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ツナなべ

びっくり! マグロ大百科 (世の中への扉)

フレークじゃなくて、どかっと塊のマグロが入った缶詰が食料庫の奥にあった。鯖水煮缶みたいなサイズと縦横比。親戚が勤め先の缶詰工場から貰ってきた、とのこと。試作品かつ非売品ということで、缶詰なのに賞味期限は保証せず、できるだけ早く開けて欲しいそうだ。できればガラスの器に移し、今日明日で食べてくれ、と。

そこまで神経質になるものでもないだろうに、とは思う。中身は洩れていないし、外観上も問題無い。正規の手続きで社外に持ち出したものであって、こっそり横流ししている訳じゃないから、万が一にお腹を壊しても、缶詰会社にペナルティを求める人はいないだろう。
しかしまあ、それは「珍しいものを貰って喜んでいる僕」の理屈である。僕が許しても、社会が許さない気がする。社会って何だ、などと話を広げると鍋の話にならないから、とりあえず以下にレシピを書く。

 

  1. 大根を切る。今回はピーラーで薄く削いだ。
  2. 青ネギは庭から摘んでくる。たくさん使う。
  3. 生姜は針のように細く、そしてたくさん。
  4. 鍋にお湯を投入。
  5. さらに酒と塩を投入。
  6. ツナを1缶投入。
  7. 醤油を少し、隠し味にオイスターソース。
  8. 大根投入。
  9. 大根に火が通ったら、青ネギを入れて完成。生姜も乗せる。

 

豆腐その他の具材が足りない。
とりあえず「5種のお豆サラダパック」で代用。大豆、黒豆、青えんどう、ひよこ豆、金時豆が土鍋に浮かんだり、沈んだりする。ひとりで食べると、豆だけで炭水化物はもう十分です、って気持ちになるから、ご飯は不要となる。

ツナ缶のツナは、格別に美味しいものではないから好きだ。もそもそというかきしきしというか、“凝固した蛋白質の筋”だけの味と食感。これが鍋料理になっても、まるで変わらないのだから凄い。今回は塊ということで、さらにその存在感が際立つ。
美味しく食べるには、もっと強い味付けにするか、食材として活用する(例えばコロッケに加えるとか)などの工夫がいるだろう。でも、ツナ缶はそのツナ缶らしさを楽しみたい。

 

 

そういえば、今日のツナ缶は、少しだけだが血合いが入っていた。それだけで、どこか猫缶のオーラが生じる。食味に影響が無く、これはこれで珍しくて良い。

缶詰工場が多い土地に親戚が何人か住んでいるため、たまにこういうお裾分けがある。フルーツゼリー、エリンギ、それから厚揚げの缶詰を貰った記憶がある。
ゼリーは今も売っているのだろうか。SSKの「プリンゼ」は好物だった。Amazonで検索したところ「もしかして:プリンス」と提案されたが、プリンスは関係無い。

それにしても脂肪の少ない夕食だった。でもアスリートっぽさは皆無。きちんと美味しい、ひとりごはんでした。

 

 

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ツナ缶では、これが好き。スーパーやデパートでは贈答品エリアに置かれていることが多く、なかなか買う機会が無い。安売りもされない。でも確実に美味しい。昔は工場まで買いに行っていた。缶詰所、という響きも素敵だ。