オランダせんべいを食べながら

ランボー怒りの改新 (星海社FICTIONS)

北海道で購入した自分用お土産、「オランダせんべい」を開封した。パッケージによれば、根室の「ご当地おやつ」とのこと。でも札幌の会社が製造している。

オランダせんべい」という名のお菓子は全国各地に存在する。が、北海道のそれは、他とは大きく違う品だった。

お土産といっても、安価な品で、包装も簡素、僕は生協で購入した。総合的な立ち位置は「甘食」などが近いかもしれない。不味くはないが、人を選ぶ味かもしれない。旨い旨いと喜んで食べるものというより、しみじみ噛みしめる、素朴なおやつなのだと思う。平成のちびっ子は喜ぶだろうか。

手のひらよりも大きなワッフル風の型で焼かれたせんべい。生地は玉子入りの小麦を使ったせんべいに似ている。少し黒糖が使われ、膨張剤は重曹

そして食感が独特である。生焼けとまではいかないが柔らかく、噛みきるのに少し顎の力が要る。「やみつきになるむっちり食感」と素敵なフォントで書かれているとおり、むっちりしている。
ナンでもチャパティでもない、インドのパンで、こういうものがあったような気がする。

つまり、ぱりぱりと割れない、甘くて大きなせんべいということになる。例によって古い菓子にありがちな、「焼いてもいいし、バターを塗っても美味です」みたいなアレンジ方法が示されている。でも普通は、そのままもぐもぐ食べるだけではないか。

僕は好きだ。
ぜんぜんリッチじゃないところが気に入った。もっとたくさん買ってくれば良かった。自分用の土産は、こうでなくっちゃと思う。

 

ようやくスマートフォンに画像が正常に保存できるようになった。
が、写真を撮る前に開封してしまった。

そして今、とても眠い。
昨日は結局、普通の時刻に寝て、普通に目覚めた。結果として寝不足であり、今日は(夏休み明けということで大きな仕事が無かったこともあり)さっさと定時退社してきた。寄り道もせず帰宅し、食事もシャワーも済ませ、もういつでも眠れる状態。
だから寝る。その代わり、早起きして、今夜やりたかった諸々に手を付ける予定。それらは喫緊の課題ではないから、万が一寝過ごしても大丈夫。
寝不足に弱くなった。これが年齢を重ねるということの、ひとつのかたちなのだろう。

 

ほっかいどうお菓子グラフィティー

ほっかいどうお菓子グラフィティー

 

 

立秋の茶会にて

暦の上では秋の始まり、立秋である。
この暑いのに、誘われてお茶席の手伝いをしてきた。

ただのお茶席ではない。
自分の先生が主催し、文化財的なお寺で開催する、数年に一度の大きな茶会だ。先生にとっては弟子達と自分の道具を披露する場でもある。

僕は弟子以下の、月に1回くらい稽古に参加する程度の未熟者だから、今回はもちろん裏方。水屋といったか、要はバックヤードで荷運びから洗い物までする“なんでも屋”だ。

だから服装はカジュアルな洋服でいい。靴下は白足袋を模すということで、白靴下が指定されている。カジュアルといっても、やはりきちんとした、そして地味なものを選ぶ。
というわけで、無印良品その他の力を借りて、白いシャツにダーク・ブラウンのパンツ(プレスラインはしっかりと)、そして白靴下という出で立ちでの参加となった。皆から「NHK連続テレビ小説っぽい」と言われたが、反論できない戦後の混乱期を思わせる質素さだった。

さて夏場のお茶会は、ことさら朝が早い。これはもちろん涼しさを期待して、そして朝の風情を大切にするから、だという。
山寺の朝は確かに気持ちが良かった。でも5時30分集合は、とてもとてもハードだったことは、ここに書いておきたい。僕などは準備に苦労は無いが、和服で参加するお弟子さん達は大変そうだった。

文化財として保護されているお寺ということで、エアコンなんてもちろん無い。これも和服の人達には辛い。僕は麻のシャツに、機能性のある生地のアンダーウェアやパンツで揃えたけれど、それでも暑かった。働いている時は頻繁に水分補給もするし、扇風機は常時稼働、汗を拭く用の(メントールその他が配合された制汗作用もある)ウエットティッシュも活用したけれど、それでも体力が削られていくのがわかる。きりりと和服を着こなしている先輩達も、ふとした拍子に“暑さが顔に”出ていた。
そんな環境でも、暑い暑いと口には出すものの、茶道の先生は顔や所作が崩れることがなく、なんというか「クール」だった。

初めて知ったが、こういうイベントは、優雅にしゃかしゃかとお茶を供するわけではない。メインの客にはきちんとお茶を点てるが、他の人達には裏で準備して、次々と運び込む。といっても当然、あらかじめ作り置きできるわけではないから、タイミングを見て人数分の抹茶を(バックヤード的な部屋で)急いで点てる。高価なお茶碗に、茶杓で抹茶を計り入れ、お湯を入れてしゃかしゃかと茶筅で作るという作業自体は表の仕事と同じだけれど、お客様が見ているわけではないから効率優先の手さばきで用意する。
お茶碗が帰ってきたら急いで洗って、次のお客さんに向けての準備が始まる。結局、休む暇なんて無かった。僕だってお茶を点てたし、お菓子を盆に盛ったりもした。

かなり疲れが出てきた後半、少し席が空いたからということで、自分もお茶の席に参加することになった。
お稽古は休みがちだったから作法も何も忘れてしまったし、空いていない席にいるのはどうみても「重鎮」っぽいお婆さんで、いくら楽にして良いと言われてもあれは本当に辛かった。
しかも、正座の痛みが尋常ではなかった。お稽古では最悪の場合は足を崩してもいいし、掛け軸の説明や茶道具の謂われなんて時間は無いが、今日は当然、フルコース。

でも本当に楽しかった。
裏方というのが性に合っている。障子の向こう側から和やかなお茶席の話し声が聞こえてくるのも素敵。

それに、和菓子が抜群に美味しい。どこかの名店の品を特別に用意した、とのことだが、なぜ単なる練り切りがこんなに味わい深いのだろう。
風の吹き抜ける座敷で抹茶を飲む。もちろん好きな味だが、今日の抹茶は特別だった。なんというか、「しゃっきり」した。お手伝いをしながら、帰りにはコーヒーを飲むのだそれで疲れを癒やすのだと考え続けていたが、お茶の席で(不十分な作法のまま)いただいた抹茶は、その気分を吹き飛ばすものだった。あれは不思議な体験だった。お茶やコーヒーを世界中の修行者が好んだ理由が、我が身のこととしてわかった気がした。普段はカフェインなんてまるで効かないのに。

 

 

さて、今は家でのんびりしている。
街の花火大会の音が聞こえる。外にでて3分も歩けば、その花火を見ることもできる。が、どうにも動く気にならない。疲れたし、眠いし、夏休み最後ということで片付けておきたい事も多々ある。
とりあえず、今から30分、軽く寝ようと思う。それから少し頑張る。そして、しっかり寝る。それで今日はおしまい。

 

 

裏千家茶道  水屋仕事の心得 (お茶のおけいこ)

裏千家茶道 水屋仕事の心得 (お茶のおけいこ)

 
入門 裏千家のお茶に親しむ

入門 裏千家のお茶に親しむ

 

 

美術館に行ったけど

美術館に行ってきた。「ミッフィーと巡る現代美術」みたいな巡回展。それはそれは楽しい時間を過ごしたし、その後に食べた炒飯(炒飯専門店のランチ。美味しかったが量が多い)も満足かつ面白く、両方とも書くべき事柄だとは思う。

が、もう寝る。
なぜならば、明日は早朝から、茶道部のお手伝いに行くから。
山奥の古い寺で、夏のお茶会が開かれる。その裏方をサポートする。作法も何もいらない、本当に肉体労働要員なのだろうが、でも楽しみ。

ともあれ寝不足では困る。というわけで、寝る。おやすみなさい。

ちなみに、静岡県立美術館では現在、過去の図録が500円均一で投げ売りされている。思わず買ってしまったけれど、やはり余っている図録というのは、「手元に置こう」とは思う人が少なそうな、少なくとも数千円の価値を見出しにくいものばかりだ。500円だから、大判の文庫本感覚で楽しんでいるが、でもこれ古本だったら悩む価格と内容。でもまあいいや、とにかく寝ます。

 

映画「バベットの晩餐会」と、美味しいものをいくつか。



映画『バベットの晩餐会』を観た。
こういう、名作だけど未見のもの、は映画館でリバイバルされると有難い。レンタルでも最低料金、AmazonGoogleの動画サービスなら実質無料でも楽しめるのだけれど、なんとなくそうやって「いつでもどうぞ」という状況ではつい先延ばしにしてしまう。たぶん、自宅に立派な映写室があっても、僕の場合は無理なんじゃないか。
周囲に赤の他人がいて、静かに座って2時間を暗い部屋で過ごさざるを得ない、という制約込みで映画は楽しめる(ことが多い)。だから今日も、映画館に行ってきたのだ。

では感想を引用。例によって「Filmarks」からのコピー。

名作であることは知っていた。
大雑把な粗筋も把握していて、劇中で供されるご馳走のいくつかさえ本で読んだことがある。映画と食について書かれた本では必ず登場する作品だが、なんとなく見損ねていた。そういう名作は多いが、今回はたまたま地元の映画館でリバイバル上映されていたので、これ幸いと鑑賞。こういうものは、きっかけですね。

とびきり素敵な映画だった。
様々なかたちでの「世界の素晴らしさ」が描かれている。
敬虔と質素を旨とし、小さな工夫で豊かに暮らす人々の知恵と真心。それはもう、文句なく善いものだ。
でも、バベット氏の催す晩餐会での豪華極まりないディナーもまた、それが1回きりのものであっても、人を幸せにする。技術(アーツ)や芸術(アート)の本質だと思う。「芸とは魂の幸福のこと」と芹沢銈介も言っていた。
「貧しい芸術家はいません」というバベットの言葉が心に焼き付いている。

“頑固な老人達の閉ざされた心さえも美味しい料理で(略)ほっこり”なんて単純な映画じゃなくて、本当に良かった(そういうの、大好物ですが)。もっと上品な、でも茶目っ気に溢れた、楽しい作品。
それから、登場人物がとてもとてもチャーミングで、それだけでも映画として十分に楽しめる。ついお行儀悪くなっちゃう老軍人とか、それを見て真似する村人とか。誰も「美味しくて幸せ」とは言わないけれど、その行動こそが料理の出来を示している。

観て良かった。食に関わる友人達がこぞって薦める理由がわかった。それから、映画館を出たあとに、ちょっと良いものを食べに行きたくなります(食べた)。

 

 で、何を食べたのか。
かなり上等なランチを食べた。いや、価格はラーメン屋さんの「店名のついた(オプション全部乗せの)ラーメン」程度なのだが、予想を超えてきちんとしたものだった。静岡市葵区鷹匠の「スマッチネゴ」のランチ。クランベリーを詰めた豚肉の塊をグリルしてポートワインのソースをかけた品と、パンとサラダとスープとコーヒー。ぱくぱく食べるのが勿体ない、でもカジュアルなご馳走。リニューアル、というか名前だけ継いだのだと思うが、新しいスマッチネゴも良いお店だ。
ちなみにスマートフォンの不具合で、画像は残っていない。

 

バベットの晩餐会 HDニューマスター [DVD]

バベットの晩餐会 HDニューマスター [DVD]

 
バベットの晩餐会 (ちくま文庫)

バベットの晩餐会 (ちくま文庫)

 

 

おやつには藤枝市の「ボクゥボクゥ」でレモンタルトを。夏には美味しいだろうなあ、と思っていたが、確かに美味しかった。この店の定番として常に並ぶ品だが、たまに食べるとやはり良い。さすが定番。

https://www.instagram.com/p/BIt3iH3jxeW/

これはなぜか写真が残った。撮影してもファイルが破損する、あるいは管理ファイルに不具合が発生する、というよくわからないトラブルに見舞われている。これから修復を試みる。北海道旅行の写真も、いくつか消失してしまった。

 

実は昼前にかき氷も食べた。が、あまり書くと、甘党の食いしん坊に思われるので、写真は載せない。でも和菓子屋ならではの、品の良い宇治金時だった。

映画『裸足の季節』と、お土産配り。

映画を観てきた。
感想は以下の通り。小さな映画館で、じっくり集中して観ることができたことに感謝したい。たまたま帰省中の友人達との映画鑑賞で、感想戦(?)も楽しい。が、映画は笑って楽しめるような作品ではなかった。とびきり美しいことは確かなのだが。

以下、感想を引用する。あ、書き忘れたが、映画のタイトルは『裸足の季節』です。

伝統と因習の残るトルコ黒海沿岸の小さな村。
両親を亡くし祖母の元で育てられた5人姉妹の、別れと自立を描く。という説明では何のことかわからないだろうが、まあ、予告編を観ればどういう映画かは伝わるのではないか。
きらきらと無防備なほど美しい姉妹だけの時間と、伝統的な服を着せられて強制的に結婚させられていく凝り固まった(しかし善意溢れる)社会。女性の人権よりも、村の常識、それも既に一部でしか通用しないような古くさいルールにより閉じ込められていく姉妹の姿が哀しい。直接には描かれないが、家族による性的虐待も示唆される。
そんな閉ざされた(彼女達の家は物理的にも壁と格子で隔離されていく)世界で、姉たちは適応から自死までそれぞれの道を歩んでいく。ただし、村の常識からは外れられない。
どうしても結婚したくない四女、そして最も強い目で姉達を見続けてきた末の妹は、この狭い社会からの離脱を計る。

そう、美しく強い眼差しが、この映画の救いであり、見どころだと思う。
近代的なファストファッションや安っぽい部屋着ではしゃぐ姿も、伝統的な服に身を包む姿も美しい姉妹達。でも、どんな時でもその目の強さが、より印象に残っている。

田舎といえども、多くの価値観が交錯する。政教分離が国是でもある。しかしどうしても古い家父長的な因習が優先されてしまう、そんな部分は、程度の差こそあれ日本と通ずる部分がある。姉妹達ですら、その精神的檻に囚われている。
崖っぷちに追い詰められた時にようやく動き出す、自然なその姿こそ希望といえるのではないか。映像が美しいぶん、因習の重さ・怖さが際立っていた。

自分はヘテロセクシャルの男性として、どうしても姉妹達の美しさ、もっというと艶めかしさに目が行ってしまう。それもまた監督の演出意図だったのではないか、と同行した友人姉妹は言っていて、ちょっと居心地が悪い。その感覚は、今も映画の印象に編み込まれている。

 映画以外には、買い物とお土産配りの日でもあった。
買い物は、北海道旅行中に思いついたものを探して購入する、という旅行の延長のようなもの。秋の「瀬戸内国際芸術祭」への準備でもある。

お土産は冷蔵品も多く、加えて来週まで出勤しないため、配れるものは今のうちに、という目論見もあっての配布行脚。
あまり遊び回る気分でもないから、友人や親しい同僚に会って、お菓子を渡して、少し会話をする程度の活動が丁度良い。
同僚達には適当なお菓子を、そして友人には好みや「喜ぶ顔」を思いうかべての選択を心がけた。
でもやっぱり一番は、自分用の土産菓子。まだ勿体なくて開封もしていない。

 

Mustang

Mustang

 

 

ランボー怒りの改新 (星海社FICTIONS)

ランボー怒りの改新 (星海社FICTIONS)

 

 

 

 

どっと疲れて眠くなる 札幌→新千歳空港→静岡空港

無事、北海道から帰ってきた。
昼には静岡空港到着という変なフライトしか無くて、お昼ごはんを自宅で食べる不思議な旅行の最終日だった。

それでも洗濯物(少ない)を片付け、パンフレット類を整理し(少ない)、お土産の甘いものを冷蔵と常温品に分けて(多い)、一息つく間もなく静岡の街へ。映画『シン・ゴジラ』を鑑賞。

シン・ゴジラは最高だったが、街は人が多く、看板はごちゃごちゃしていて、なんだかとても疲れてしまった。街の規模としては札幌市は何倍も大きいのだが、いや大きいからこそ綺麗に見える街だった。もちろん湿度と温度の高さも、疲労の具合には関係している。

帰宅して夕食を食べて、シャワーを浴びたところで本当に疲労が“どかん”とやって来た。部屋は散らかっているし、よりによってベッドメイキングをしないまま旅に出てしまったので、今からごろんと寝てしまうわけにもいかない。でも今、びっくりするほどに疲れている。

仕方がないから、沖縄土産の薬草茶などを淹れて、飲んでいる。こういう類のヘルシーな健康かつ不味いものは、北海道にはあまり無さそう。

 

なにしろよく歩いた。
GoogleMapの履歴を眺めていると、「ちょっとばかじゃないか?」と思えるほど徒歩で移動している。今朝だって、少し北海道大学を歩いてきた。気持ちの良い散歩だったが、普段はそれほど歩かないから、身体への悪影響もあったのだろう。
そういえば、札幌でも小樽でも、自転車が欲しくなった。小樽の観光用レンタルサイクルは高くて、しかも自分は小樽観光に興味が無かったので無視したが、札幌は適当な自転車をレンタルすれば良かった。札幌は、ミニベロや折りたたみ自転車が活用できる距離感の街だと思う。やや交差点が多いが(格子状の街路だから仕方がない)、路肩は広く、また車もそれほど多くないから走りやすそう。少なくとも観光案内に載っている名所は、1日でささっと見て回れるだろう。

 

今回の旅は、3泊とも同じ宿に連泊した。
札幌駅から徒歩数分の新しいビジネスホテルで、面白みは無いが、これがめっぽう便利。遠出して、駅に戻ってきたついでに宿で小休止したり、夜に買い物に出かけたり。今まで連泊はした記憶が無いが、これからは選択肢として考えていきたい。
かばんに小さな南京錠をかけておいて(気休めだが、掃除係の人との安全保障のしるし)、貴重品だけしっかり管理すればいいから、夜に帰ってきてからの「部屋づくり」も楽だった。洗濯だってやりやすい。
地元のスーパーマーケットに行くのが旅の楽しみだけれど、今回は野菜ジュースなどのボトルも買って冷蔵庫に備蓄できたのも良い。

 

北海道の甘い赤飯(金時豆と食紅使用)や、ようかんパンも食べることができた。
初回にしては「ガイドブックに載っている観光名所」をパスし過ぎたきらいがあるけれど、時計台やテレビ塔に興味があるわけでもなし、後悔はしていない。飲食は基本的に「北海道的なもの」だけを選んだ。が、これもガイドブック的なスタンダードなそれよりも、少しアレンジあるいは工夫が盛り込まれたものが多かったように思う。でも美味しかったし、それこそスタンダードな品は物産展やイベントや、あるいは地元のお店でも食べることができるだろう。だから、あまり気にしない。

と、こうして記録と感想じみたことを書いていたら、どんどん眠くなってきた。疲れているだけなら嫌な感じだが、眠いのは良いことだろう。だから、髪が乾いたら寝る。あとは明日にがんばります。

 

 

札幌乙女ごはん。コミックス版

札幌乙女ごはん。コミックス版

 
札幌の映画館〈蠍座〉全仕事

札幌の映画館〈蠍座〉全仕事

 

 

 

札幌と小樽

朝から札幌の街を少し探検。その後、小樽まで電車で移動。生まれて初めて、日本海を間近で見た。

目的地は「おたる水族館」で、観光客で賑わう小樽市街からはバスで30分ほど。


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崖と岬を利用した高低差のある、水族館と海獣飼育、それにちびっ子向けの遊園地まである施設だった。


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確かに古いが、ショーは迫力があり、短い出し物を矢継ぎ早に見せていくスタイルはとても楽しい。古いといえば、昨日の旭山動物園も財政難の地方自治体の文化会館みたいな建物が目立ったけれど、この水族館はそれよりも古ぼけている。ただし、静岡県の伊豆にあるような気持ちの悪い商売っ気が漂う妙な観光施設とは全然違う。趣味の良さ、という点では、小樽市街の偽物レトロ土産物屋よりよほど良い。

 

小樽市街では、小さなお寿司屋さんでにぎり寿司を食べた。旬は外れるが好物のシャコも。期待以上に美味しい寿司で満足。

 

札幌に戻り、街を歩く。満遍なく名所を巡るのは無理そうなので、気になるエリアを重点的に。テレビ塔やすすきのは捨てる。京都観光と同じ感覚。


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札幌市庁舎、植物園ともに素晴らしい。特に植物園はいくら歩いても飽きない。東京でいうと恩賜井の頭公園、あそこが好きな人はきっと気に入る。町の中なのに、あくまで静か、他に人はいない。緑濃く、でも雑然とした感じは全く無い。なんだか小川洋子梨木香歩の小説に出てきそうな場所だった。しかも裏手には素敵な喫茶店「倫敦」もある。コーヒーもタルトも素晴らしかった。

 

素晴らしいといえば、「六花亭 札幌本店」は興奮した。フラッグシップ店としての接客と雰囲気作り、品揃えが整っている。気持ちよく、必要以上に散財した。

 
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北海道大学キャンパスでは、ひたすら歩いた。遭難しかけた、といっても過言ではない。でもあんなに気持ちの良い大学構内は他に知らない。良い体験だった。また歩きに行きたい。

 

夕食は札幌ラーメン。まあ普通。個人的にはバターが初めて。

 

では寝ます。明日は帰る日。なんだか寂しくなってきた。

旭山動物園とラベンダー畑とスープカレー

北海道旅行2日目。


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今日は旭川旭山動物園(少しややこしい)に行ってきた。とても楽しかった。予想以上、と言っていい。小雨から、前が見えなくなるくらいの豪雨、そして雷と、動物園を歩くにはベストとは言えない天気だったが、動物達は元気いっぱいで、これはこれで趣があって悪くない。

札幌に戻る際に大きく回り道をして、美瑛町などの、広々とした風景も楽しめるエリアをドライブしてきた。これもできればからりと晴れたほうが良かったのかもしれないが、でも早く動く雨雲や、しっとり落ち着いた畑や花畑、牧場は見ていて飽きない。

書いているときりがないから、とりあえず写真等も含め後日にまとめることにして、今日は寝ます。

今日は「べこもち」「豚丼」「とうきび」「スープカレー」「いも餅」などを食べました。きっと太る。

旅の荷物

まだ家を出ていない。こうしてブログを書いている。
掃除も終わったし、もちろん荷造りも済んだ。

今日から3泊の、北海道旅行。
静岡空港の、夕方発の便に乗る。なにしろ夕方まで暇で、でもどこかに遊びに行くほどの余裕もなく、今は家事に勤しんでいる。

旅の荷物は、こんな感じ。
上から、キーボードとタブレット、USB充電器、それに3口タップ。
服は折り畳んで1つの収納袋に。赤いバッグは洗濯やその他の細々としたもの。
寒いと聞いたので、畳めるタイプのアウターを。それから洗面用品と、ポケッタブル・ダッフルバッグ。
茶色い革の鞄は、現地で使用。その隣はAmazon Kindle。本が軽いのは助かる。
メモ帳やカメラ、財布などは小さなサコッシュに入れて、そのまま青いデイパックのポケットに放り込んである。
肩掛け鞄も含めて、ぜんぶデイパックに詰め込んで、まだ余裕がある。片手でも苦にならない重さに収まった。


この写真を撮ってから、かなり変更した。荷物は減らし、かばんも小さいものに。今回は(少なくとも往路は)荷物を預けずにこのデイパックだけで済ませようと考えている。
宿が3泊とも同じ部屋ということで、こういう方法を採用した。
帰りは荷物が増えたら、ダッフルバッグを広げて使う予定。それ以外は臨機応変
服を減らすために、洗濯用品を加えた。コンセントが分散するのが嫌で、タップを持つ。それくらいが今回の工夫。

ではそろそろ戸締まりを。
同じタイミングで家族も旅に出る。
行ってきます。

 

d design travel HOKKAIDO

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