高知県来訪 むろと廃校水族館

昨日の日帰り旅について書く。

まずは「むろと廃校水族館」について。

廃校となった小学校をそのまま利用した水族館として有名な施設。どんな場所かは検索すればわかる。実際に行ってみると、小さいながらも充実した、とても素敵な場所だった。

見どころは何と言ってもプールを利用した屋外の展示。サバやシイラシュモクザメがゆったりと泳いでいる。底にはコチやエイの類もいる。
特に目を惹くのはやはりシュモクザメ。背びれを水面に出してすいすい泳ぐ姿はとても格好良い。
サメというのは不思議な生き物で、他の魚とは色々なところが少しずつ違う。シルエットやヒレの位置、泳ぐ時の身体の動かし方、そういう色々が目を惹く。そして子供の頃からの刷り込みだろうか、安全とわかっている状況でも、ちょっとだけ怖いのだ。
例えばこの水族館では25mプールをそのまま展示水槽にしているので、うっかり飛び込みでもしない限りサメに襲われることはない。そもそもサイズだって人を殺すほどの大きさではないし、餌も足りているから温厚そのもの。でも少しだけ緊張する。
そういえば、昨年のガラパゴス諸島への旅ではシュノーケリング中に3mくらいのネムリブカと泳ぐ機会があって、しかも触ることもできたのだけれど、あれだって本当に緊張した。人を襲わない種類と知っていても、心をざわつかせる生き物なのだ。少なくとも僕にとってサメは少し特別。

その他の展示も、とても充実している。
小学校の備品を利用した水槽や、手洗い場に海水を溜めてそのまま磯の生き物を見せる展示など、この廃校ならではの見せ方が楽しい。大きめの筒型水槽など、普通の水族館にもある立派な施設もある。ウミガメの産卵地が近いこともあり、ウミガメも存分に見ることができる。

小学校に元からあった「理科室の実験器具」を綺麗に並べて、どういう使途だったのかを説明しているのも良かった。骨董品ではあるが、子供が学ぶべき科学の色々(緯度経度や温度や鉱物の種類など)がわかりやすく展示されていて、大きな水族館のパネルやジオラマとは違う味わいがある。

こういう小規模水族館にありがちな「模造紙で作ったスタッフ手作りの説明表示」があまり目立たない点も個人的にはお気に入りポイントだ。旭山動物園の成功から続く手作り説明の意義は認めるけれど、僕が見たいのは「スタッフの素人ジョーク」ではないので。きちんと読みやすくデザインされた、展示に沿った説明表示は大歓迎だ。

 

25mプール、という誰でも知っている施設で、アクリルガラス越しではない生の魚やウミガメを見ることができる希有な水族館。高松市からは3時間もかかってしまったけれど、行く価値は十分にある。
周囲はジオパーク好きにはたまらない風景が続き、きちんとした施設もあるのだけれど、僕は途中で車を降りて磯や海岸を歩いているだけで満足してしまった。

最近ずっと穏やかな瀬戸内海ばかり見ていて、延々と打ち寄せる波と、遠くまで続く水平線、人も船も見当たらない海岸が、とても新鮮だった。そういう意味では3時間超の移動時間も無駄ではなかったかもしれない。

 

 

高知食楽図鑑

高知食楽図鑑

 

 

食事については、本当に困った。山間部と海沿いの道をひたすらに走り続けるのだが、基本的に過疎地であり、名物どころか気の利いた飲食店が道路沿いに無いのだった。きちんと下調べして行けば良かった。

道の駅でこんにゃくの寿司を買って、隣接するフードコート的なところで食べさせてもらった。単品の(しかもこんにゃくの)寿司を食べる、というのは地元の人にとっては妙な感じらしく*1、うどんコーナーの店員さんから「それだけで足りるのか?」と卵焼きの巻き寿司をいただいてしまった。

と、ここまで書いたところで洗濯機が終了したので、牧野植物園については明日に書きたい。牧野植物園、本当に良かった。近所に欲しい施設だった。

 

水族館ぴあ(2019)全国版 (ぴあMOOK)

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水族館の文化史―ひと・動物・モノがおりなす魔術的世界

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一度は行きたい 全国の水族館

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お題「もう一度行きたい場所」

 

*1:カンピョウ巻きだけで食事を済ませる感じか?