思い出カツ丼

 

ちょっと会話の流れは忘れてしまったけれど、先ほど「いらいらした時は煮物を作ると落ち着く」という話になった。友人との、LINEを介した文字会話(そう、LINEを始めたのでした)。

 

 

僕はジャム作りが、いちばん落ち着く。
ただ皮をむいて、切って、鍋に放り込んで、さっと煮るだけのジャムでもいいし、果汁だけ使って、スパイスも加減して、洋酒も使うような、ややこしい品もまた、落ち着く。特に用意が無い時は、備蓄品の缶詰を使う。例えば杏の缶詰があれば最高だ。
こういう場合は、休日の昼間ではなくて、平日の夜、睡眠時間を減らすかどうか、というぎりぎりの時間に手際よく進めるほうが、ストレス解消になる。休日なら、他のことをしたい。

 

大昔、親しかった人は、「むかつくと、揚げ物を頑張る」と言っていた。そして実際に、必要以上にトンカツを揚げて、しかし油物は苦手で小食なため、よくお裾分けをいただいていた。つまり、よくむかついていたのだろう。
単に同じアパートの3軒隣という程度の親しさだったが、とにかく揚げ物の記憶ばかり残っている。今もまだ、トンカツを揚げているのだろうか。

揚げ物は、玉子や粉やパン粉をつける行程は、気持ちが落ち着くかもしれない。でもその後のフライ工程は、少なくとも僕は緊張する。たくさんだと、もしかすると無心になれるのかもしれない。

すぐる食品 カツ丼の具 220g  冷凍

ふと、あの頃によく作った、自分専用のカツ丼を思い出す。
ご飯に煮汁が染みるのが好きではないため、極力それを減らす方向で工夫したのだ。それでいて薄味、上品に仕立てる。
特に理由もなく、今は作らなくなってしまったけれど、あれは美味しいと思う。以下に手順を記す。

  1. 醤油と塩と鰹出汁で薄味の煮汁を作っておく。めんつゆ、白だしが便利。後で煮詰めることを考慮し、関西風のうどんを薄めたような感じにする。器に移しておく。
  2. 薄切りのタマネギを炒める。そこに少量の煮汁を加え、しんなり柔らかくなるまで炒め煮にする。好みで椎茸、えのき茸を加える。
  3. 玉子を溶き、煮汁をたくさん加える。だし巻き玉子をイメージする。
  4. フライパンのタマネギに卵液を注ぎ、少し火を通したあとに、トンカツ(貰い物、ストレス発散に使用したもの)を乗せる。もちろん、あらかじめ切っておく。
  5. 蓋をして、玉子が固まるまで加熱。煮汁も苦手だが、半熟玉子も好きではないから、醤油味のスパニッシュオムレツを目指す。
  6. ご飯に乗せる。

上手くいくと、きちんと「カツ煮」味の品ができあがる。失敗すると、しょっぱい。
これで大丈夫だろうか、というくらいに醤油は少なめに、甘みは酒のほうが上品になる。

書いているうちに、作りたくなってきた。
このカツ丼、お弁当にも使える。作り置きのお総菜にもなる。なぜか七味唐辛子が合う。