好き勝手に振る舞うのに全体としてバランスが良い、ってアーティストが世の中には少しだけいるけれど、この作家はそういうタイプだと思う。
それにしても美味しそうなパンだ。

ではお風呂に入ってきます。そして、漫画を読みつつ、寝ます。

 

 

ようこそ新しいブーツ

今年は旅の道具を色々と更新した。
旅行の機会も多かったし、特に一人旅では、軽くて機能的なものが欲しくなる。ウルトラライトなアウトドア旅ではないにしろ、荷は少ないほうが良い。

ずっと靴を買いたかった。
10年以上履いていた、革のスニーカーが、そろそろ寿命。修理も難しく、同じ品を探しても絶盤で、新しいモデルはデザインが良くない。

日常でいちばん履いているのは「オーロラシューズ」だが(2足を交互に使用)、旅や雨の日には頼りない。楽には楽なのだけれど、万能ではない。それに、オーロラシューズも10年近く履いていて、手入れをすればまだまだ現役なのだけれど、味がありすぎるわけで、簡単にに言えば「ボロい」。あれほど楽な靴は他には知らないが、楽な靴だけでどこにでも行ける訳ではない。日常の使用はまだまだ続けるけれど、お出かけから旅行まで使える、ある程度の機能性を持った靴を探していた。

およそ1年前に、以下の要件を充足する靴を探し始めた。

  • 防水性を持ち、かつ透湿性があること。
  • 軽いこと。
  • ベーシックなデザイン。
  • 革製。長期使用に耐える。
  • 靴底の交換ができること。その他のメンテナンスが容易であること。

春と秋の旅(瀬戸内国際芸術祭)においては、ストップギャップとしての安価なウォーキングシューズを購入して対応した。Hawkins社製だったか。これは値段のわりに性能は良く、今も愛用している。歩きやすいし、雨の日も快適、なにより軽い。でも、長く履いていると蒸れる。
北海道旅行では、トレッキングシューズを履いていった。性能は申し分無いが、見た目がスポーティーで、服を選ぶ。

というわけで、暇な時はお店を覗いて、「自分にぴったりの靴」を探していたのだ。
そして、昨日の日記にも書いたブーツが、どうやら「ぴったり」だということで(夢に出てきたし)、買ってみた。

自分の想定よりは高価だったが、長く使うものであり、高級ブランドというわけでもないから、無駄な出費だとは思わない。お店の人も丁寧な対応をしてくれたから、とりあえず満足。

brandstone、というオーストラリアの会社の靴。
かたちはサイドゴアブーツ。というか、サイドゴアブーツの元祖本家を名乗っていると手元の本には書いてある。
わりと端正な形だが、おそらくは仕事用の靴、ワークブーツなのだと思う。オーストラリアのホームセンター(ジャンボ“オージー”エンチョー)においてはプロ用の道具売り場に、そしてロンドンではセレクトショップに置いてある、そんな品だと推測。そういえばこういう靴、映画俳優が趣味の園芸をしている時に履いていたなあ、と買ってから気付く。
きちんと綺麗にしておけば、そこそこきれいめなカジュアルでも合うのではないか。

型番は「558」。数字の意味は、忘れた。色は黒。

とにかく軽い。ショートブーツでここまで軽いのは珍しい。僕の選んだモデルは、どちらかといえばぴったり側面を包む形になっていて、いずれ馴染めばブーツらしからぬ一体感が生じる筈だ。でも痛いところや、我慢する部分は無い。
しいて言えばかかとより上の違和感はあるが、これはブーツに慣れていないからだと思う。

 

 

先ほど、薄くクリームを塗ってみた。これは実用上の必要ではなくて、儀式みたいなもの。革そのものに最初からたっぷりオイルが染みこんでいて、いかにもこれから変化していく予感がある。
しばらく通勤や日帰り旅行(年末に予定)で履いてみて、具合を確かめる。

 

今になって気付いた。職場の靴箱は、ショートブーツが入るだろうか。ロングブーツは入らなくて、よく別の場所に置いてある。まあいいや、何とかなるだろう。

 

買ったのは静岡市のPARCOからほど近い(浮月楼の向かい側)、「NATURAL SHOE STORE」。名前の通りナチュラルな靴ばかり、ダックフィートやビルケンシュトックといったメジャーなものから、静岡では他で見たことがない靴まで揃っていて、見ていて楽しい。店員さんはやたらと親切で、説明は淀みなく、試し履きも徹底的にやる。それが当たり前なのだろう。
なんとも頼もしく、せっかく買うならこういう店だよね、と思わせるあたりがプロっぽい。
向かいには修理工房もあるから、今後もお世話になるだろう。気持ちの良いお店でした。

www.thenaturalshoestore.jp

 

夢のブーツと、薄いチョコレートパンと。

ブーツの夢を見た。
先日、静岡市靴屋さんで試し履きして、すっかり気に入ってしまったサイドゴアブーツ。軽くて履きやすい。品質を考えれば、まあ相応なのだろうが、ちょっと現状では即断できないくらいの価格だったため、心の中の「いつか欲しいものリスト」に書き込んで、その日はお店を後にした。
旅にも使える靴を探して数ヶ月が経っていて、そのブーツは条件にぴったり合うように思えたのだけれど、サイドゴアブーツは経験が無くて、冷静に考える必要を感じたことも、衝動買いを止めた理由のひとつ。

でもやっぱり欲しい。
情報収集をしたら、さらに買いたくなってしまった。
そしてついに、夢にまで出てきた。

これは買うしかないだろう、と静岡の街へ向かったのが本日の昼前。
結論から書くと、買わなかった。

街に行く途中で立ち寄った「中国飲茶館」で充実したランチ(唐揚げとエビチリソースとスープとごはん)を食べたら、すっかり満腹になって、なんとなく思考も緩くなってしまったのだ。
騒がしい中心街に今日わざわざ行かなくてもな…と考えたら、ブーツへの気持ちも“後回し”になった。

この弛んだ気分はその後も延々と続き、本日はまるで何も成し遂げていない、でも休息だけは目一杯、という怠惰な土曜日となってしまった。
後悔はしていない。でも今日、あのブーツを買っていたら、僕の人生ももう少しカラフルになったのではないか、と考える。もちろんブーツが人生を分岐させるわけではなくて、満腹に打ち勝って当初の予定を遂行する姿勢が、いやそういう姿勢を昔から維持していたのならば、結果として人生を変えるわけだが、そういう益も無いことを考えてしまうほどに、あらゆることが中途半端な休日だったわけだ。
スターウォーズも観なかったし。

とはいえ、ランチの唐揚げが抜群に美味しかったから、良しとする。
あれは食べる価値がある。何度でも食べたい。

www.hotpepper.jp

ブルボン スター・ウォーズ貯金缶(デス・スター) 56g

そんな休日、おやつは街のパン屋さんでチョコレートパンを購入した。シュトーレンを探して入った店だったけれど、あまり良さそうな感じがしなくて買うのをやめて、そのチョコパンに加えて、いくつかパンを買った。ラスクは月曜日に職場へ、ベーグルは冷凍、食パンは明日の朝に食べる。
夕方、そのチョコレートパンを食べてみた。大人向けの味わい、とのことだったし、価格も見た目も高級そうな品。でも全体に薄い味わいで、少し残念。甘さ控えめ=大人、なのだと推測するが、苦みも香りも薄くて、ある種の代用品を思わせてしまう。ココア色のパン生地もまた、味が薄い。レーションや登山用携帯食料にありそうな、不思議な味だった。
珍しいものを食べた、という意味で、嬉しくなってしまう。発酵バターのパンとか、買っておけば良かった。どんな味なのか気になってしまう。

 

 

 

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