「ガパオライス」と『シン・ゴジラ』



映画館で『シン・ゴジラ』を観た。
予想以上に良い作品。怪獣映画好きでなくても楽しめるし(ポリティカルもの、会議室映画としての楽しみ方が可能だと思う)、エヴァンゲリオンっぽさが好きな人ならなおさら。かつてゴジラ映画が作られた背景に敗戦と原爆があった。今のシン・ゴジラならばそれはもちろん自然災害と原発事故。ゴジラに魂を奪われてオタクになった人達が本気を出した作品が、ここまでバランスのとれた娯楽作品になったことを祝福したい。

では、例によって他サイトで書いた感想を転載。

傑作だった。
怪獣映画としてだけでなく、日本映画史上に残る作品になるのでは。真昼のシネコンなのにスタッフロールの後に拍手が沸き起こった、しかも変なマニアに周囲が巻き込まれたわけではなくて、という希有な体験もできた。

怪獣映画マニアならずとも、いわゆるオタクな人達というのは、心の中に理想の(その分野の)世界を持っている。大人でオタクならば、それを練り上げてぴかぴかに磨き上げている、筈だ。
怪獣映画オタク仲間同士で飲めば「俺ならこんなゴジラを作りたい」「でも一般受けしないよ」「まず映画会社が絶対通さないよねえ」という話に落ち着く。
でもそれを、力技で、理想全部入りで、作り上げてしまったのだ。生粋のオタクである作り手たちが、誰に媚びるでもなく、理想の器となった結果がこの傑作だとしたら、日本のオタク文化というものも捨てたものではない。クールですらある。
もちろん怪獣映画にはお約束の、「世渡りの下手な専門家」や「びっくりするくらい胡散臭いアメリカ政府のエージェント」も出てきます。様式美として、しかし現代的にブラッシュアップされて。
庵野監督らしいオモシロ作戦(例:在来線爆弾)も素敵。


真剣に働く人、有能な組織は格好良い。
エヴァンゲリオンなどで監督が繰り返し描いてきたその価値観が、本作品では物語の芯を為している。
序盤で紋切り型に演出される「主体性に欠ける組織のトップと、融通の利かないお役所仕事」さえ、全体としては“捨てたものじゃない”ことが物語の進行と共に露わになる。
優秀な誰かが特別な頑張りを発揮するわけでも、純粋な人間の自己犠牲が事態を切り開くわけでもない、ただ個々人がやれることを淡々と進めていくことで成り立つ素晴らしい世界。それをこの映画では「日本」と呼ぶ。

格好良いのは、ミサイルを撃つ戦闘機だけか?災害支援の自衛隊員も、策略と人脈でカネとヒトを動かす役人も、それからデータと文献から対策を練る学者、炊き出しの婦人会まで、みんな格好良い。そんな価値観で、新しいゴジラ世界は構成されている。

奇跡なんて起こらない世界に降って湧いた絶望に人間が立ち向かう、こんなエンターテインメント映画を待っていた。

堪能した。また観に行きます。もちろん映画館に。

 

 

https://www.instagram.com/p/BIeQ-xsDD06/

 

https://www.instagram.com/p/BIeSzFejbrG/

そして昼ご飯は、鷹匠の「ALLEE RESTAURANT」でガパオライスを食べた。
エスニック料理店では定番のごはん料理だが、やはりレストランということで、ちょっと違う。きちんと丁寧に作られた味、という感じ。びっくりするくらいに美味しい。
食後にはチーズケーキを。小さくて凝縮感のある、満足感の高いチーズケーキ。こうでなくっちゃ、といつも思うし、今日だって満足。

www.at-s.com

 

 

ちなみにおやつは(チーズケーキはカウントしない方針)、cafe bikiniの夏の特別メニュー、かき氷を楽しんだ。さすがケーキ屋、という氷いちご。ジャムっぽい。浅間通りの散策といえば老舗おでん屋が有名だが、このかき氷も素晴らしい。おすすめです。

 

 

明日から北海道旅行だが、まだ全く準備ができていない。甥姪が遊びにきていて、解放してもらえない。下調べすら、進捗は1割に満たない。
それどころか、旅の前なのに部屋が散らかっている。旅の間に部屋がどうあろうと気にしない人もいるらしいが、僕はきちんと整理してから旅立ちたい。
まあ、宿は3泊とも札幌駅前だから、準備不足でも大丈夫。釧路の湿原に泊まるわけじゃないのだ。明日の午後に家を出る。だから、大丈夫。

 

 

祭り疲れ

仕事のあとに、職場の人達とお祭りに行った。
週末の夜に同僚と、ということはまず無いのだが、今日は退職する人がいるという事もあって、仲の良い数人で遊ぶことに。僕としては、送別会という名の飲み会よりも好きな時間の使い方だ。にこにこ笑って、楽しくお別れできて本当に良かった。

久しぶりに、「富士宮やきそば」を食べた。屋台で食べるぶんには、ちょっとソースが甘い太麺のやきそば、という程度で有り難みが薄い。富士宮の町で適当に入ったお店で食べるものが、やはり本物だと思っている。特別に美味しくないのだが(なにしろソース焼きそばだから、世界観を変えるほどの美味さは期待できない)、でもまあ、雰囲気である。「B級グルメ」という格好悪い言い方が少し前に流行ったが、趣きとしては「地元の日常食」であり、それで十分なのだ。

その点、お祭りの屋台のものは、うんまあ珍しいといえば嘘じゃないけれど普通だね、と思うだけである。しかもわざわざ、紅く着色したアミエビ(桜エビを模しているのだと想像する)が乗っていたりと、よくわからない演出まで加わるのだから困ってしまう。
つまり、富士宮やきそばは、富士宮で食べるに限る。わざわざ余所の土地で、お祭りの屋台で、食べる理由は無い。ただし太麺はそれだけで食べ応えと食べ易さがあって評価できる。

他にも色々と買い食いをした。
これは、自分には珍しいこと。この種の無駄遣いも、たまには良いですね。
ただし野菜が足りない。帰宅前に野菜ジュースを飲んでみた。帰ってからは、難消化性デキストリンハーブティーに溶かして飲んだ。神経質な“丁寧な暮らし”の人みたいだ。

 

ともあれ、これで仕事は一区切り。明日からは1週間ほど夏休みとなる。今日は業務も大掃除や片付けばかりで、なんとなく「では、良いお年を」と言いそうになるのんびり具合だった。

今日はとにかく早く寝て、明日は家事雑事を片付け、旅行に備える。そして明後日からは旅の人。そんな予定。

なんだか妙に疲れている。
足の裏に湿布を貼ると良い、と聞いて、さきほどドラッグストアで「サロンパス」を購入してきた。が、貼ってみたらメントールの冷涼感と匂いが強くて、落ち着かない。これで眠れるのだろうか。

 

ポケットに静岡百景

ポケットに静岡百景

 
静岡百景

静岡百景

 

 

久しぶりに「ゼリーのイエ」のゼリーを。

職場で退職する人がいて、じゃあ最後にとびきり素敵な休憩時間のおやつを、ということで頑張って「ゼリーのイエ」のゼリーを取り寄せてみた。最初に書いておかねばならないが、当然、自分が食べたかった、というのも理由だ。

https://www.instagram.com/p/BIZ-PNrj4-2/

仕事の合間にはよくおやつを食べた間柄、普段はもちろんチョコレートとかコンビニで売っているようなものばかり。たまにお土産のお菓子や、街で買ってきた素敵な甘いものを持ち込むことはあったけれど、この「ゼリーのイエ」のゼリーは、そのなかでも特別。最後のおやつに「特別」を用意できて良かった。

それほど長い間、一緒に働いてきたわけではない。でもお菓子の好みや、可愛いと思うものは予想できるし、今日は狙い通りに喜んでくれた。スイーツ紳士としては嬉しい限り。

 

甘く、かわいく、おいしいお菓子 (セレクトBOOKS)

甘く、かわいく、おいしいお菓子 (セレクトBOOKS)

 
かわいいお取り寄せ―甘いお菓子を、お茶の時間や贈り物に (セレクトBOOKS)

かわいいお取り寄せ―甘いお菓子を、お茶の時間や贈り物に (セレクトBOOKS)

 

 

純粋に相手を喜ばせるよりも、だんだんお菓子のセレクトをゲーム感覚で頑張るようになってしまう不純さは、趣味人間の悪いところ。それは自覚している。でも、人生の通過点で、不意に良いゼリーに出会えるのも、それを演出するのも、面白いのではないか。自己弁護になるが、まあゼリーが美味しいのだからそれで良しとして欲しい(誰に弁護しているのだろう…)。

とはいえ、明日が同僚の最終日。
そして夏の長期休暇の前日でもある。たぶんのんびりした仕事になる。良いお別れができたらいいな、と思う。

 

ニュクスの角灯  (2)

ニュクスの角灯 (2)

 
ニュクスの角灯 1 (SPコミックス)

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昨日と今日は早寝早起き

昨晩は9時過ぎにベッドに入った。
今日も今からシャワーを浴びて、髪が乾いたら寝るつもり。

今朝もそうだったが、しばらく早起きをしようと考えている。しばらく、というのは今週末まで。寝不足のまま仕事に挑みたくない状況であり、家で片付けなければならない諸々(イラストとか)が溜まっていることもあるが、しかしそれらに手を付けると夜更かしをしてしまう。それ以外にも夜が遅くなりそうな予感というか懸念があり、じゃあとりあえず週末までは生活パターンを変えてみよう、と決めたのだ。結果として、ネットサーフィンなどの時間が削減される。


今朝は4時30分に目覚めた。睡眠時間は十分なはずなのに眠い。とはいえ、のんびりコーヒーを淹れて、Webサイトのチェックやイラスト作成、その他の色々なことをして、朝食を食べても余裕があるし、目だって覚めてくる。いつも、は無理かもしれない。でもとりあえず週末まで試してみる。

なぜ週末までなのか。
職場の長期休みが、今週末から1週間と少しあるのだ。代わりにお盆休みがほとんど無い。お盆には皆で融通して休みを取ることにしている。
この長期休暇の半分を費やして旅行に行く。以前書いたように、北海道へ3泊。札幌に宿をとり、いちばん遠くで旭山動物園周辺まで行くつもり。まだ細かい計画は立てていないが、宿とレンタカーは確保した。まあ、札幌といえば都会である。たぶん静岡のどの都市よりも都会だろう。だから特に持ち物で心配はしていない。目的地は主に動物園や水族館。これも迷うような施設ではないから、今のところ下調べも進んでいない。ともあれ楽しみ。人生初の北海道だ。

 

というわけでシャワー。夏はお風呂ではなくてシャワーで済ませている。Kindleのカバーを自作したりと色々と書くことはあるが、それは後日にまとめます。

 

ランボー怒りの改新 (星海社FICTIONS)

ランボー怒りの改新 (星海社FICTIONS)

 

 

知ってた?アメリカ人が教えてくれたマシュマロの美味しすぎる食べ方!

東ハト ハーベスト ブラジルコーヒー 8包(100g)×12袋 

エスビーグローバル ロッキーマウンテン メガマシュマロ 340g

先週から何人かのアメリカ人が職場に出入りしている。取引先企業からの長期出張で、技術的なやりとりをしている、くらいしか知らない。そういう客人が多い職場であり、直接のやりとりが無い限りは詳細を知らないまま、自分は自分の仕事をしている。挨拶くらいはするけれど、会話はしない。

さてその人達、50代くらいの男達が、最近は休憩の時にお菓子を食べるようになった。会社敷地内に点在する売店仕入れてくるらしい。パッケージをひっくり返したり、何か写真を撮ったりと、さすが技術者といった騒ぎかたが面白い。

今日はマシュマロを食べていた。スーパーマーケット・チェーンのプライベートブランドの、100円くらいのもの。それだけで珍しい風景かもしれないが、ただ食べるだけでなく、なんだか嬉しそうに工夫をしていたのが目を惹く。

東ハトの薄焼きビスケット、「ハーベスト」と組み合わせて食べていたのだ。ハーベストを2枚取り出し、その間にマシュマロを挟み、そして食す。
おっさん3人がうんうんと頷いて食べていて、ものすごく美味しそうだった。

 

というわけで、帰宅時に材料を仕入れる。
マシュマロはプレーンの、100円くらいのもの。ハーベストはブラジルコーヒー味というものが売られていたので、それを選択。スーパーでもコンビニでも、たぶん100円ショップでも揃えられるだろう。

このコーヒー味が良かったのか、これ、とても美味しい。
ハーベストは甘味に加えて塩気もあり、それに「ただ甘いだけ」のマシュマロが組み合わさる。さくさくとしたハーベストとふわふわのマシュマロ、という食感も良い。
ハーベストは小袋に4枚入り、マシュマロは2個使う。お菓子を開封すると、ついたくさん食べてしまうものだが、満足感があってそれだけで済んでしまった。

焼いたらどうだろう、などと考えてしまうが、そこまでするのもどうかと思う。追求するのなら、定番の「バター味」などを試してみたい。

 

とにかく美味しかった。
明日にでも職場で皆に教えてあげよう。件の“アメリカの客人”が気付いたら、にこっと笑って親指を立てたい。感謝している。

 

 

 ちなみにマシュマロは、この「メガマシュマロ」が好き。1個食べると満足する。だからずいぶん長持ちします。

Fluff Marshmallow Spread (213g) 毛羽マシュマロスプレッド( 213グラム)

Fluff Marshmallow Spread (213g) 毛羽マシュマロスプレッド( 213グラム)

 

 

電子の雷獣

ポケモンGo、流行っている。ランドマークが点在する街ではなくて、雑然とチェーン店が並ぶ殺風景な国道であっても、スマホを眺めて歩く人達を見かける。ここまで目に見えてわかる“流行”、しかもゲームのそれは久しぶりではないか。

しかし僕は今のところ、遊ぶ気にはならない。
他にやる事がたくさんあるし、流行っているから、という理由で飛びつくなんて性に合わない。外回りの営業職だったら、存分に楽しんでいたかもしれない。

 

そう、流行っているからインストールする、という人が自分の観測範囲でも多いのだ。まるでハロウィンの仮装パーティみたいな感じ。
ハロウィンのそれと同じく、流行っていて楽しいから、みんながやっているから、という人は歩きスマホにしろ私有地への立ち入りにしろ、問題意識に欠ける印象がある。これはなかなか面白い現象で、世の中には「流行ならば免責」が通用すると考える人が少なくない。その「率」は、残念なことにこの10年間、減っていない印象。

逆に、ゲームとして期待している、あるいは新しい遊びとしての可能性や、社会と通信端末との関わり方に興味がある人達は、このゲームの問題点もまた(プレイ中にモンスターを捕獲するのと同じくらいには)目を向けている。

 

任天堂Google社にとって金の卵であるこのポケモンGo、おそらく今後は、社会からの揺り戻し的なアクションを受けて、安全対策も工夫されるのではないか。
僕はその工夫にこそ興味がある。とびきり気の利いた何かが盛り込まれると嬉しい。楽しむためにここまで工夫したのだ、安全や配慮にも同じ程度のイノベーションは期待しても構わないだろう。

 

日本の伝統行事 Japanese Traditional Events

日本の伝統行事 Japanese Traditional Events

 

 

 

 

ところでこのゲーム、出勤したら多くの人が話題にしていた。
昼休みに、違う部署の若者達3名が声をかけてきた。パソコンなどに詳しい人、ということで僕を紹介した人がいるらしい。
Google Play Storeからのインストールに時間がかかるので、ネットで回ってきた『裏情報』を元に、裏サイトからダウンロードしてみたが、ゲームがぜんぜん始まらない」とのこと。
なるほどどれどれ、と確認したら、ただの偽アプリだった。アドレス帳や画像ファイルやメール機能にアクセスする権限が付与されている。十中八九、ユーザーが喜ぶことはしないタイプのアプリケーションだ。
すぐにアンインストールしたが、ずいぶんバッテリーを消費していたから、がんばって外部に情報を送信していたかもしれない。
ちなみにアイコンは、Windowsで見かけるような「インストールアプリ」っぽいもの。ポケモンっぽくないあたりがリアルなのか、それとも訴訟逃れか。

ともあれ間抜けな話ではある。何が「裏情報」だ、と僕などは思うのだが、一般的にはどうなのだろう。
そういえば、僕自身はインストールもプレイもしていないのに、このトラブルに対応できたことに3人とも驚いていた。そういう驚きかたをする人だから騙されるのかな、と思ってしまったが、もちろん言わない。

そう、この「偽アプリをインストールした人達」こそが、まさに流行に便乗したタイプなのだろう。実はポケモンにもゲームにも興味が無いのでは、と勘ぐってしまう。でもそれでも、これから先は楽しんで欲しいと思う。まず正規版をインストールして、存分に遊べばいい。
もちろん周囲はよく見て、節度を持って。

 

真・女神転生IV FINAL (2016年2月10日発売)

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真・女神転生IV FINAL 公式設定資料集+神話世界への旅

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ベトナムハンモックカフェ&雑貨店

久しぶりに藤枝市の山奥に行く。
用事を済ませたあとに少し時間があったので、「ゆるびく村」というところに寄ってみた。
ここは元観光施設の敷地だったのか、川と芝生の広場と森が整備されている。今は寂れて、いくつかの“ナチュラル系のカフェ”などが点在するだけ。それも入れ替わりがあったりと、なんともぱっとしない場所だが、人は少ないし涼しいし、かつて静岡市辺りで頑張っていたお店が移転したりと、たまに行くには楽しい場所だ。山奥だが、バイパスのインターチェンジから20分足らずで到着できるという手軽さも良い。なんとも怪しい自然趣味が鼻につくが、それはもう田舎暮らしでは諦めている。

 

昼ご飯はカレー。1つの建物に、日替わりで別のカレー店が入っているという不思議な形態のお店、「カレーラー」の、土日の担当は「Amandon」。かつて「Capu」を経営していた人達の店でもある。ベジとかオーガニックとか、そういうあれこれは興味が無いため、今日はイノシシ肉のネパールカレーを注文(写真は保存ミス)。

トマト風味のさらっとしたカレーで、確かに肉はイノシシ。ほんの少し臭みがあるのは、「ジビエを活用」が目的の店では珍しくない。ジビエ専門店では臭くないのに、こうして「害獣対策の肉を〜」という活動で質が落ちてしまうのは、たぶん締め方や後処理、保管の問題があるのだろう。が、これくらいの臭みは風味のうちだと思うし、トマトとスパイスで美味しくいただけた。カレーというのは(カレーがメインメニューだから当然だが)良い選択だと思う。

他に小さなおかず、サブジとかそういう品の小皿と、冷製ポタージュみたいなスープもつく。このスープがなんとなく発酵風味なところは、さすがオーガニックカフェ。

どういうわけか、オーガニックとかナチュラルを謳う店は、酵素酵母が大好きである。大好きなあまり、酵素酵母を混同するし、発酵のクセを珍重するきらいがある。いきおい「そこまで求めてません」と言いたくなるスープなどが登場するのは困ったもの。このトレンド、いつまで続くのだろう。

 

各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと

各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと

  • 作者: 宋美玄,姜昌勲,NATROM,森戸やすみ,堀成美,Dr.Koala,猪熊弘子,成田崇信,畝山智香子,松本俊彦,内田良,原田実,菊池誠
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店主に勧められたこともあり、少し周囲の山を散策。
遊歩道以上山道未満の道が山頂まで続き、頑張れば1時間で山頂の奇岩群、「びく石」に到着できそう。僕が子供の頃は、低山ハイキングの定番がこの「びく石」で、ずいぶん苦労した記憶があるが、登るだけなら簡単そう。さすがに手ぶらで無茶はしたくないから、斜面にさしかかる前に戻ってきたが。
曇り空で風が吹いていたので、気温よりも涼しく感じた。

 

 

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おやつ、というかお茶は、同じ「ゆるびく村」にあるベトナムハンモックカフェで。
ここは以前より大きい建物に移っていた。
アオザイを来た女性が、草と木が茂る庭を歩き回り、周囲に布やらパラソルが雑多に揺れている風景は、なんだか夢っぽい。
店内には8割以上の席にハンモックがセットされている。椅子として使う。
メニューはもちろんベトナム料理。基本はセット料理で、お茶もスイーツとのセットになっている。
今日はハノイハーブティーを選んでみた。やや苦く、少しずつ飲むと止まらない味。甘いチェーに合う。
このハーブティーをちびちびと飲みながら、読書を楽しむ。
店の中には絹布を使ったランタンがたくさん下がっていて、これも夢っぽい。
雑貨も増えていて、安い。ベトナムの都会にあるナチュラル雑貨屋さんみたいな感じ。台湾なども、若い人が(日本の雑貨好きみたいなセンスで)こういう店を切り盛りしている。

こう言ってはなんだが、日本の似たカフェなどよりよほどバランスが取れているし、変なところで嫌な思いをしなくて済む(放射能浄化セミナーのチラシとか、お茶を飲む時に眺めたくない)。そういうネガティブなあれこれは別として、朗らかな店主が元気に(アオザイで)働く、気持ちの良いお店です。
つい長居してしまった。

ベトナムハンモックカフェ『Raiち』& 雑貨カフェ ホアスゥア

 

 

仕事に関する、「ああ面倒だ。週末に家で片付けちゃえ」と持ち帰ってきた諸々が、今に至るも1つも片付いていない。もう、やる気も無い。
社会人としてのルールを守るように神が(労働者の神が)采配したのだろう。大切な何かを失わずに済んだ。明日以降の苦労は、甘受しよう。
有難いことである。合掌。

 

 

彼女がエスパーだったころ

彼女がエスパーだったころ

 

 

「ニセ医学」に騙されないために   危険な反医療論や治療法、健康法から身を守る!

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映画『帰ってきたヒトラー』と、煎茶のかき氷。

https://www.instagram.com/p/BIMUtiAByU_/

静岡の街に行って買い物をして(収穫無し)、合間にパン屋のランチを食べたり、お茶屋さんで煎茶のかき氷を食べて過ごした。

かき氷は「chagama」という、新しいスタイルを模索しているようなお洒落なお茶の小売店で、夏のメニューとして売り出したもの。この店は待っている間に、好きなお茶(50種類くらいはありそうな、各種の緑茶)を淹れてくれる。ハーブの香りを移した現代的なものから、高級な玉露までいろいろ選べるし、頼めばおすすめを見繕ってくれる。かなり本格的な煎茶の淹れ方で、見ていて楽しい。でも僕はお茶を買わないので、いつも恐縮してしまう。
かき氷は、氷自体にも煎茶が入っている感じ。氷はふんわりしていて、溶けてくるとジェラートのよう。かかっている蜜も煎茶を浸したような、上品なお茶の風味がする。小豆餡と白玉団子、それに蜜漬けの茶葉、それぞれ面白い味わい。宇治金時とは全然違う、これはこれでとても素晴らしい品。

 

 

 

映画『帰ってきたヒトラー』の感想は以下の通り。例によって別のSNS(Filmarks)からの引用。

ポスターに書かれた「笑うな危険」という惹句そのままの、興味深い作品。

では、何が危険か。
見ている僕達が危険なのだ。
どう危険か。
僕達は、歴史や正義を取捨選択できるから危険なのだ。たぶんヒトラー氏よりも。
とても居心地の悪い話だ。でも、とびきり興味深い、いかにも今の時代らしい作品でもあった。


欧州では社会現象にもなった原作小説とは、ちょっと趣きが異なる。小説では「現代に蘇ったヒトラー総統」の、つまり世界をかき回す側が主体だった物語が、映画ではかき回されるドイツ人達の群像劇として描かれている。終盤では作中作として原作本が登場したりと、終わらない悪夢というか、入れ子構造の現実が組み込まれていたりして、映画ならではの工夫が盛りだくさん。
盛りだくさんといえば、過去の演説やヒトラー映画のパロディも、きちんと「笑えて、でも現実をえぐる」ような使い方をされていて素晴らしい。
特に『ヒトラー最後の12日間』の有名なシーン、あれをこのメンバーでやるとは、と唸ってしまった。

本作に登場するヒトラー総統は、基本的に好人物である。感覚は古いし、自分のスタイルは曲げないが(狂っている、と言っていいだろう)、だが憎むべき人物ではない。移民問題に相づちを打ち、握手やサインや写真撮影(もちろんスマホだ)に応え、ユダヤ人に対してさえも丁寧に振る舞う。適応力があり、自分の役割を意識し、そして徹底的に愛国者だ。
その振る舞いは不謹慎かつ辛口だけれど、TVに出てさえ「めっちゃヤバい芸人」程度で通ってしまう、そんな人間だからこそ、善悪を単純に分けたがる人達には、「言っていることに一理ある」「確かに乱暴だが、でも頷ける部分はあるよね」と、その存在を否定できない。逆に、自分達の代弁者として、支持さえしてしまう。
独裁者のカリスマが民衆を動かすのではなくて、民衆が独裁者に力を預ける瞬間だ。

これはまさに、戦争を体験していない人間が、その歴史と記録を取捨選択する怖さそのもの。
「認められるところ」だけを自分の色眼鏡で再構築する狡さ。そして「目から鱗」現象を、真実だと思い込んでしまう不見識。
戦争だけではない、僕達日本人が、たった数年前に、あの震災と原発事故の時に、どれだけのデマを信じ、扇動者を支持したか。「確かにあの人は科学的には間違っていたかもしれない。でも危機意識と善意は誰よりも熱かった」なんて言える人間のせいで、どれだけの不幸があっただろう。
僕達は、その身に体験していないことは、すぐに都合良く“つまみ食い”する。声の大きな人間を「器」に、自分達の感情と直感を肯定できるのならば何だって差し出してしまう。

それが最初に書いた、「危険」だ。
ヒトラーの記憶が薄れた昨今、この怖さが形になりそうな予感こそ、この映画にリアリティと居心地の悪さを与えている。

まあ、そんなに目くじら立てる難しい映画ではないです。ただし欧州情勢を、普段のニュースや新聞で知っている程度でいいので理解していると、より楽しめる。ヒトラーが「緑の党」を評価し、新保守政党を小馬鹿にし、ネオナチをただの不良集団と見做すあたり、声を出して笑ってしまった。

この映画は、げらげらと笑いながら、こんなことを突きつけてくる。
「お前達は例外なく、一歩間違えると親衛隊だ」
自分も笑いながら(実際に映画館は笑いが絶えなかった)、それを納得してしまう。させられてしまう。だから、お薦めします。


親衛隊になりたくなかったら、どうすればいい?せめて「追い込まれないように」だけは、普段から努めよう。帰宅して、欧州の悲惨な事件報道をTVで眺めながら、そんな事を考えた。

 


さて、今のロシアには、アメリカには、そして日本には、誰がタイムスリップしたら“面白い”だろう。

 

 

帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)

帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)

 
帰ってきたヒトラー 下 (河出文庫)

帰ってきたヒトラー 下 (河出文庫)

 
帰ってきたヒトラー 上下合本版 (河出文庫)

帰ってきたヒトラー 上下合本版 (河出文庫)

 
劇画ヒットラー (ちくま文庫)

劇画ヒットラー (ちくま文庫)

 

 

 

 

 

では寝ます。
実はさきほど、うっかり30分程度だけれど、しっかり寝てしまった。こういう時は寝付きにくい。が、寝ます。でないと明日が台無しになるとゴーストが囁いています。おやすみなさい。

甘くないココアは。

バンホーテン ピュアココア 200g

夜に何か気の利いたものを、とぼんやり考えていたら、Twitterで「甘くないココアにすり下ろした生姜と唐辛子」という言葉が目に飛び込んできた。
なるほど南米の王侯貴族はそうやってカカオを楽しんでいたと読んだことがあるし、スパイシーで美味しいかもしれない。何かを食べたい気分では無かったので、これ幸いと試してみた。

生姜はごく少量。チューブ入りの品しか無くて、これをたくさん使うのは風味の点でどうなのか、という疑問から減らした。生姜は南米っぽくない、気がするし。
唐辛子はベトナム土産のチリペッパー粉末。それほど辛くない。我が家では一味唐辛子ほど出番がなくて、乾物庫に眠っていたもの。

ぬるめに作ってみた。
ふうふう吹いて飲む季節ではないし、かといって氷を浮かべるのも想像しづらい。熱湯でココアを練り(バンホーテンの無糖缶が余っていた)、水で伸ばしつつ生姜と唐辛子を入れていく。

これ、美味しい。
砂糖を隠し味程度に加えたら、さらに飲みやすくなった。
飲みやすく、と書いたとおり、ごくごく気持ちよく飲める味ではない。ただ、舐めるように味わっても美味しくはないだろう。普通に、異国の味として楽しめてしまった。

ちなみに、特に意識していなかったが、ココアなのにさらっと薄めに作っていた。とろりとさせると、どうなのだろう。物足りないくらいでは困るが、コーヒーのように飲むには、ある程度の薄さのほうが良いのではないか。

万人にお勧めはしない。が、変わった味のお茶を楽しめる人ならば、自分でアレンジしつつ味わえると思う。
胡椒なども合うだろう。インスタントコーヒーを少し混ぜても面白いかもしれない。

 

では寝ます。ああ疲れた。明日は思いっきり遊ぶ(例:映画鑑賞)つもり。だから今日はもう寝ます。

 

 

 

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