「赤鬼」の卵焼き

昨日の休日に「赤鬼」というお店へ行った。
川沿いの細い道を進んでいくと現れる、黄色い箱形の店舗と垢抜けない鬼のイラスト*1。まあ、見た目は変なお店である。何も知らなければ「田舎の変人の店」として立ち寄らないだろう。

 

でもこの店、知る人ぞ知る名店とのこと。平日なのにお客さんがぽつぽつとやって来る。

説明はこのサイトが詳しい。丸投げする。

 

www.ikunas.com

つまりは卵焼きの専門店だ。
卵焼きを使ったお弁当、それからサンドイッチもある。昨日の12:30で、サンドイッチは売り切れだった。

 

卵とパンの組み立て方: 卵サンドの探求と料理・デザートへの応用

卵とパンの組み立て方: 卵サンドの探求と料理・デザートへの応用

 

 

僕は「赤鬼(小)」と「青鬼(小)」を1つずつ購入した。
どちらかが出汁巻き、どちらかが甘い。既に密閉容器に移してしまって、区別を忘れてしまった。
「小」とはいえ、とても大きい。300円でこの量、600円の「大」ならば、パーティーサイズである。というか、花見にこの店の卵焼きを持っていったら、たぶん主役になれる*2

それくらいに美味しい。
上等な卵焼き。家ではこういう品は作れない。
昨日、それぞれ少し切って食べてみて、心の中で感嘆した。これは、今後の高松生活において、「何か嬉しいことがあったらわざわざ買いに行く店」となる予感がする。えーと、静岡県中部の人間が、ある局面においてキルフェボンのチーズケーキを買うようなものです。

卵焼きに大切なのは油と火力。
実は鍋が銅だろうとアルミだろうと味わいに変わりはない。どうせ「十分に熱する」わけなので。フッ素樹脂加工でも、きちんと油を使うと、お店の味に近くなる。でもそれだけではない、専門店ならではの手のかけかた、味付けの仕方が味に影響するのもまた卵焼きなのだ。

 

https://www.instagram.com/p/BwCZQyHAoD4/

 

というわけで、今日はこの卵焼きを中心に、お弁当を組み立ててみた。
副菜の彩りが足りないけれど、それを補って余りある卵焼きの威力。自分で作ったお弁当なのに、お昼に食べるのが楽しみだった。

特に計算した訳ではないけれど、副菜がシンプルだったこともお弁当の完成度を高めていた。特に塩胡椒を思い切って効かせたゴボウはとても美味しかった。

まだ冷蔵庫に卵焼きはたっぷり残っている。
お弁当に朝食に、ここ数日は幸せに暮らせそうだ。

 

 

ないた あかおに (絵本・日本むかし話)

ないた あかおに (絵本・日本むかし話)

 
古生物学者、妖怪を掘る 鵺の正体、鬼の真実 (NHK出版新書)

古生物学者、妖怪を掘る 鵺の正体、鬼の真実 (NHK出版新書)

 

 

 

*1:肩にカエル、手に傘と桃マークのかばん、今気づいたが女性(雌)の鬼だ。こういうイラストの“絵解き”を試みてもまず間違い無く何処にも辿り着けない。

*2:サンドイッチが売り切れなのも、たぶん花見需要だろう。幸せが約束されているのだ、誰だって買う。僕だって食べたかった。

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。